構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
美形小説家の父と暮らす荒野。やがて訪れる初恋のときめき。
編集部
恋多き小説家の父と鎌倉で暮らす12歳の少女・荒野。彼女の四年間の変化と成長を丁寧に追った、正統派少女漫画の系譜に連なるビルドゥングス・ロマンの傑作。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
ビルドゥングスロマンが好きな人 正統派少女漫画が好きな人 心理描写が丁寧な小説を読みたい人 プレイボーイの小説家と彼に夢中な女性たちの恋の鞘当てを観察したい人
著者情報
この項目をレビュー編集部
桜庭一樹は日本の小説家。富士見ミステリー文庫で活動していた。代表作は以下。 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 『推定少女』 『GOSICK -ゴシック-』 『少女には向かない職業』 『青年のための読書クラブ』 『ロンリネス・ガーティアン AD2015 隔離都市』
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
岸田メルは日本のイラストレーター。清楚系の美少女イラストを得意とし、ラノベのイラストを多数手掛ける。代表作は以下。 * 『楽聖少女』(杉井光、電撃文庫) * 『アンナとプロフェッショナルズ』シリーズ(MAC、メディアファクトリー) * 『パラケルススの娘』シリーズ(五代ゆう、MF文庫J) * 『神様のメモ帳』シリーズ(杉井光、電撃文庫) * 『死神姫の再婚』(小野上明夜、B's-LOG文庫) * 『カラブルワールド』(香月紗江子、ガガガ文庫) * 『太陽で台風』(はむばね、スクウェア・エニックス・ノベルズ) * 『道果ての向こうの光』(秋月アスカ、レガロシリーズ) * 『ダイエット☆パンチ!』シリーズ(令丈ヒロ子、ポプラ社) * 『RDG レッドデータガール』(荻原規子、角川スニーカー文庫) * 『サクラカグラ』(久弥直樹、星海社FICTIONS) なお当初は『荒野の恋』のタイトルでファミ通文庫から刊行されていた。イラストはミギーが担当。
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
12歳の少女が16歳になるまでの最も瑞々しい四年間を描き切った、桜庭一樹渾身のビルドゥングスロマン。歴史情緒溢れる鎌倉を舞台としており、長閑な風景描写に心洗われる。純真無垢な荒野が体験する初恋のときめきと戸惑い、少し背伸びして大人の情事を覗き見る背徳感は、往年の少女漫画に親しんだ読者の心をがっちり掴んだ。やぶうち優『水色時代』にハマった人向け。
作品Q&A
このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 初恋のときめきと「好き」「恋」が何かわからない戸惑いを、丁寧な心理描写で追う青春譚だ。
- 思春期特有の悩みや周囲の変化にリアリティがあり、普遍的な成長の痛みとして実感できる。
- ミギーさんの水彩画風の挿絵が、淡い感情の溢れ出しと相まって味わい深い。
- 独特なひらがなの使い方が読みやすく、子どもと大人の狭間を象徴する演出として好評。
- じれったく甘酸っぱい切なさと、遠く離れた相手への想いの持続が魅力だ。
こんな人におすすめ
- ビルドゥングスロマンや正統派少女漫画的な恋愛成長譚が好きな人向けだ。
- 思春期まっさかりの世代に、心をまっさらにして読んでほしい作品だ。
- 難しい表現が少なく、文章が自然に流れ込む読みやすさを求める人に合う。
- 心理描写の細やかな作品や、家族再編を含む恋愛ドラマを観察したい人向けだ。
- ミギーさんのイラスト目当てでも購入に値する一冊だ。
人を選ぶポイント
- 大人の視点では、作者の決めつけや違和感が気持ち悪く感じられる。
- 恋愛小説として好みが分かれる作品で、経験豊富な大人向けではない。
- 父親とその周囲の女性関係が重く、心地よさと不快さが同居する雰囲気だ。
- ライトノベルというより文学寄りの少女小説に近い印象を持つ読者もいる。
- 三部構成の中間にあたり、続編を読んだうえで全体像を味わう前提になりやすい。
テンポ・読後感
文章は難しくなく、そばを啜るように流れ込む読み心地だという声が多い。鎌倉の日常や学校生活が緩やかに進みつつ、周囲の急な「オトナ化」や不在の相手への想いが、切なくもどかしい空気を漂わせる。遠距離のやりとりや別の恋の芽生えなど、感情のすれ違いが積み重なるトーンで、第一部は三部の中間地点として続きが気になる終わり方だという声がある。
キャラクターへの評価
- 荒野は古風でかわいらしく、成長しながらもどこか孤独で不安な少女として魅力的だ。
- 悠也は冷たい視線に見える一方で、格好良さや優しさも感じられ、遠くにいてもつながりを感じる相手だ。
- 奈々子さんはかっこよく、蓉子さんは口出しが多いが次第に悪くない存在として描かれる。
- 麻美やクラスメート、告白してくる阿木くんなど、友人関係の揺れ動きも印象的だ。
- 父は恋愛小説家として魅力的だが、家庭としては頼りにならない面もあり、周囲の女性たちが翻弄されていく様が物語の核のひとつだ。
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