構造レビュー
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
喪失症に蝕まれた世界で僕と彼女は旅をする
概要
編集部
全ての物の記憶と記録が剥ぎ取られる喪失症が蔓延した世界。名前を失った少年と少女はスーパーカブに跨り、ゆっくりと滅びゆく世界の果てを目指すのだが……。
こんな人におすすめ
編集部
ボーイミーツガールなロードノベルを愛する人 終末もののラノベが好きな人 『キノの旅』『魔女の旅々』の雰囲気が好きな人 スーパーカブが好きな人
著者情報
編集部
萬屋直人は日本のラノベ作家。サラリーマンと兼業しながら小説を書いている。
イラストレーター情報
編集部
方密は日本のイラストレーター。萌え系の美少女イラストを得意とする。
評価点
編集部
空や海にフォーカスした綺麗な情景描写とメランコリックな雰囲気が魅力。
【おすすめキャラクター】 '''少女''' スーパーカブに乗って少年と二人旅をするヒロイン。自分の名前は思い出せない。道中は料理担当。低血圧で寝相が悪く、飲みすぎ食べすぎでダウンすることもしばしば。後先考えず行動する癖がある。
評価が分かれる点・問題点
編集部
設定上固有名詞が登場せず、「少年」「少女」「取締役」「ボス」とキャラが表記される為、口調や性格を掴むまで誰が誰だか些か混乱する。
総評
編集部
人の名前や存在を蝕む架空の奇病、喪失病の設定が秀逸。滅びを迎えた世界をスーパーカブで旅して回る少年少女の絆や、やがて来る終わりを受け入れた人々の対話に個々の死生観が垣間見え、しみじみとした余韻を噛み締めた。
ストーリーの説明
編集部
終末ものの隠れた名作。全ての人や物の記憶が消滅する喪失病のせいで、固有名詞がほぼ出てこないのが特徴。少年少女ののどかな旅と、彼等と出会い別れる人々が織り成すドラマが主題となる。
キャラクターの説明
編集部
前述の設定の為固有名詞はほぼ出てこず、主人公は「少年」、ヒロインは「少女」とのみ表記される。それ故やや混乱する場面もあるが、口調や性格できちんと書き分けができている。
設定・世界観の説明
編集部
人間の名前や顔、影・色・存在まで奪っていく喪失病の設定が秀逸。固有名詞を排したストーリーが非日常感を加速させる。
話題性の説明
編集部
全1巻で刊行年は古いものの、他に類を見ない独特な設定や雰囲気が、一部の読者の心を掴んで離さない。
初心者向けの説明
編集部
電撃文庫『キノの旅』が好きな人にすすめたい、旅がテーマの連作短編集。全1巻で手軽に読めるのも有難い。人が死んだり殺されたりするような大きな事件は起こらず、滅びゆく世界のノスタルジーにどっぷり浸ることができる。
読後感のよさの説明
編集部
喪失病のせいで文明崩壊に瀕し、人がどんどん消えていってるのは確かだが、不思議と悲愴感や絶望感はない。世界の終わりと向き合った人々がこれまでの人生を振り返り、その本質を見詰め直すストーリーは、深く静かに心に響いた。
テンポの良さの説明
編集部
良い意味で淡々としており、旅先で目にする穏やかな情景やさりげない人情に心が癒された。
読みやすさの説明
編集部
全1巻で読みやすい。雰囲気が抜群に良く、凪いだ諦観を帯びた終末世界の静けさを堪能できた。少年少女の日常会話も面白い。
他のおすすめ作品
-
塩の街 wish on my precious
人間を塩柱に変える奇病が蔓延した世界を青年と少女が旅する。
作品詳細を見る -
わたしはあなたの涙になりたい
難病を患った幼馴染にできることを「僕」は模索する。
作品詳細を見る -
キノの旅 —the Beautiful World—
本作と似たテイストのロードノベル。様々な国に生きる人々の様々な価値観に触れられる。
作品詳細を見る -
「魔女の旅々」シリーズ
本作と似たテイストのロードノベル。アニメ化もされた。
作品詳細を見る -
さいはての終末ガールズパッカー
文明崩壊した終末世界で楽園を探し旅する、アンドロイドと少女の終着点。
作品詳細を見る -
スーパーカブ
本作の主人公コンビが乗ってるスーパーカブがテーマの日常もの。
作品詳細を見る
巻一覧
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
