おとなりの晴明さん
- 著者
- 仲町六絵
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2017-2021
- 巻数
- 9巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
京都へ引っ越した女子高生・桃花が、隣人で陰陽師の安倍晴明と暮らしを共にしながら、神様や妖怪、土地の伝承に関わる出来事へ向き合う和風あやかし連作。現代京都の学校生活や季節行事を背景に、猫や狐、河童、式神、歴史上の人物が同じ町で交差する。桃花は現世での案内役や陰陽道の学び手として経験を重ね、晴明との距離や役割も少しずつ変わっていく。貴船、祇園、伏見、鞍馬などの土地や祭礼が各話の入口になり、京都の今と昔が重なる舞台で、日常の延長にある不思議な出来事が積み重なる。七夕、送り火、花灯路、文化祭、おけら参りなどの行事も手がかりになり、桃花が神や妖怪の事情を受け止める流れが続く。物語は一度の大きな事件を追うより、京都の季節、場所、信仰、日々の役割が少しずつ重なる形で進み、桃花が高校生から大人へ変わっていく過程も並行して描かれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 京都の季節感や名所、祭りを背景にしたあやかしファンタジーとして、土地の空気を楽しめる。
- 他シリーズと世界観がつながっていて、既読だと登場人物の再会や小ネタでうれしくなる。
- 桃花の成長や晴明との距離感の変化を、ゆるやかに見守る読み味がある。
- 優しい人ばかりが出てくる、温かくほのぼのした雰囲気が心地よい。
- 和歌、神仏、歴史上の人物や伝承が次々出てきて、知的な面白さもある。
こんな人におすすめ
- ほのぼの系の和風ファンタジーを気軽に読みたい人。
- 京都や奈良、台湾などの土地の話や年中行事が好きな人。
- 既刊シリーズとのつながりを楽しみたい人。
- 桃花の成長や恋の行方を、じっくり追いたい人。
- しんどい展開より、やさしい読後感を求める人。
人を選ぶポイント
- 大きな山場や強い緊張感は控えめで、物語の起伏がゆるい。
- 事件解決もふわっと終わる印象があり、読み応えの濃さを求めると物足りない。
- 桃花のキャラクターが軽め、漫画っぽいと感じる人もいる。
- シリーズや関連作の登場人物が多く、未読だと関係性がつかみにくい場面がある。
- 最終巻まで含めて、展開の動きが遅いと感じる声がある。
テンポ・読後感
- 全体にまったり、ゆるっと進。
- しっとり優しい空気が続き、読後感は穏やか。
- ときどきしんみりする話や、少しほろ苦い話が入る。
- 事件性はあっても重くなりすぎず、ふわっと着地する。
- 季節の移ろいがはっきりしていて、情景描写が印象に残る。
キャラクターへの評価
- 桃花は明るく前向きで、回を追うごとに成長が見える。
- 自分の気持ちを自覚していく過程が微笑ましい。
- 晴明は優しく大人で、教える側として頼もしさがある。
- ただし晴明が落ち着きすぎていて、もう少し動揺やあたふたが欲しいと感じる人もいる。
- 脇役や他シリーズの人物は、再登場するだけで楽しい存在として受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
一家で京都に引っ越してきた女子高生・桃花。隣に住んでいたのは、琥珀の髪と瞳をもつ青年・晴明さんだった。 不思議な術で桃花の猫を助けてくれた晴明さんの正体は歴史に名を残す陰陽師・安倍晴明その人。晴明さんと桃花の前に現れるのは、優しい鬼や京都の街を守る平安京サル会議、美の御利益をもたらす女神様。晴明さんは、いつも憂鬱そうな顔で、けれど軽やかに不思議な世界の住人たちの願いを叶えていく。 そして現世での案内係に任命された桃花も、晴明さんの術で思わぬ姿に変身してーー。 悠久の古都・京都で紡ぐ、優しいあやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
芽吹きの春が過ぎ、あらゆる命が活気づく夏。 お隣に住む晴明さんに現世の暮らしを教える女子高生・桃花は、かわりに陰陽道を教えてもらおうとするが、なかなかうまくいかない様子。 そんな二人のもとには、今日も京の不思議が舞い込む。人知れず起こる逢坂の関の危機、動物の魂を導く冥官との出会い。とうふを愛するとうふ小僧の物語。七夕の神社で結ばれる、人々の思いーー。 「陰陽師・安倍晴明」が悠久の古都・京都で紡ぐ、優しいあやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
京の夏は、光ゆらめく夜祭りを楽しみながら過ぎていく。お隣に住む晴明さんは桃花と共に浴衣をまとい、今日も休暇を満喫中。 謎めく奈良の祇園祭、河童達の威信を賭けた保津川下り、初めて訪れた台北で桃花に迫る赤いシャツの女の子。 小さな試練を越えて桃花が誕生日を迎えた頃“五山の送り火”に中止の危機が訪れる。鍵を握るのは室町時代に活躍した姫君。おとなに近づく桃花と見守る晴明さんの、夏が終わるーー優しいあやかしファンタジー、第三集。
この巻のあらすじ
京の街が紅葉に彩られる秋。お隣に住む晴明さんは桃花に「秋は植物の実りに感謝し祝福する季節」と教えてくれる。 文化祭に紛れこむ子狸と晴明さん、祇園に住む伝説の猫又、蚕の精霊を癒す月の女神。神様やあやかしの世界と高校生活のはざまで奮闘する桃花が出会ったのは、室町時代の偉人・楠葉西忍。彼から晴明さんへの依頼を通して、桃花は秋の女神・龍田姫と、平安京の雅を作ったある帝を知る。 京都の今と昔をつなぐ、優しいあやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
おけら参りを控え、寒さが身に染みる京都の歳末。お隣に住む陰陽師・晴明さんは骨董鑑定のお仕事に足を運ぶ。 現世に馴染んでいく晴明さんに、桃花は雪の文様をかたどった香立を贈る。現世で素敵な休暇をすごせるよう願いを込めて。一方の晴明さんは、陰陽術に目覚めた桃花に師として結び桜の紋を授ける。 そうして時間が過ぎる中、二人のもとに、京の悲しい歴史に関わる百鬼夜行が訪れ……平安京から現代京都へ、悠久の歴史が織りなす優しいあやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
京の早春を花と灯りで飾る東山花灯路にて、狐の花嫁行列が妨害される事件が起こる。 花嫁の身代わりを引き受けた桃花の前に現れたのは、かつて京に跋扈し、お隣に住む陰陽師・晴明さんとも遠い昔に縁のある妖狐だった。 孤独のせいで悪を成していた妖狐を優しい狐夫婦の元へ生まれ変わらせようと、晴明さんは東奔西走。そこに、ある神様が異議を申し立てーー。 平安の世から現代京都へ、悠久の歴史が織りなす優しいあやかしファンタジー。 第二十六話 狐の花嫁 第二十七話 青龍は春に踊る 第二十八話 子守唄の生まれる場所 第二十九話 和歌の神様と曲水の宴 第三十話 屋敷神の独り言 第三十一話 牛頭天王と子狐の涙
この巻のあらすじ
夏椿が咲き、川に蛍が遊ぶ京都の初夏。地下水脈の乱れを直すため、陰陽師・晴明さんは貴船の水神から課された試練を背負うことに。 桃花の心配をよそに、晴明さんは試練を楽しんでいる様子。九州から来た菅原道真公、伏見の稲荷神、そして晴明さんの身に宿った水神の分身・雫龍……神様やあやかしたちと関わるうちに、桃花は自分の気持ちに気づいてーー。 平安の京から現代京都へ、悠久の歴史が織りなす優しいあやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
秋が近づく京都。お隣に住む陰陽師・晴明さんの元には、信長の短刀・薬研通の魂をはじめ様々な不思議が姿を現す。 やがて訪れたのは中国の女神・西王母の使者。曰く、瀬戸内にさ迷う何かが、西王母の来訪を妨げているという。 晴明さんの式神として、双葉は金の烏となって飛び回る。一方で桃花は、晴明さんを助けようと思い余って、秘めていた思いを告げてしまいーー。 平安京から現代京都へ、悠久の歴史が織りなす優しいあやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
紅葉燃え立つ京都。陰陽師見習いとして成長する桃花に晴明さんが課したのは、自分の式神を生みだすことだった。 和歌の神の御使いたち、太刀の魂・薄緑と鬼切丸、雪国から来た飯縄権現にも見守られて生まれたのは、フクロウの姿をした式神・初花。京都の北を守る玄武を助けるため、晴明さんを笑顔で送り出すため、桃花と初花は奮闘する。 そして一年後の春、大学生になった桃花の前に現れるのはーー悠久の古都でつむぐあやかしファンタジー、終幕。
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