古都・奈良の奈良町を舞台に、町家が並ぶ一角の菓子店「くすば菓子店」の息子・楠葉シノブが、奈良では最後となる由緒正しい陰陽師として町の不思議に向き合う和風伝奇。祭りの夜に現れる青衣の女人、ご機嫌ななめな女神様、走る大黒様、猫又の墨香など、土地に根づいた怪異や神仏の気配が物語を形づくる。幼馴染のゆかりも登場し、奈良町の町並みや店先の暮らしの中で起こる出来事を、陰陽師の役目とともに受け止めていく。シノブが取り仕切るのは奈良で起こる不思議の一切で、土地神や妖、町の事情が一本の線でつながる。菓子店、祭り、あやかし、幼馴染という要素を軸に、奈良町という限定された場所の中で物語の領域が広がっていく。

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    古都を舞台にした和風伝奇や、あやかしが日常に入り込む物語を読みたい人。

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 奈良町や猿沢池、春日山原始林など、実在の土地や名所が物語に自然に織り込まれている。
  • 京都ものとは少し違う、古都・奈良ならではの素朴さや落ち着いた空気が味わえる。
  • あやかしや神様の相談ごとを、派手すぎずほっこりした調子で解いていく。
  • 和菓子店、猫又、幼なじみなど、日常に寄り添う要素が多く親しみやすい。
  • 奈良の祭事や土地の言葉、食べ物への関心が広がり、現地に行きたくなる導線が強い。

こんな人におすすめ

  • 奈良やならまちが好きで、土地の雰囲気を感じながら読みたい人。
  • 事件の重さより、ゆるやかな日常ファンタジーや癒しを求める人。
  • あやかしものは好きでも、怖さや激しい戦闘は控えめな作品を探している人。
  • 幼なじみの距離感や、淡い恋の気配を楽しみたい人。
  • 京都舞台の作品に飽きて、別の古都を舞台にした話を読みたい人。

人を選ぶポイント

  • 大きな山場や激しいバトルを期待すると、かなりおだやかに感じる。
  • 物語の展開はさらっと進み、読み応えより空気感重視に寄る。
  • 設定や情報の出し方に、後から補足されるような印象を受ける箇所がある。
  • 人物の内面描写は控えめで、キャラ像がやや薄く感じられる場合がある。
  • 奈良の地名や祭事、神仏モチーフに親しみがあるほど楽しみやすい。

テンポ・読後感

  • 全体にゆったり、まったり、ほのぼのとした進行。
  • 1話ごとに軽く読めて、するすると読み終えやすい。
  • 不穏さよりも、古都の空気や情景のやわらかさが前に出る。
  • 事件は重くならず、穏やかに収束していく。
  • ほんわか、癒し、素朴さの印象が強い。

キャラクターへの評価

  • シノブは若くて少し頼りなさもあるが、奈良唯一の陰陽師として地道に頑張る。
  • 幼なじみのゆかりは、距離の近さや淡い感情の気配が印象に残る。
  • 猫又の墨香は関西弁のやり取りも含めて人気が高く、愛嬌がある。
  • ご先祖や周囲の人物も個性が立っていて、にぎやかさを添える。
  • キャラ同士の関係は、恋愛一直線よりも見守り合う温度感が目立つ。

巻一覧

奈良町ひとり陰陽師
2017年6月 ISBN 9784048932301
この巻のあらすじ

古都・奈良にあって、歴史的な趣きを残した町家が立ち並ぶ「奈良町」。奈良町の一角にある「くすば菓子店」の息子・楠葉シノブは、奈良ではもう最後となる、由緒正しい陰陽師だった。シノブが取り仕切るのは、奈良で起こる不思議の一切。祭りの夜を待つ青衣の女人、ご機嫌ななめな女神様、走る大黒様まであらわれる奈良町で、猫又の墨香や幼馴染のゆかりに見守られながら、シノブは今日も不思議を解きほぐす――歴史薫る古都から贈る、優しいあやかしファンタジー。

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