人類滅亡の危機が告知されてから二年後の世界を舞台に、恐怖に慣れた人々が日常を続ける中で過ごす「最後の夏」を描く連作短編集。中心には、夢を諦めた少年、幼馴染との距離に迷う少年少女、文芸部部長、転校生を追う女子高生、秘密を抱える少女、映画制作を任される少年など、複数の若者たちがいる。終末が迫る状況でも、恋愛、部活、尾行、デート、映画撮影といった個別の出来事を通して、それぞれの関係や選択が並行して進む。世界の終わりを前提にした青春群像として、ひと夏の断片が積み重なる構成になっている。1巻完結の作品。短編集としてまとまっている。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
地球滅亡が発表されてから二年、少年少女は「今」を模索する。
編集部
人類滅亡の危機が発表されてから二年が経過した夏、人々は恐怖を忘れ厭世的な倦怠感の中ただ漫然と日々を生きていた。そんな世界の片隅、人類最後の夏休みを過ごす高校生男女の甘酸っぱい恋模様を綴った連作短編集。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
終末世界を生きる少年少女の日常を覗きたい人 キラキラした青春を感じたい人 ラストでちょっぴり切なくなりたい人 幼馴染同士・転校生・先輩後輩、様々な関係性のカップルの行く末を見守りたい人 部活動や課外活動を頑張っている人
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AI分析(あらすじ)
- 終末世界を背景にした青春ものを読みたい人 - 複数人物の連作短編が好きな人 - 幼馴染、部活、映画制作などの題材に関心がある人
著者情報
この項目をレビュー編集部
野宮有は日本のラノベ作家。『マッド・バレット・アンダーグラウンド』で第25回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞をしデビュー。漫画の原作も数多く手掛ける。代表作は以下。 『ミステリ作家 拝島礼一に捧げる模倣殺人』『嘘と詐欺と異能学園』『愛に殺された僕たちは』『わたしの家族飼育日記』
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
びねつは日本のイラストレーター。マシュマロのように柔らかいボディラインと愛くるしい童顔が魅力的な美少女イラストに定評がある。イラストを手掛けたラノベは以下。 『彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話』
編集部
終末もののラノベが好きならぜひ押さえてほしい一作。連作短編集としてもクオリティーが高く、出てくる男女ペア全員に好感が持てた。歴史と自然が融合した九州の玄関、長崎市が舞台なのも独特の読み味を与えている。タイトルに反し厭世的な暗さは控え目で、滅びが予定された世界で悔いを残さぬようにと青春する、キャラクターたちの輝きが愛しくなった。
作品Q&A
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この恋が終わるまで夏が終わらないってどんな本? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 小惑星衝突で人類滅亡が迫る設定ながら、パニックや社会崩壊より「静かに豊かさを失っていく日常」に焦点が当たる、独特の空気感を高く評価する声が多い。
- 5編の連作短編が細い糸でつながり、最後に一本の映画へ収束する構成の巧みさを称賛する読者が目立つ。
- 終末を前にしても恋愛・部活・創作・遊びなど、いつも通りの青春を諦めず生きる姿に「眩しく美しい」「前向きになれる」と感じる声が多い。
- 長崎の情景描写や、映画・ゲーム・文学など文化への愛が物語を彩り、ノスタルジックな読後感を残す。
- 読みやすく美しい文体で、ラノベでありながら真剣な群像劇として読める点を好む声がある。
こんな人におすすめ
- 終末設定でも悲壮感より、少年少女の日常と心情の揺れをじっくり味わいたい人。
- 幼馴染、先輩後輩、転校生などさまざまな関係性の恋愛模様を見守りたい人。
- オムニバス形式で人物がつながっていく構成や、映画・創作をテーマにした物語が好きな人。
- 夏休みや「もう二度と来ない夏」といった季節感・切なさのある青春作品を探している人。
- 絶望一辺倒ではない、明るさや希望を感じられる終末青春譚を読みたい人。
人を選ぶポイント
- SF・終末ものを期待して読むと、実質はストレートな青春群像劇に近く、派手な展開は少ない。
- 青春の輝きや前向きさが強く、やや眩しすぎる・甘酸っぱすぎると感じる読者もいる。
- 各話は穏やかに進むため、奇抜な事件や急展開を求める人には物足りない可能性がある。
- 滅亡という前提自体が合わない読者もいるため、終末設定に抵抗がある場合は注意。
テンポ・読後感
- 全体的に落ち着いたテンポで、緩やかに滅びゆく世界の静けさと感傷的なノスタルジアが漂う作品だ。
- 絶望や諦念はあるものの、悲壮感は薄く、爽やかさや温かさが残るバランスを評価する読者が多い。
- 短編集のように見えて実は一つの物語として読めるため、話を行き来しながら読む楽しさがある。
- 夏に読みたくなる、のどごしのよいサイダーのような読み心地だと感じる声もある。
キャラクターへの評価
- 夢や未来を諦めかけた少年と、それでも好きなことに全力で向き合う少女の対比に心を動かされた。
- 幼馴染の距離感に戸惑う主人公や、ゲーセンや部活など等身大の場面で関係が育つカップルに「青春らしい」と共感する読者がいる。
- 映画を撮ろうとする女子高生監督の情熱や、秘密や弱さを抱えた人物が一歩踏み出す姿に胸を打たれた。
- 転校生を追う少女、廃墟好きとのデート、文芸部と出会う部長など、個性のある登場人物がそれぞれきらめきを放つと感じる声がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
人類滅亡の危機が発表されてから二年が経ち、世界はとっくに恐怖することに疲れていた。誰もが、どうしようもない現実を忘れてダラダラと毎日を過ごしている。そんな、人類最後の夏休み。 夢を投げ出した少年はずっと好きだった幼馴染との距離感がわからず戸惑い、スランプ中の文芸部部長は場末のゲーセンでゾンビをド派手に蹴散らす少女と出会い、やさぐれモード全開の女子高生は謎だらけの転校生を尾行し、重大な秘密を抱える少女は廃墟マニアの恋人との最後のデートに臨み、ひねくれ者の少年は女子高生監督に弱みを握られて人類最後の映画を撮るーー。 どうせ終わる世界で繰り広げられる、少年少女のひと夏の物語。 第1話/だから僕は青春をやめた 第2話/初恋は意外と死なない 第3話/潜在的に危険な星空 第4話/さよなら前夜 第5話/どうせこの夏は終わる
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