どうせ、この夏は終わる

判定なし
基本情報
著者
野宮有
イラスト
びねつ
レーベル
電撃文庫
刊行年
2023
巻数
1巻
アニメ化
読み放題状況
Kindle Unlimited: 1巻まで(備考: auto:KU 全巻) / BOOK☆WALKER: 1巻まで(備考: auto:BW MAX 全巻)
属性

構造レビュー

星評価

編集部判定 判定なし

評価

ストーリーの良さ
SS (5)
キャラクター
S (4)
設定・世界観
SS (5)
話題性
A (3)
初心者向け
A (3)
読後感の良さ
B (2)
テンポの良さ
A (3)
読みやすさ
A (3)

短評・キャッチコピー

編集部

地球滅亡が発表されてから二年、少年少女は「今」を模索する。

概要

編集部

人類滅亡の危機が発表されてから二年が経過した夏、人々は恐怖を忘れ厭世的な倦怠感の中ただ漫然と日々を生きていた。そんな世界の片隅、人類最後の夏休みを過ごす高校生男女の甘酸っぱい恋模様を綴った連作短編集。

こんな人におすすめ

編集部

終末世界を生きる少年少女の日常を覗きたい人 キラキラした青春を感じたい人 ラストでちょっぴり切なくなりたい人 幼馴染同士・転校生・先輩後輩、様々な関係性のカップルの行く末を見守りたい人 部活動や課外活動を頑張っている人

著者情報

編集部

野宮有は日本のラノベ作家。『マッド・バレット・アンダーグラウンド』で第25回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞をしデビュー。漫画の原作も数多く手掛ける。代表作は以下。 『ミステリ作家 拝島礼一に捧げる模倣殺人』『嘘と詐欺と異能学園』『愛に殺された僕たちは』『わたしの家族飼育日記』

イラストレーター情報

編集部

びねつは日本のイラストレーター。マシュマロのように柔らかいボディラインと愛くるしい童顔が魅力的な美少女イラストに定評がある。イラストを手掛けたラノベは以下。 『彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話』

評価点

編集部

終末世界を生きる少年少女の心の揺れを瑞々しく描いたラノベ。メランコリックなノスタルジーと甘酸っぱいラブコメ成分が両方補給できる。

【おすすめキャラクター】 '''八城鈴音''' 女子バスケ部所属の高校生。何かと幼馴染の俊吾の世話を焼くしっかり者。朝練は欠かさない真面目で明朗快活な性格。人類滅亡が迫った世界でも朗らかさを失わず、好きなことに全力投球している。

総評

編集部

終末もののラノベが好きならぜひ押さえてほしい一作。連作短編集としてもクオリティーが高く、出てくる男女ペア全員に好感が持てた。歴史と自然が融合した九州の玄関、長崎市が舞台なのも独特の読み味を与えている。タイトルに反し厭世的な暗さは控え目で、滅びが予定された世界で悔いを残さぬようにと青春する、キャラクターたちの輝きが愛しくなった。

ストーリーの説明

編集部

お互い意識し合うあまりすれ違い気味な幼馴染、絶賛スランプ中の文芸部部長と型破りなゲーマー少女、謎の転校生と彼を尾行する同級生、廃墟マニアのカップル……人類最後の夏休みを過ごすティーンエイジャーの日常が垣間見える、良質な青春群像劇に仕上がっていた。

キャラクターの説明

編集部

将来を模索し進路に悩む者や挫折を体験し自分を見失った者など、等身大のキャラクターが共感の獲得に成功した。それぞれの関係性もユニークなので、必ず一組は推しカプが見付かるはず。

設定・世界観の説明

編集部

人類滅亡が発表されてから二年後の長崎市を舞台に、複数の男女ペアの恋愛と冒険が描かれていく。夏の青空や入道雲、のどかな港町の描写が美しく、退廃的なノスタルジーを誘った。

話題性の説明

編集部

電撃文庫からデビューした野宮有の記念すべき十作目にあたるラノベ。終末世界で恋をする高校生男女の青春が鮮烈に描かれ、一部の熱狂的なファンを獲得した。『すずめの戸締まり』『天気の子』『君の名は。』など、新海誠の映像作品と親和性が高い作風。

初心者向けの説明

編集部

比較的新しい作品なので書店で入手しやすい。日常メインのオーソドックスな青春恋愛ものの動線に、ボーイミーツガールの甘酸っぱいときめき、ジュブナイルな冒険の高揚感が凝縮されている。港町として拓けた長崎のノスタルジックな情景と、そこに暮らす少年少女の生き生きした姿が眩しかった。

読後感のよさの説明

編集部

人類最後の夏休みと銘打たれてはいるものの絶望感とは程遠く、エモい余韻を持たせるラストは爽やか。登場人物たちがそれぞれ自分の意志を持って前に踏み出す姿には成長を感じられ、滅亡が避けられぬ世界でも、誰かを好きになる気持ちや恋することは決して無駄じゃないと思わされた。独立した短編に撒かれた伏線が収束するラストは見事。

テンポの良さの説明

編集部

連作短編集なのでテンポよくサクサク進む。各話綺麗に完結しているものの、推しができるともっと読みたくなるかも。

読みやすさの説明

編集部

地の文と会話のバランスは適切で読みやすい。原則キャラクターの一人称視点で進行するので感情移入しやすく、全力で部活や課外活動に取り組み、恋や友情に迷いながら一日一日を生きる姿を応援したくなった。

巻一覧

どうせ、この夏は終わる
ISBN 9784049151299

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