構造レビュー 会員 16件
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
おとぎ話のヴィランたちが絵本の所有者に取り憑いて禁じられた欲望を解放する
概要
編集部
『赤ずきん』のオオカミや『白雪姫』の王妃など、従来のおとぎ話の悪役が勝利する最悪の結末が描かれた絵本「ワーストエンド・シリーズ」。 その中に潜んだヴィランズが絵本の持ち主を魅入り、様々な甘言を弄して彼等が押し殺した願いや欲望を解き放ち、世界を混沌のどん底に叩き込もうと企む。話の骨子は甲田学人『断章のグリム』に類似。
こんな人におすすめ
編集部
おとぎ話や童話ベースのダークファンタジーが好きな人 ヴィランに肩入れしたくなる人 おとぎ話を再解釈した異能バトルを見たい人
著者情報
編集部
カミツキレイニーは沖縄県出身のラノベ作家。主にガガガ文庫で活動している。代表作は以下。 『こうして彼は屋上を燃やすことにした』(イラスト:文倉十、2011年5月、全1巻) 『魔女と猟犬』(イラスト:LAM、2020年10月、既刊5巻) 『七日の喰い神』(イラスト:nauribon、2015年9月 - 2016年12月、全4巻) 『黒豚姫の神隠し』(2016年12月20日、既刊1巻) 『かりゆしブルー・ブルー』(イラスト:白狼、2017年6月) 『それでも異能兵器はラブコメがしたい』(イラスト:切符、2018年4月、既刊1巻)
イラストレーター情報
評価点
編集部
【おすすめキャラクター】 '''笠木兼亮''' 本を愛してやまない高校生。ひょんなことから「ワーストエンド・シリーズ」と関わり、ヴィランに異能を授かって暴走する少年少女を止めるべく、死力を尽くすことになる。
総評
編集部
カミツキレイニーの初長編シリーズ。おとぎ話の悪役(ヴィランズ)に取り憑かれ、欲望に対する自制心を失ったことで身の破滅を招く所有者と、それを防がんとする主人公の死闘を描く。『断章のグリム』のようなダークファンタジー好きにはおすすめ。『赤ずきん』のオオカミや『白雪姫』の王妃に起因する異能は、厨二全開のカッコよさで痺れた。
ストーリーの説明
編集部
勧善懲悪の因果を捻じ曲げられた有名童話のヴィランズが、絵本の所有者の心の闇に付け込み、再び悪行を成そうと計画する。それを未然に防ぐべく、本をこよなく愛する高校生・笠木兼亮と帯刀月夜のバディが奔走する。
キャラクターの説明
編集部
ヴィラン狩りの使命を託された高校生・笠木兼亮や、彼と共闘する青い目の少女・帯刀月夜が魅力的に描かれている。ヴィランと共鳴した少年少女たちそれぞれが人間関係に抱える悩みやトラウマも、リアリティーがあって引き込まれた。
設定・世界観の説明
編集部
日常と非日常と入り混じった現代ファンタジー。おとぎ話の悪役が勝利する「ワーストエンド・シリーズ」が存在し、それを読んだ者たちがヴィランズに取り憑かれ、各地で犯罪や事件を起こしている。
話題性の説明
編集部
のちに『魔女と猟犬』がヒットするカミツキレイニーの初期作。『こうして彼は屋上を燃やすことにした』でガガガ文庫からデビュー後の初長編となる。殆ど話題にならなかった。
初心者向けの説明
編集部
おとぎ話が好きな人は垂涎の世界観。赤ずきんや白雪姫など、有名な童話がモチーフになっている為入りやすい。悪役が好きな人も惹かれる。
読後感のよさの説明
編集部
全体のトーンが暗くシリアス寄りなので、読後感が爽やかとは言い難い。悪役が倒されるシーンは滅びの美学に徹したカタルシスを感じる。
テンポの良さの説明
編集部
良くも悪くもない。ずるずる引き延ばしをせず手堅く纏めた点は評価できる。
読みやすさの説明
編集部
地の文と会話のバランスは過不足なし。語り手が高校生なので難しい表現は使われておらず、わかりやすく噛み砕いて状況を伝えている。
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星評価・感想
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