名門女子校・華雅学園と湘南の森戸南女学館を舞台に、浅葉未来が「三番町のミシェール」としての生活と新しい環境のあいだで揺れる学園シリーズ。お嬢さま学校のソロリティー、ヨット、文化祭、家族とのすれ違いなどを軸に、女子同士の関係や学校生活の変化が積み重なる。中学から高校へと進むにつれて、未来の交友関係や居場所は広がり、学校の外の世界とも接点が増えていく。全10巻で完結し、少女小説としての学園生活と成長の流れが一続きで描かれる。全体としては本編のみで構成されている。 なお、本編は中学篇から高校篇へ移り、同じ主人公の生活圏と人間関係の変化を追う形になっている。続編・外伝・短編は確認できない。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
丘の上の家に引っ越してきたミッキーの新しい生活が幕を開ける
編集部
都内の超お嬢様女子高から神奈川の丘の上の家に引っ越してきたミッキー(浅葉未来)が、以前の学校とはまるで異なる自由な校風に戸惑いながらも新たな友人を作り、父との確執を乗り越えて瑞々しく成長していく姿を描く。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
少女小説の傑作を読みたい人 元祖『マリみて』の雰囲気を味わいたい人 丘の上の素敵な家に憧れる人 転校経験がある人 父親との仲がギクシャクしてる人
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AI分析(あらすじ)
- 女子校を舞台にした学園ものを読みたい人 - 転校後の人間関係の変化に関心がある人 - 文化祭やソロリティーなど学校制度のある物語が気になる人
著者情報
この項目をレビュー編集部
久美沙織は日本の小説家。『MOTHER』シリーズなどのゲームノベライズの他、数多くのラノベを手掛けた。代表作は以下。 * 『3時のおやつに毒薬を』(1984年) * 『風をつかまえて』(1985年) * 『デュエット』(1985年) - めるへんめーかーとの共作 * 『これがオシュートメさんだ』(1986年) * 『ありがちのラブ・ソング』1987 * 『KING(キング)の頬をはりとばせ』(1987年) * 『花のお祭り少年団』(1988年) * 『花の時間鳥の時間』(1988年) * 『みやは負けない!』(1988年) * 『燃える月』(1989年) * 『鏡の中のれもん』(1989年) * 『あなたがとても好きだから』(1991年) * 『東京少年十字軍』<上・下>(1992年・1993年)
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
竹岡美穂は日本のイラストレーター。ラノベ作家・竹岡葉月の実姉に当たり、線が細く儚げな少年少女のイラストが特徴的。装画を手掛けたラノベは以下。 * ウォーターソング(著:竹岡葉月 / 集英社 / コバルト文庫) * アリスシリーズ 新装版(著:田中雅美 / 集英社 / コバルト文庫) * さよなら月の船(著:片山奈保子 / 集英社 / コバルト文庫) * アクエルタルハ 1 - 3(著:風野潮 / ジャイブ / カラフル文庫) * 千年の時をこえて シリーズ(著:沢村凜 / 学研 / エンタティーン倶楽部) * ぴよぴよキングダム(著:木村航 / メディアファクトリー / MF文庫J) * “文学少女”シリーズ(著:野村美月 / エンターブレイン / ファミ通文庫) * 黄昏色の詠使い(著:細音啓 / 富士見書房 / 富士見ファンタジア文庫) * 狩野俊介シリーズ 文庫版(著:太田忠司 / 東京創元社 / 創元推理文庫) * ハムレット・シンドローム(著:樺山三英 / 小学館 / ガガガ文庫) * スワロウテイルシリーズ(著:籘真千歳 / 早川書房 / ハヤカワ文庫) * Θ 11番ホームの妖精シリーズ(著:籘真千歳 / 早川書房 / ハヤカワ文庫) * ほしのこえ The voices of a distant star(原作:新海誠 / 著:大場惑 / メディアファクトリー / MF文庫ダ・ヴィンチ) * ヒカルが地球にいたころ……(著:野村美月 / エンターブレイン / ファミ通文庫) * 本の怪談シリーズ(著:緑川聖司 / ポプラ社 / ポプラポケット文庫) * ロスト・グレイの静かな夜明け(著:野村行央 / 集英社 / コバルト文庫) * 八木澤菊乃の遺言(著:飯田雪子 / ティー・オーエンタテインメント / TO文庫) * 吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(著:野村美月 / エンターブレイン / ファミ通文庫) * 陸と千星 〜世界を配る少年と別荘の少女(著:野村美月 / エンターブレイン / ファミ通文庫) * ウソつきたちのクリスマス(著:みうらかれん / NHKオンライン / オトナヘNovel) * TROUBLE-A Part1・足りない言葉(著:みうらかれん / NHKオンライン / オトナヘNovel) * 楽園への清く正しき道程(著:野村美月 / エンターブレイン / ファミ通文庫) * ただ、それだけでよかったんです(著:松村涼哉 / アスキー・メディアワークス / 電撃文庫) * TROUBLE-A Part2・ゆがんだ鏡(著:みうらかれん / NHKオンライン / オトナヘNovel) * 神神神は、罪に三度愛される(著:梨沙 / 朝日新聞出版 / 朝日エアロ文庫) * 死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った(著:斧名田マニマニ / 集英社 / ダッシュエックス文庫) * おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界(著:松村涼哉 / アスキー・メディアワークス / 電撃文庫) * 1パーセントの教室 シリーズ(著:松村涼哉 / アスキー・メディアワークス / 電撃文庫) * 針子の乙女 1 - 2(著:ゼロキ / エンターブレイン / ファミ通文庫) * 私たちは失いながら生きている(著:いぬじゅん / 一迅社 / メゾン文庫) * むすぶと本。 『外科室』の一途 (著:野村美月 / エンターブレイン / ファミ通文庫) * 旅する錬金術師のスローライフ 1 - 2(著:川上とむ/ 双葉社 / Mノベルス) なお1984年版のイラストはめるへんめーかーが担当している。
編集部
1984年に初版刊行された少女小説の金字塔。都内の超お嬢様女子高から神奈川の女子高に転校してきたミッキーが、自然豊かな新天地で新たな価値観を学び、以前は無縁だったアウトレジャーへの挑戦や淡い初恋体験を経て、アイデンティティー確立に至るラストが感動を呼ぶ。父とのすれ違いや友人たちとの衝突も描かれ、モラトリアムを脱却する上で避けて通れない、等身大の少女の悩みと成長に寄り添えた。
作品Q&A
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 超お嬢様女子校から地方の女子校へ転校する設定と、文化・価値観の差に戸惑いながらも立ち向かう主人公の変化が、生き生きとして読める。
- 女子校の日常や友だち同士のわちゃわちゃした交流、お茶会・聞香・ヨットなど多彩な学校文化の描写が楽しい。
- 最初は身分意識や偏見が強い主人公が、出会いを通じて少しずつ成長していく物語として、長く読み返したくなる。
- 1980年代の空気感(当時ならではの生活感)と、海や風を感じる舞台設定が物語に彩りを添えている。
- 偏見やコミュニケーション、家族とのすれ違いなど、思春期の感情を今も読み返れるテーマとして捉える読者もいる。
こんな人におすすめ
- 少女小説や『マリア様がみてる』系の女子校ものが好きな人。
- 転校や環境の変化で価値観が揺れ動く成長物語を読みたい人。
- お嬢様学校から地元の女子校へ移る「世界の広がり」を味わいたい人。
- 昭和〜平成初期の雰囲気や、当時の学校・家族のあり方に興味がある人。
- 何度も読み返して、自分の考え方の変化と照らし合わせたい人。
人を選ぶポイント
- 男ヒロインや父親など男性キャラの描写にイライラ・不快さを感じる。
- 同意のないキスなど、セクハラ的な場面や、独断的な父親の振る舞いが読みづらい。
- 序盤のソロリティー条件や麻雀大会など、やや突飛・時代感の強い設定が最初は戸惑わされるが、読み進めるうちに気にならなくなる。
- ヨットなど専門用語が多く、注釈がないと内容が追いにくい。
- 百合目的で読むと物足りない、異性恋の要素が強いと感じる。
テンポ・読後感
- 女子校パートは明るく楽しく、テンポよく読める一方、男性が登場する場面で一気に重く・不快になりやすい。
- 巻によっては中盤が辛く感じられ、女子校シーンとそうでない部分の落差が大きい。
- 全体的には古典的な少女小説の長編で、中学生編から高校生編へと時間が進む構成。
- 最初は突飛さもあるが、作者の筆力で物語として引き込まれる。
- 海辺の舞台らしい開放感と、思春期特有のもどかしさが混ざった読み味だ。
キャラクターへの評価
- 浅羽未来(ミッキー)は純粋で真っ直ぐ、影響を受けやすく、最初は差別的・身分意識が強いが後半で成長が見える。
- うららは最初は印象が悪かったものの、理解者・親友としての存在感が増していくキャラだ。
- 朱海は距離感がなかなら変わらない、爽やかさとイラッと感が同居する男ヒロインだ。
- 父親は話を聞かず独断で決める、デリカシーに欠ける存在として、再読するほど苛立たしく感じる。
- 稲子先輩や麗美、朱美など、女子側のキャラクターは魅力的で微笑ましい場面が多い。
巻一覧
この巻のあらすじ
元祖・お嬢さま! 本家・ゆる百合!笑って泣いて、共感できる天下無敵の正調女子校コメディ。「本を読む女の子」を復活させた80年代少女小説ブームの、ひとつの到達点。あまりの人気に一冊で終わらなかった「おかみき」の第二巻がこれだ! 巻末には、久美沙織とめるへんめーかーの対談を収録。
この巻のあらすじ
校長さまに呼び出され、高校は華雅学園に戻ってこいと言われてしまった浅葉未来。あんなにいやだった森戸南女学館を最近ちょっと好きになりはじめたところなのに……なじんだソロリティーと麗美さまやトコとの心落ち着く日々か、朱海さんとうららとヨットで冒険の日々か。ミッキーなのか、ミシェールなのか。「おお主よ、なぜこのような試練をおあたえになるのです?」 純粋無邪気天然鈍感、迷惑なほど正直な熱血お嬢さまコメディ、ますます絶好調。
この巻のあらすじ
こんどは森戸南の教頭先生に呼び出された未来。「このまま高等部に進学し、難関大学にばしばし合格し、学校ランクをあげてほしい!」そんなおとなの都合でふりまわしてほしくないのに!いっぽう、華雅学園ではもうじき楽しい文化祭。トコに誘われて、バザーのために、お人形を手作りすることにしたものだから、未来は毎日てんてこまい。そうでなくても、秋がきて、ちょっとおセンチな気分なのに。――みんなどんどん変わってく。一生いちばん素敵な夏は終わってしまったんじゃないだろうか。この仲良しチームは、いつまで続くの。 わたしはいつまで、ここにいるの――。そんな中、朱海さんのお誕生日が来る。免許皆伝の催しをして貴重な香木も焚くという。だが、それはよりによって、未来が華雅学園の文化祭にでかける約束の日なのだった!どうする!
この巻のあらすじ
着物姿で朱海さんと電車ではるばる出かける先は、よりにもよって華雅学園祭最終日! 後ろめたいことなんかひとつもしていないと心で言い訳してみても、あっち方面こっち方面、あらぬ誤解をうけそうで、不安と喜びがごちゃまぜに。 そんなさなか、憧れの麗美さまが、不測の事態に対処しようと危険な行動に…… 誰か助けて! 鈍感すぎ、じれったすぎ、お嬢さますぎるミッキー中学篇、怒濤のクライマックスは もうすぐそこだ! なんちて。
この巻のあらすじ
大好きなうららに嫌われてしまった!? お友達でいられなくなっちゃうの? 思い悩んだそのあまり、仲違いの原因であるみづゑさんと直接対決する覚悟をきめた未来。 すると、いちどヨットのミッキーに乗ってみたいと言われてしまい……波瀾万丈、疾風怒濤、賛否両論の第六巻! 1986年当時、久美沙織27歳。少女小説家生命を賭けた魂の一冊。 浅葉未来とは何だったのか? あなたの目で確かめてほしい。愛と笑いのおかみき中学篇これにて完結。
この巻のあらすじ
鈍過ぎる遅過ぎる天使すぎる浅葉未来が、高校生になった! はじめてのクラス、はじめてのデート、はじめてのお留守番。 いつまでも無邪気なこどもじゃいられない。 不安も戸惑いも笑い飛ばして、元気いっぱいがんばろう! でも、ああ、どうしてなの。またしても、パパやママに大勘違いされちゃいそうだよ!
この巻のあらすじ
クラスメイトの桐村奈由里さんは、四度めの高校一年生。 過去にはご結婚していたことがあり、なんと赤ちゃんもいるんですって! お嬢さま学校のイノセントな優等生だったころには全く接点のなかった世界が、未来の目の前にどんどんひらけていく。 無垢でオクテで鈍感な未来は、何をどう考え、どうやって立ち向かうのか? まさかの坂を疾走する波瀾展開高校篇、花に嵐が吹き荒れる!
この巻のあらすじ
あいかわらず無理解すぎるパパの横暴に、さすがの未来も反逆気分。 後ろめたくないことなのに、どうして落ちこんだり反省したりしなきゃならないの? あたしって、そんなに悪い子? ダメな子? 考え続け揺れ続ける未来に、桐村さんをとりまくダークサイドの十人が、醜い魔の手をのばしてきた! ああ、おかみきはここまできた。波瀾万丈、疾風怒濤! 極北の問題作、これが、最後から二番めの巻だ!
この巻のあらすじ
信じるとは、捨てないこと。大木のようにブレず揺るがないこと。 でも、生きるのは変わること。立ち止まらず、歩きつづけていくことだ……! 朱海さんのまさかの言葉。未来は揺れます、悩みます。あたしはいったいどうしたらいいの? ――走馬灯のよヴ駆けめぐる、ここまでの喜び、悲しみ、怒り、困惑。出会いと別れ、希望と堕落、妥協と戦い。夢、現実、将来、――人生! いま万感の思いをこめて舟は行く、さらば少女の日よ! ひとかけらの純情を銀河のように散りばめて永遠に輝く「丘の家のミッキー」全十巻、これにて終幕でございます。
すべての巻を見る(全20巻)
この巻のあらすじ
旧き佳き時代に取り残されたかのような天下の名門、華雅学園。浅葉未来は中等部三年生、生粋の華雅エンヌにのみ許されるセレブな親睦団体ソロリティーに所属し、「三番町のミシェール」として、清く正しく誇り高きお嬢さまライフを満喫していた。が、ある日突然、運命が変転する。父の一存で、湘南に引っ越すことになってしまったのだ。まさかの転校は、彼女のそれまでの常識をはげしくゆるがすものだった。蛮族の巣窟「森戸南女学館」に、ともだちや居場所をみつけられるか? 海に近い丘の家には、どんな出会いが待っているか?「活字の本なんてはじめてなのに、夢中になった」「マンガよりおもしろい」「はやくつづきをかいて!」と、少女たちを中心に一大ブームを巻き起こした青春ライトノベルの原点を、ついに電子書籍化。可愛らしさとおしゃれなセンスでばつぐんの人気をほこっためるへんめーかーの挿絵も、当時のまま、完全網羅。巻末には、久美沙織とめるへんめーかーの対談も収録。この電子化のための語りおろしです。おかみきはなぜ生まれたか? ふたりはその後、どんな人生を歩んだのか? お見逃しなく。
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