構造レビュー
星評価
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
編集部
不思議な温泉郷へ迷い込んだ女性が真実に辿り着くまでの、穏やかな話。
概要
編集部
命を落とした人が現世の心残りを洗い落とすための温泉郷へ迷い込んだ女性が主人公。あやかしや湯守との出会い、命を落とした客たちとの出会いにより、主人公が真実に気づく。
こんな人におすすめ
編集部
・異世界で穏やかな時間を過ごしたい人 ・感動に近いものを味わいたい人 ・オカルト要素が少ない作品を読みたい人 ・温泉や食事が好きな人
内容・特徴
編集部
まほろば温泉郷という存在しない場所へ迷い込んだ主人公が、その温泉郷を訪れる客との最期のふれあいから、真実に辿り着く。
著者情報
編集部
藍沢羽衣(あいざわ・うえ) 宮城県生まれ。 北日本児童文学賞最優秀賞受賞。 集英社みらい文庫大賞などを受賞し「銀色☆フェアリーテイル1あたしだけが知らない街」で2016年デビュー。 ≪代表作≫ ・迷い家の管理人 ・遠野奇譚
イラストレーター情報
編集部
Tamaki
受賞歴
編集部
北日本児童文学賞最優秀賞受賞 集英社みらい文庫大賞受賞
文体
編集部
丁寧な文章で、難しい表現があまりなく、読みやすい。理解がしやすい言葉が選ばれている印象がある。
世界観の作り込み
編集部
不思議な世界観であるものの、最後に向けて動いていく様子も感じられた。最後に辿り着く真実まで、気になる作り込み。
ジャンル・テーマ総評
編集部
オカルト要素はあるものの、人情ものの側面が強い。丁寧に描かれた異世界のまほろば温泉が、まるで実際にあるかのようにも感じられる。またまほろば温泉へやってくる人々を通し、主人公が成長したり、真実に気づいていく流れが大変よかった。その点を考えると、ファンタジーやオカルトの要素よりも、人情もののよさが際立つ。
評価点
編集部
存在しないまほろば温泉の描写が丁寧であることだけでなく、出てくる料理の表現や、料理の種類などにも注目できた。また作者の地元愛に近いような、地元に根付いた作品とも感じられ、より人情味が感じられる。
【おすすめキャラクター】 あさひ 主人公の女性。生い立ちは厳しいものであるが、迷い込んだ温泉郷で気づき、成長していく。
総評
編集部
読みやすく分かりやすい作品。存在しないまほろば温泉の真実や、主人公の生い立ちなどが相まって、やってくる客とのやりとりも奥深くなっていく。ところどころで登場する食事も、客の心に残った料理が出てくるので、とてもよい表現だった。
ストーリーの説明
編集部
丁寧に構成されたストーリーとキャラクターもよく、サクサクと読んでいける作品。
キャラクターの説明
編集部
主人公が真実に辿り着くまでは、分からないキャラクターもいたものの、どのキャラクターに関しても丁寧に作られていた。
設定・世界観の説明
編集部
まほろば温泉郷という、異界とも呼べる場所が舞台であるが、命を落とした人がやってくるあたたかな空間。丁寧に作られており、とても穏やかな世界観。
初心者向けの説明
編集部
舞台が存在しないはずの温泉郷であり、若干オカルト的な要素もあるが、文章的にとても読みやすく、サクサクと読んでいける。初心者や、オカルトが苦手な人でも、人情ものの側面が強いので読みやすいと感じた。
読後感のよさの説明
編集部
最後の最後まで読むことで、主人公の人生がどんなものだったのか、を感じることができた。
テンポの良さの説明
編集部
存在しない温泉郷が舞台であるが、それよりも人情味のある部分が前面に出ており、とてもテンポよく読むことができる。
読みやすさの説明
編集部
主人公の生い立ちは若干の難しさ、複雑さを感じたが、実際に読み進めると、とても読みやすい作品であった。サクサク読める、難しい表現がなく分かりやすい、という印象。
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