童話やおとぎ話の悪役が勝利する結末を収めた絵本「ワーストエンド・シリーズ」をめぐる、現代日本を舞台にした異能群像劇です。高校生の笠木兼亮は、親友の失踪や町で起こる異変を手がかりに、絵本を所有した人間へ悪役の力を貸し与える“読み手”の争いへ踏み込みます。蒼い目の少女・帯刀月夜や仲間たちと行動をともにしながら、散らばった絵本の回収、読み手同士の衝突、作り手や研究組織の思惑が重なる事件に向き合います。物語は学校と町を往復しつつ、絵本の由来や人物の過去を少しずつ掘り下げ、最終巻まで“絵本”を巡る対立を軸に進みます。全5巻でまとまっています。物語は学校と町を往復しつつ、絵本の由来や人物の過去を少しずつ掘り下げ、最終巻まで“絵本”を巡る対立を軸
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
おとぎ話のヴィランたちが絵本の所有者に取り憑いて禁じられた欲望を解放する
編集部
『赤ずきん』のオオカミや『白雪姫』の王妃など、従来のおとぎ話の悪役が勝利する最悪の結末が描かれた絵本「ワーストエンド・シリーズ」。 その中に潜んだヴィランズが絵本の持ち主を魅入り、様々な甘言を弄して彼等が押し殺した願いや欲望を解き放ち、世界を混沌のどん底に叩き込もうと企む。話の骨子は甲田学人『断章のグリム』に類似。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
おとぎ話や童話ベースのダークファンタジーが好きな人 ヴィランに肩入れしたくなる人 おとぎ話を再解釈した異能バトルを見たい人
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AI分析(あらすじ)
- 童話や昔話を題材にした異能設定が好きな人 - 学園を舞台にした事件ものを読みたい人 - 絵本、読み手、作り手、研究組織が絡む構図に興味がある人
著者情報
この項目をレビュー編集部
カミツキレイニーは沖縄県出身のラノベ作家。主にガガガ文庫で活動している。代表作は以下。 『こうして彼は屋上を燃やすことにした』(イラスト:文倉十、2011年5月、全1巻) 『魔女と猟犬』(イラスト:LAM、2020年10月、既刊5巻) 『七日の喰い神』(イラスト:nauribon、2015年9月 - 2016年12月、全4巻) 『黒豚姫の神隠し』(2016年12月20日、既刊1巻) 『かりゆしブルー・ブルー』(イラスト:白狼、2017年6月) 『それでも異能兵器はラブコメがしたい』(イラスト:切符、2018年4月、既刊1巻)
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
カミツキレイニーの初長編シリーズ。おとぎ話の悪役(ヴィランズ)に取り憑かれ、欲望に対する自制心を失ったことで身の破滅を招く所有者と、それを防がんとする主人公の死闘を描く。『断章のグリム』のようなダークファンタジー好きにはおすすめ。『赤ずきん』のオオカミや『白雪姫』の王妃に起因する異能は、厨二全開のカッコよさで痺れた。
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 絵本や童話を下敷きにしたダークファンタジー設定が面白い。
- 悪役側にも事情や魅力があり、単純な勧善懲悪ではないところに惹かれる読者が目立ちます。
- 伏線回収や各キャラの能力を活かしたバトルが熱い、クライマックスで盛り上がる。
- 主人公・兼亮の成長や覚醒を見どころに挙げる声も多く、終盤での活躍を評価するレビューが目立ちます。
こんな人におすすめ
- 童話・おとぎ話モチーフの異能バトルやダークファンタジーが好きな人に向いている。
- 悪役視点や「ヴィラン」に肩入れしたくなる作品を読みたい人に合いそうだ。
- キャラの掛け合い、能力設定、イラスト込みで楽しみたい読者におすすめしやすい。
- ライトな雰囲気と重めの要素が混ざる作品が好きな人にも刺さりやすい。
人を選ぶポイント
- 展開が駆け足気味で、説明や回収が詰め込まれていると感じる読者が少なくありません。
- 物語の構造や場面転換がやや分かりにくい、設定の説明不足を感じる。
- 童話の再解釈や価値観の描き方について、好みがかなり分かれる。
- 主要キャラの魅力や出番の偏り、ヒロイン像への温度差を指摘するレビューも見られます。
テンポ・読後感
- 序盤は設定や人物関係を追う形で進み、中盤以降に一気に盛り上がる。
- 全体としては緊張感のある場面と、少し抜けた会話や軽妙さのギャップが印象的だ。
- 終盤は展開が密度高く進むため、熱量は高い一方で「もう少し余裕がほしい」と感じる読者もいます。
- 雰囲気重視でワクワク感が強い。
キャラクターへの評価
- 兼亮は、地味でも最後にしっかり成長や覚悟を見せる主人公として好意的に受け止められている声が多いです。
- 村瀬一郎やきいろなど、主人公以外のキャラが強く印象に残る。
- 悪役たちは「ただの敵」ではなく、個人の事情や歪んだ優しさが見える存在として語られることが多いです。
- 月夜やヒロイン陣については、魅力を感じる人とそうでない人で評価が割れやすい傾向があります。
巻一覧
この巻のあらすじ
その絵本を読む者は悪(ヴィラン)に染まる
「赤ずきん」の嘘つきオオカミ、「白雪姫」のいじわる王妃、「青髭」の殺人公爵など、童話やおとぎ話の悪役たちが勝利するという最悪の結末が描かれた絵本【ワーストエンド・シリーズ】。 その中に棲む悪役たち(ヴィランズ)は、絵本を所有した人間に取り憑き、その醜い欲望を剥き出しにする――。
親友の失踪、バスジャック事件、高校生・笠木兼亮の周囲で起こる異変の数々は、これから始まるさらなる事件への前兆だった。そして、蒼い目を持つ少女・帯刀月夜と出会った瞬間から、彼は不可思議な戦いの渦に巻き込まれていくことになる。悪役(ヴィラン)に借り受けた異能力を使い、罪を犯す者と、それを阻止する者たち。互いの能力を駆使し死力を尽くした戦いの幕が上がる。
第5回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞『こうして彼は屋上を燃やすことにした』で鮮烈なデビューを飾ったカミツキレイニー、待望の新作!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
次々と現れる敵の読み手たち。激戦始まる。
「所有した人間に悪役(ヴィランズ)の能力を貸し与える絵本“ワーストエンド・シリーズ”。 親友の失踪事件をきっかけに『赤ずきん』の読み手となった兼亮は、蒼い目の少女・月夜たちと共に町に散らばった絵本の回収にあたることに――。ある日のテスト中、クラスメイトの緘獅子きいろが卵を産む姿を目撃した兼亮は、彼女をワーストエンドの読み手と判断し追い詰める。しかしそれは仕組まれた罠だった。次々と現れる悪役の力を持った読み手たちの猛攻に、最大の戦力である一郎は負傷、月夜を敵にさらわれてしまう。最悪の事態に為す術のない兼亮と千鳥は、もう一人の仲間『かちかち山』の読み手と接触を試みるが……。
異色学園異能力バトルシリーズ二冊目!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
明かされる月夜の過去と“絵本”誕生の秘密
「その絵本を作ったのが、帯刀月夜自身だとしても?」
月夜が『ワーストエンド・シリーズ』の作者!? 千鳥からもたらされた情報に困惑しながらも、兼亮は絵本の謎に迫ろうとしていた――。放課後の校舎内に突如響き渡る女生徒の悲鳴。文芸部部室にいた兼亮と千鳥が駆けつけると、女生徒の顔にはガラスを割ったような無数の亀裂が走っていた。すでに敵の攻撃は始まっている。正体不明の読み手から出題される“注文”をこなしながら、追撃を開始する兼亮たちだったが、時を同じくして、危険な“フック船長”の能力を持つ『ピーター・パン』の読み手までもが現れて……。学校内で暗躍する新たな読み手たちと、事件の黒幕“先生”の影。 そしてついに、兼亮たちはある人物から月夜の過去と、“絵本”誕生の秘密を聞かされることになる。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
“イラストレーター”急襲!村瀬一郎の反逆!
夕陽ヶ丘恒例、獅子神神社の冬祭り。 その最中、月夜チームの面々によって行われた大捕り物。『不思議の国のアリス』の読み手である如月シェリーを捕獲し、村瀬一郎の自宅へと連行した月夜チームだったが、その時、事件は起きた――。 『天女の羽衣』の読み手である夏苅小雨による突然の襲撃。そこへさらに、新たな敵勢力となる絵本の作り手の一人“イラストレーター”のエルモ・ストーンヘブンとその部下の百伍が加わり、三つ巴の戦いに、事態は混乱を極める。やがて収束した時、月夜チームは、戦力の要である村瀬一郎が敵側に寝返るという危機的局面を迎えていることに気づく……。 謎の多い男・村瀬一郎と、彼がすべてをかけて捜し求めてきた『桃太郎』の絵本。その因果関係が明らかになる時、新たな悲劇を生む……。
最悪の結末が描かれた“絵本”ワーストエンド・シリーズを巡る物語、第四弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
“絵本”を巡る悪役たちの物語――最終章。
返却用のハンコをPOMに奪われ、“絵本”の返却はおろか、貸出期間を延長する術すらもなくした兼亮たちは、萩原きいろを確保し、彼女の『金の卵を産むガチョウ』の能力で新たな貸出カードを産ませようとしていた。そんな彼らの前にきいろ奪還のため、“絵本”をばらまいた張本人である“先生”が現れ、事態は急転、直接対決へ――。 だが、幻覚を使う『ハーメルンの笛吹き男』の能力は圧倒的だった。村瀬一郎は戦闘不能となり、貸出カードを破り捨てられた兼亮は、『赤ずきん』のオオカミに取り憑かれ、月夜チームは壊滅的状況に陥ってしまう。 そして、“イラストレーター”のエルモもまた、保護という名目のもとに月夜をPOMの研究所へ連れ戻すべく独自に動き始めていた……。
最悪な結末が描かれた“絵本”と、その悪役たちの物語、ついに最終章! 月夜と兼亮が行き着く結末は、ハッピーエンドか、それともバッドエンドか?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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