ふゆにそむく

判定なし
基本情報
著者
石川博品
イラスト
syo5
レーベル
ガガガ文庫
刊行年
2023
巻数
1巻
アニメ化
属性

構造レビュー

星評価

編集部判定 判定なし

評価

ストーリーの良さ
A (3)
キャラクター
A (3)
設定・世界観
SS (5)
話題性
A (3)
初心者向け
B (2)
読後感の良さ
B (2)
テンポの良さ
B (2)
読みやすさ
B (2)

短評・キャッチコピー

編集部

凍て付く冬に覆われた世界で運命に背いた少年少女の行く末。

概要

編集部

一面の氷雪に覆われゆっくりと滅びゆく世界。最近町に引っ越した一人暮らしの女子高生・真瀬美波の雪かきを手伝ってるうちに彼女と親しくなった主人公は、やがて美波と付き合い始めるのだが、二人が秘密のデートを重ねる間も異常気象は深刻化していき……。

こんな人におすすめ

編集部

滅びが予定された世界を生きる、等身大の少年少女に寄り添いたい人 四季の中で冬が一番好きな人 幻想的な終末観に浸りたい人 日常と非日常を同時に味わいたい人 青春を思い出したい人

著者情報

編集部

石川博品は日本のラノベ作家。『石川博品のおしゃべりブログ』にて新刊告知や近況報告を行っている。小説家になろうカクヨムでも執筆中。代表作は以下。 * 『ボクは再生数、ボクは死』 KADOKAWA 2020 * 「たとえぼくたちの青春ラブコメがまちがっていたとしても、」(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー4 オールスターズ』ガガガ文庫 2020) * 「その答えは風に吹かれている」(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー1 雪乃side』ガガガ文庫 2020) * 『海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと』 KADOKAWA 2018 * 『先生とそのお布団』 ガガガ文庫 2017 * 「7月のちいさなさよなら」(『ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ』 ファミ通文庫 2017) * 『メロディ・リリック・アイドル・マジック』 ダッシュエックス文庫 2016 * 『後宮楽園球場』第2巻 ダッシュエックス文庫 2015 * 『明日の狩りの詞の』 星海社FICTIONS 2015 * 『四人制姉妹百合物帳』 星海社文庫 2014 * 『後宮楽園球場』 スーパーダッシュ文庫 2013 * 「地下迷宮の帰宅部」(『部活アンソロジー 「春」』 ファミ通文庫 2013) * 『ヴァンパイア・サマータイム』 ファミ通文庫 2013 * 「平家さんって幽霊じゃね?」(『ホラーアンソロジー 黒』 ファミ通文庫 2012) * 『クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 』 ファミ通文庫 2011 * 『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』 ファミ通文庫 2009 * 『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』 ファミ通文庫 2009 * 『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』 ファミ通文庫 2009

イラストレーター情報

編集部

syo5は日本のイラストレーター兼映画監督。美しい自然や廃墟の描写でファンを獲得した。公式サイトでは近況報告や新刊告知を行っている。イラストを手掛けたラノベは以下。 ・「ウィンズテイル・テイルズ」(門田充宏/集英社文庫)1.2巻装画イラスト担当 ・「穂束栞は夜を視る」(嗣人/産業編集センター)装画担当) ・「領怪神犯」(木古おうみ/角川文庫)装画担当 ・「コドクな彼女」(北田龍一/GCノベルズ)イラスト担当 ・「湘南生まれ、おとぎ話育ち」(村崎羯諦/小学館文庫)装画担当 ・「新 心霊探偵八雲 赤眼の呪縛」キャラクターイラスト ・「彗星を追うヴァンパイア」(河野裕/KADOKAWA)装画担当 ・「そして誰もいなくなるのか」(小松立人/東京創元社)装画担当 ・『深愛』(菊川あすか先生著/ポプラ文庫)上下巻装画担当 ・「最後の医者は海を望んで君と生きる」(二宮敦人/TO文庫)装画担当 ・「あなたの死体を買い取らせてください」(著/村崎羯諦 、小学館文庫)装画担当 ・「芥子はミツバチを抱き」(角川文庫/藍内友紀)装画担当 ・「烙印」(幻冬社/天野節子著)新装版装画担当 ・「夏の約束、水の聲」(新潮文庫nex/椎名寅生)装画 ・「迷宮山荘は甘く香る」(文芸社文庫/田畑農耕地)装画 ・「太陽のあくび」(有間カオル/メディアワークス文庫)装画担当 ・「道然寺さんの双子探偵」装画担当 ・『嘘が見える僕は、素直な君に恋をした』(著:桜井美奈)装画担当 ・『英雄の忘れ形見』(著:風見祐輝)イラスト担当。 ・「あの日、茜色のきみに恋をした」(著:街みさお)イラスト担当

評価点

編集部

主人公とヒロインが重ねる秘密のデートと、彼等の目を通して語られる情景が美しい。

【おすすめキャラクター】 '''真瀬美波''' 本作のヒロイン。主人公が住む町に最近引っ越してきた女子高生。現在は一軒家で独り暮らしをしており、主人公に毎朝雪かきを手伝ってもらっている。お互いに好意が芽生えて主人公と付き合い始めるものの、クラスメイトには交際を秘密にしている。

評価が分かれる点・問題点

編集部

結局異常気象の原因は未解明のまま人類の滅びは避けられないと暗示される為、広義のバッドエンドとも解釈できる。

総評

編集部

オーソドックスな青春恋愛ストーリー。冬に閉じ込められた世界で出会い、恋に落ちた少年少女の心情変化やエピソードの積み重ねがじっくり掘り下げられ、没入感があった。日常的なやり取りが非日常を引き立てる仕掛けも上手い。

ストーリーの説明

編集部

冬以外の季節が消滅し、ゆっくりと滅びに向かっている世界を舞台に、等身大の高校生男女の交際模様が描かれていく。二人の恋愛を主軸に進行するオーソドックスな青春恋愛ストーリーは、新海誠作品のようなエモいノスタルジーに満ちていた。

キャラクターの説明

編集部

ラノベらしい萌え系キャラクターは一切出てこず、実際に現実にいそうなリアリティーを備えている。高校生男女の微妙な距離感や瑞々しい心理描写は、王道青春ストーリーを愛する読者に刺さる。

設定・世界観の説明

編集部

永遠の冬に閉ざされてインフラが停滞した世界の終末観、人々の心に根を張った厭世的な諦観が良かった。雪に埋もれた海水浴場や静まり返った町の寂寥とした情景描写が秀逸。一方で主人公とヒロインの恋愛はじっくり描かれており、二人のナイーブな感情の変化や信頼の深まりにドキドキした。

話題性の説明

編集部

根強いファンに支えられている作者の新刊とあり一部で話題になった。やがて来たる滅びの予感を秘めた、特殊な世界観が愛されている。

初心者向けの説明

編集部

一般文芸向けのテーマと内容。文章も固め。主人公の淡々としたモノローグが静謐な雰囲気を増す。売れ筋ラノベのメインストリームからはやや外れる。

読後感のよさの説明

編集部

世界を滅びに向かわせる異常気象は解決されず人類の絶滅は免れない為、俯瞰的な視点で言えばバッドエンド。主人公とヒロインに限って言えばハッピーエンドと取れなくもない。

テンポの良さの説明

編集部

じっくり丁寧な描写。冬の澄んだ空気や冴えた冷たさの表現にこだわっている。地の文が多いせいかテンポは単調。

読みやすさの説明

編集部

エンタメ特化のラノベを求める人には物足りない。異常気象の原理や解決方法は提示されず、最初から最後まで主人公とヒロインの心情描写に重きが置かれるので、些かまだるっこしく感じる。

巻一覧

冬にそむく
ISBN 9784094531220

星評価・感想

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