構造レビュー
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
SNSで冤罪を着せられた高校生の孤独な闘い。
概要
編集部
SNSで身に覚えのない罪を着せられた高校生・大村音彦。己の冤罪を晴らして真実を掴む為、今回の炎上に関与しているらしい女子中学生・榎田陽人に接触するが、それが新たな事件の幕開けとなった。
こんな人におすすめ
編集部
『ただ、それだけでよかったんです』が好きな人 作者が仕掛けた叙述トリックに騙されたい人 痛くて可愛いボクっ娘ヒロインの活躍を拝みたい人 ミステリーやサスペンスが好きな人 スリリングな逃亡劇の顛末を見届けたい人
著者情報
編集部
松村涼哉は本作で電撃文庫からデビューした作家。代表作は他に『特別:データ編集/GeneralUserForm/15歳のテロリスト』『特別:データ編集/GeneralUserForm/僕が僕をやめる日』『特別:データ編集/GeneralUserForm/少年殉教者』『特別:データ編集/GeneralUserForm/監獄に生きる君たちへ』『特別:データ編集/GeneralUserForm/暗闇の非行少年たち』『特別:データ編集/GeneralUserForm/1パーセントの教室』『ただ、それだけでよかったんです』など。現代社会の暗部や人間の負の側面を掘り下げる作風に定評あり。現在はメディアワークス文庫で活動中。
イラストレーター情報
編集部
竹岡美穂は日本のイラストレーター。透明感ある繊細な絵柄が人気を集める。代表作は以下。 『丘の家のミッキー』 『ウォーターソング』 『旅する錬金術師のスローライフ』 『私たちは失いながら生きている』 『むすぶと本。『外科室』の一途』 『1パーセントの教室』シリーズ 『死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った』 『ハムレット・シンドローム』 『スワロウテイルシリーズ』 『黄昏色の詠使い』 『文学少女シリーズ』 『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる』 『ヒカルが地球にいたころ……』 『Θ 11番ホームの妖精』シリーズ
評価点
編集部
【おすすめキャラクター】 '''榎田陽人(えのきだはると)''' 剣道部所属の中学三年生。男みたいな名前をした少女。一人称はボク。幼少時から親の都合で転校を繰り返しており、人間関係の構築に消極的になっている。特別な何かになりたい願望が強く、幼稚な同年代を見下しがち。根は善良な性格で常識的な倫理観を持っている。
総評
編集部
作者のデビュー作なら読んで損はない。前作と比べて胸糞率が高めとなっているのが評価の分かれ目で、序盤の主人公・大村音彦の過去には衝撃を受けた。SNSの私刑に懐疑的な人、ネットリンチは必要悪だと思っている人にこそ読んでほしい。
ストーリーの説明
編集部
松村涼哉のデビュー二作目。前作『ただ、それだけでよかったんです』の世界観を引き継いだサスペンス風味の青春群像劇。冤罪を着せられた高校生が真実を求めて奔走する中で暗い過去を秘めたヒロインと出会い、思いがけぬ事件に巻き込まれていく。
キャラクターの説明
編集部
主人公の大村音彦を筆頭に二面性を秘めたキャラクターが揃っており、ミスリードにまんまと騙された。一人称ボクのヒロイン・榎田陽人のクールな言動、特別な何かになりたいとあがく思春期は共感性羞恥を煽る。反面同情に値しないクズ人間も多く、胸糞悪いエピソードの連続は人を選ぶ。
設定・世界観の説明
編集部
SNSの意見が世論と直結した現代社会。前作『ただ、それだけでよかったんです』を彷彿とさせる、重苦しい学園内の組織図が描かれる。強者が弱者を搾取する殺伐とした裏社会のからくりも垣間見えた。
話題性の説明
編集部
電撃大賞を受賞した作者の二作目に当たるが、1巻完結の堅実なサスペンスなせいか、殆ど話題にならなかった。
初心者向けの説明
編集部
SNSに放流されたデマがすぐに拡散・炎上に至る現代社会への問題提起としては優れているが、ラノベらしい娯楽性に乏しいのが難点。
読後感のよさの説明
編集部
ストーリー進行に伴い大村音彦の秘密が開示され、彼含む周囲のダメ人間やクズの本性が暴かれていくため、読後感が良いとは言い難い。登場人物の選択や判断にモヤモヤが残る。
テンポの良さの説明
編集部
構成は上手く掴みと引きはある。途中から陽人が主人公にシフトするなど、読者の予想を覆す意外性も備わっていた。
読みやすさの説明
編集部
地の文はやや多め。トーンはシリアスに偏っている為息が詰まる。登場人物の相関図の整理、推理や考察をしながら読むと時間がかかる。
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