全1巻のライトノベルで、塩に変わって崩れていく奇病「塩化病」がある現代を舞台に、母を病で失った少年・三枝八雲と、ピアノの才能を持つ少女・五十嵐揺月の関係を描きます。幼いころの出会いから、進学や留学を経て離れていく時間の中で、八雲は揺月との距離を意識しながら小説を書き始めます。音楽と創作が人物の進路に関わり、再会をきっかけに物語が動く構成です。続編・外伝・短編の情報はありません。続きはありません。単巻でまとまっています。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
ぼくが愛した人は母と同じ難病を患っていた。感動のヒューマンラブストーリー
編集部
天才ピアニストのヒロインと小説家志望の主人公の純愛を描いたヒューマンラブストーリー。素人離れした筆力の高さが評価されました。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
難病もの・余命ものが好きな人 音楽が好きな人 主人公の成長物語を読みたい人 幼馴染ヒロインが好きな人 波乱万丈な十年愛に感動したい人 泣きたい人 『すずめの戸締まり』に感動した人
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AI分析(あらすじ)
- 奇病を扱う現代設定の物語に関心がある人 - ピアノと小説創作が関わる題材を読みたい人 - 少年と少女の再会を軸にした話を探している人
受賞歴
この項目をレビュー編集部
第16回小学館ライトノベル大賞大賞受賞 「このライトノベルがすごい!2023」文庫部門第3位
作品Q&A
このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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わたしはあなたの涙になりたいのあらすじは? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 前半は淡々とした日常・自伝的な語り口でも、後半で一気に感情が動く構成が高く評価されている。
- 架空の難病「塩化病」を軸に、喪失・生きること・愛情を描いた作品で、単なる難病ものの枠を超える一枚だ。
- 作者の個性が光る文体や表現の密度、言いたいことの強さが印象に残る。
- 終盤の描写の美しさや、湿っぽさだけでなく未来への希望を感じられる点が支持されている。
- デビュー作とは思えない完成度や、読了後にタイトルの意味が深まる設計への驚き。
こんな人におすすめ
- 難病・余命をテーマにした物語や、ヒューマンドラマに惹かれる読者。
- 音楽(特にピアノ)や、才能溢れるヒロインとの初恋・別れの物語が好きな人。
- 主人公の成長や、幼なじみ的な関係性の変化をじっくり追いたい人。
- 静かに始まり、後半で感情の落差を味わいたいタイプの読み心地を好む人。
- 泣ける・感動したいと思っている人(ただし涙の出方は読者によってかなり差がある。
人を選ぶポイント
- 序盤は主人公の学生時代の日常が長く、退屈・物語の波が小さいと感じる。
- 主人公の優柔不断さや消極的な行動にイラッとする場面があり、最初は距離を感じる。
- 文章が独特で「濃い」、一部は理解から置いていかれる。
- 難病ものとしての既視感や、展開の予測しやすさを指摘する声もある。
- 説教めしい・綺麗事に聞こえる言い回しが気になる。
テンポ・読後感
- 日記調に近い淡々とした語りから始まり、後半でテンポと感情の強度が大きく変わる。
- 2000年代ライトノベルの元気さを思い出す密度、あるいは催涙要素が詰まった爆弾のような読後感だ。
- 読み進めるうちに引き込まれ、読了後に満足感や放心感が残る。
- 一方で、静かに読み切る・涙は出なかった。
- ベタな感動路線への違和感を作者が意識的にずらしている、メタ的・作者の主張が強い作品だ。
キャラクターへの評価
- 塩化病で母を失った主人公・三枝八雲は、自伝的な語り口で描かれ、後半の寄り添い方が評価される一方、序盤のヘタレさや親への归因に不快さを感じる。
- 天才ピアニストの五十嵐揺月は、儚げさと芯の強さ、情熱的なギャップが魅力的だ。
- 揺月への想いや、特定の場面(家出の場面など)での主人公の選択が、読者の感情を大きく揺さぶる。
- サブキャラクター(清水など)への好意的な言及も見られる。
- 登場人物に癖の強さがあり、固有名詞や擬音語が散りばめられた世界観が愉快だ。
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巻一覧
この巻のあらすじ
これは、涙で始まり、涙で終わる物語。
全身が塩に変わって崩れていく奇病「塩化病」。その病で母親を亡くした少年・三枝八雲は、小学校の音楽室でひとりの少女と出会った。
美しく天才的なピアノ奏者であるその少女の名は、五十嵐揺月。鍵盤に触れる繊細なその指でいじめっ子の鼻を掴みひねり上げ、母親の過剰な期待に応えるべく人知れず努力する。さまざまな揺月の姿を誰よりも近いところから見ていた八雲は、我知らず彼女に心惹かれていく。
小学校を卒業し、ますます美しく魅力的に成長した揺月は、人々の崇拝と恋慕の対象となっていった。高校に進学する頃、すでにプロのピアニストとして活躍していた揺月はイタリアへと留学してしまう。世界を舞台にする揺月と、何者でもない自分との間にある圧倒的な差を痛感した八雲は、やがて小説を書き始める。
揺月との再会はある日唐突に訪れたーーその再会が、自分の運命を大きく変えるものになることをその時の彼は知る由もなかった。
これは、涙で始まり、涙で終わる物語。
第16回小学館ライトノベル大賞にて、最高賞である大賞を受賞。
ゲスト審査員を務めたアニメ監督・磯光雄氏は、「審査なんかとんでもない。美しい物語をありがとう」と、本作へ最大級の賛辞を送った。
星評価・感想
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