構造レビュー
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
バスタブに引っ越した22歳ニート女子の徒然草。
概要
編集部
『わたしはあなたの涙になりたい』でガガガ大賞受賞&「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門第1位に輝いた四季大雅のラノベ。 実家に出戻った22歳女子がバスタブにひきこもり、VTuber活動や睡眠用ASMR制作にのめりこんでいきます。良い意味でも悪い意味でもイマドキっぽいローテンションな作品。
こんな人におすすめ
編集部
自分を変えたいニートやひきこもり 病弱女子が好きな人 ASMRやVTuberにハマっている人 感動したい人 家族愛や親子愛に弱い人 バスタブに住みたい人 上司のパワハラで病んだ人
内容・特徴
編集部
ASMRやVTuberに興味があるなら楽しめます。その一方非現実でご都合主義な個所も多く、オールマイティーな主人公の言動に引っ掛かりを覚えます。 成人済みの長女がバスタブを占領し続けるって他の家族は大迷惑じゃないの?何か月も風呂使えないでどうしたんだろ?とか。
著者情報
編集部
福島県郡山市出身。2022年に『わたしはあなたの涙になりたい』でガガガ文庫大賞を受賞しデビュー。
文体
編集部
思索的な女性の一人称で周囲の状況やポエティカルな心情が綴られています。波長が合えば最後まで楽しめます。
世界観の作り込み
編集部
終盤は虚実入り混じり幻想的な世界が展開されます。 エブリディマジックなストーリーが好きな人は抵抗なく受け入れられますが、現実路線の話からシームレスに空想に移行するため、拒絶反応を示す読者もいます。
ジャンル・テーマ総評
編集部
病気・余命もの。家族愛と主人公の成長を軸にした感動系ヒューマンドラマ。
評価点
編集部
【おすすめキャラクター】 磯原めだか バイト先でパワハラに遭い心を病んだ22歳女子。もともと低体重の未熟児で虚弱体質。家族に愛されて育った。クリエイティブな感性がずばぬけている。
評価が分かれる点・問題点
編集部
主人公のキャラ設定盛りすぎ。 外見も中身も完璧な上VTuberのキャラデザまでこなす画力の持ち主ときて、ご都合主義な面が目立ちます。読者によっては嫌味と感じ、生理的に受け付けられません。
総評
編集部
日常ものや感動ものが好きなら読んで損はありません。家族に依存し倒す主人公の甘えた性格や後半の幻想的な展開は好みが分かれます。
ストーリーの説明
編集部
いわゆる感動もの。前半と後半でトーンが異なり、前半は社会不適合者な主人公の成長物語。後半は病気が発覚し、余命少ない母と娘の葛藤が軸になります。 前作『わたしはあなたの涙になりたい』と同じ病気ものですが、こちらは親子愛や家族愛がテーマなので、恋愛ものが苦手な人でも入りやすくなっています。涙活で感動したい人はどうぞ。
キャラクターの説明
編集部
登場人物は少なめ。ほぼ主人公の家族や幼馴染、周辺人物しか登場しません。快活な母や思慮深い父、天才発明家の兄など個性的なキャラが多いです。さらにはお隣さんが天使のような美少年と来て、乙女ゲー主人公のように出来すぎな環境が整っています。 さらには主人公が可愛い上に頭の回転が速く、絵心にも恵まれた完璧超人に描かれており、些かご都合主義に感じました。無意識教養マウントで友人を論破するところなど、好き嫌いが分かれます。
設定・世界観の説明
編集部
現代の一般家庭を描いた日常もの。スマホやドローンが重要なアイテムとして登場します。主人公の半径5メートル内の出来事が主題になっており、等身大のリアリティーや共感が呼び起こされました。
話題性の説明
編集部
2024「このライトノベルがすごい!」で文庫部門総合4位、総合新作部門2位に輝きました。話題性は十分と言えます。
初心者向けの説明
編集部
一般文芸レーベルから出ても遜色ない作品。逆に言えばラノベらしさはありません。
読後感のよさの説明
編集部
主人公の成長物語として総覧するなら読み応えがありました。家族のぬくもりを感じます。
テンポの良さの説明
編集部
1巻でよく纏まっています。主人公の一人称視点に感情移入が捗りました。
読みやすさの説明
編集部
くどい比喩が減り、『わたしはあなたの涙になりたい』より格段に読みやすくなったのが美点。主人公が22歳女子にしては博識で思慮深いキャラに設定されていますが、それはご愛嬌でしょうか。 主人公が見ている幻覚や妄想がシームレスに地の文に織り交ぜられるので、「そういうもの」として割り切らないと混乱します。
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