『Missing』は、聖創学院大付属高校を中心に、神隠し、呪い、儀式、怪談、魔女、異界が重なり合う現代伝奇ホラーシリーズ。空目恭一を軸に、木戸野亜紀、近藤武巳、日下部稜子、村神俊也ら文芸部の面々が、失踪や怪異の発生源を追いながら学院に潜む因果へ踏み込んでいく。各巻は個別の事件を扱いつつ、人物の過去や家族、呪われた血筋、魔術師や魔女団の動きが少しずつ接続し、学校という閉じた空間の中で超常の輪郭が広がっていく。神隠しの少女、怪異を呼び出す儀式、姿を消す生徒、学院に残る怪談が重なり、物語全体で因縁が積み上がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 民俗学・伝承・都市伝説を下敷きにした怪異の組み立てが濃く、設定を追う楽しさがある。
- 学園の日常にじわじわ異常が混じる構図が、怖さと違和感を強めている。
- 鏡、呪い、儀式、禁帯出の本など、モチーフの選び方が印象に残る。
- 旧版との読み比べや新装版の加筆修正を楽しむ読み方ができる。
- 血や痛み、視覚的に強い描写がシリーズの大きな魅力として受け止められている。
こんな人におすすめ
- 怪異や伝奇ホラーを、設定込みでじっくり味わいたい人。
- 学園ものに不穏さや残酷描写が重なる作品が好きな人。
- 都市伝説、昔話、伝承文学の引用や変奏に惹かれる人。
- 旧版を読んだことがあり、新装版の違いも楽しみたい人。
- 先の展開が気になるタイプの連作ホラーを求める人。
人を選ぶポイント
- 流血や痛みの描写がかなり強く、苦手だと読み進めにくい。
- じわじわ怖いというより、残酷さや不穏さが前に出る巻がある。
- 登場人物の行動や感情が身勝手に見え、もどかしさを感じやすい。
- 巻によっては説明や人物配置が多く、テンポが重く感じることがある。
- 1巻単体だと物足りなさが残り、シリーズ前提で評価が分かれやすい。
テンポ・読後感
- 学園の日常に怪異が侵食していく流れで、静かな不穏さが積み上がる。
- 途中から一気に血なまぐささや惨状が増し、緊張感が強まる。
- 謎解きよりも、異常事態の進行と恐怖の加速が印象に残る。
- 巻ごとに怖さの質が変わり、鏡や儀式の回は特にぞわっとする。
- 先が気になる引きが多く、読み終わると次巻へ進みたくなる。
キャラクターへの評価
- 空目恭一は頼もしさと存在感が強く、中心にいると安心感がある。
- 武巳は最初は頼りなさが目立つが、動き出す場面で印象が変わる。
- 詠子は強い意志と危うさが同居し、物語をかき乱す存在として見られている。
- 稜子や亜紀は巻ごとの焦点になりやすく、感情の揺れが物語を引っ張る。
- 登場人物同士の対比や、誰を助けるかという選択が印象に残る。
巻一覧
すべての巻を見る(全26巻)
この巻のあらすじ
神隠しーーそれは突如として人を消し去る恐るべき怪異。 学院には関わった者を消し去る少女の噂が広がっていた。 魔王陛下と呼ばれる高校生、空目恭一は自らこの少女に関わり、姿を消してしまう。 空目に対して恋心、憧れ、殺意ーー様々な思いを抱えた者達が彼を取り戻すため動き出す。 複雑に絡み合う彼らに待ち受けるおぞましき結末とは? そして、自ら神隠しに巻き込まれた空目の真の目的とは? 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作が装いを新たに登場。
この巻のあらすじ
ーー現代にも「呪い」は生きている。 ある日、木戸野亜紀に送られてきた1枚の奇妙なFAX。 アルファベットと十字架が滅茶苦茶に書き殴られたそれが引き金となり、彼女の周囲に恐ろしき怪異が降りかかる。 腐る指先、蛆の湧き出る血液、姿の見えない獣達の追跡、失踪していく生徒達。 この呪いの正体とは? 果たして空目恭一は亜紀を救うことができるのかーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第2弾。 新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
昔話『奈良梨取り』――。 そこに秘められた“真実の意味”が多くの人々を首くくりに誘ってきた。 そして今、死の連鎖を断ち切るべく魔王陛下こと、空目恭一が動き出す。 異端の作家・大迫栄一郎、首くくり、奈良梨取り、この3点にまつわる全ての謎を解き明かしてくれるはずの一冊、『奈良梨取考』を追う空目たち文芸部一同に待ち受けていた驚愕の真実とは――。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第4弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
聖創学院大付属高校で一人の少女が自殺した。 その少女の名は雪村月子。 彼女は死ぬ前日、“そうじさま”と呼ばれる儀式を行っていた。 こっくりさんと同じやり方で行われるその儀式は、学校に棲んでいるという小さな男の子の霊を呼び出すもの。 それに参加していた武巳の周囲にも異変が起こり始める。 凄惨な怪奇と共に顕れた霊は神隠しにあった空目恭一の弟・想二に酷似していてーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第5弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
聖創学院大付属高校に訪れた文化祭の季節。文芸部の面々も、会誌の作業に追われる日々を送っていた。 そんな中、近藤武巳は驚くべきものを目にする。美術部の特別展示にあやめや空目らがこれまで遭遇した事件とリンクするモチーフが描かれていたのだ。 空目たちは、その意図を知るため作者の八純啓のもとへ向かうが、生徒が次々と姿を消すおぞましき怪異は既に始まっていてーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第6弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
連続失踪事件の元凶と思われる『連作・鏡の中の七不思議』の作者・八純啓が死んだ。 そして、行方不明となっていた赤名裕子と大木奈々美の帰還により、事件は全て解決したーーかのように思えた。 しかし、悪夢は終わらない。再び戻ってきた『連作』、鏡面から現れる手、増える変死体。事件を終わらせまいとする存在の正体と目的とは? 文芸部の面々は、合わせ鏡の物語の真実に迫るーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第7弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
聖創学院高等部で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。 学院に伝わるある怪談そのままに。 一方、空目恭一ら、文芸部の面々はとある場所に向かっていた。 そこにいたのは精神に異常を来した空目の母親で、彼女を皆に紹介した後、空目は文芸部の面々にある宣言を行うのだった。 ついに、羽間にまつわる、おぞましきな秘密が明かされていくーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第8弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
「ようこそ、みんな。“ここ”では久しぶりだねえ」 “魔女”十叶詠子が聖創学院に帰ってきた。異様な雰囲気を醸す“使徒”を引き連れて。 その帰還にあわせるように、『異界』の存在が欠けたものを補ってくれるという〈儀式〉が学院で流行り始める。 真相の掴めぬ〈儀式〉、敵対する“魔女団”の出現により、混乱を極める状況の中、空目恭一ら文芸部の面々の間に微妙な亀裂が入り始めるーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第9弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
「『座敷童』には、凶事の先触れとして現れるものがある」 “どうじさま”の儀式後、木村圭子は毎晩現れる“死肉”の気配に悩まされていた。 彼女に這い寄る怪異の解決ができぬまま、文芸部に生じた亀裂は徐々に拡大していく。 交錯する思惑、異様な怪異、そして動き出す魔女団。 混沌とした学院で “どうじさま” の正体が暴かれるとき、すれ違う文芸部の面々に最大の悲劇が訪れる。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第10弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
この巻のあらすじ
喪失感を抱えたその先で、文芸部が辿り着くのはーー。
「これを聞いちゃ駄目よ。聞いたらーーー帰って来られなくなるわ」 “どうじさま”はゆっくりと確実に聖創学院を蝕みつづけるーー。 その状況に抗するべきかつての文芸部の面々はすでに分裂してしまっている。 さらに復活した魔術師と魔女宗も動き始め、事態は悪化の一途をたどる。 そんな中、文芸部のメンバーたちが真相を探るべく動き出して……。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作。シリーズの核心に迫る第11弾! 新装版限定書き下ろし掌編付き。 間章(四) 子供達の呼び声 九章 少女の帰還 十章 座敷童 十一章 チャイム 十二章 夜会 終章 片割れへの呼び声のあと
この巻のあらすじ
その先に待っているのは、魔女の望む世界なのかーー。
聖創学院を蝕む、多すぎる種類の怪談。だが、その怪談はある時期から徐々に数を減らし始め、いくつかの特定の噂が囁かれる頻度が、著しく上がっていき……。 一方、文芸部との溝が埋まらないままの武巳は、保健室で“魔女の血”を供する儀式を目撃し、詠子の本当の願いを聞いてしまう。 「世界を、変えるの。私の見る世界に、そのままになるように」 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第12弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。 序章 魔女の物語 一章 天より声、降る 二章 人より怪、出づ 三章 心より影、来る 四章 黙より音、涌く 間章(一) 黒衣の物語
この巻のあらすじ
ーー“ともだち”が、来るよ。文芸部の物語は、終着地へ。
神隠しの少女、あやめ。神隠しに遭い、戻ってきた空目恭一。その空目を護ることを誓った村神俊也。呪われた血を持つ木戸野亜紀。愛のために友を裏切った近藤武巳。近藤のことをただ慕う日下部稜子。呪われた土地に立つ聖創学院。異界の到来を望む魔女、十叶詠子……。 すべての因果が揃った時、かつて神が棲んだ山から、“それ”がやって来るーー。 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作。クライマックス他、最重要シーンを大幅加筆修正の末、堂々完結! 間章(ニ) 神隠しの物語 五章 間より人、移ろう 六章 各より謀、放たる 七章 怪より怪、連なる 八章 月より宴、始まる 九章 山より神、降りる 終章 神隠しの物語・完結編
星評価・感想
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a-k 4 メルヘンという名のホラー
作者曰く、これはメルヘンです。身の毛もよだつような残酷描写があるホラー小説。「Missing 神隠しの物語」
作品の舞台は地方の学園都市に在籍している5人の2年生の文芸部。その文芸部のひとりが恋人を作ったことから始まる。 どうして恋愛否定主義者であった彼が恋人を作ったのか?さまざまな感情からほかの四名は興味深そうにその「彼女」と関わっていく。しかし、その彼が神隠しに遭い姿を消してしまう。 4人はその消えてしまった彼を探すため、その都市伝説に深く関わっていく。
こう書けば簡単なよくあるホラー小説の導入と思うかもしれない。
しかし、この本目を見張る所はその書き込まれた描写である。まるでその異様な雰囲気に自分も吸い込まれているように書き込まれる描写についてはぜひその目で見て読んで欲しい。 -
みっちゃん 4 不思議で不気味でとてもきれいな完成された物語
「怪奇は感染する」ということに重きを置いたこの作品は、青年の空目が神隠しの少女の手を取ったことから全てが始まりました。
自らなぜ神隠しに遭ったのかが、空目の視点ではなく、登場人物である学友たちの視点で解き明かされていくお話でした。
とても不気味なのに、どこかきれいでときにみだらな描写は、まるで読者までその場にいるような気分にさせられました。恐いのにとてもきれいで、どこかすたれているような描写に、ページをめくる手を止めることができませんでした。
全13話まであるMissingシリーズの神隠し編が全ての物語の始まりです。
読むと感染する物語に浸ってほしいです。 -
まき 4 呪い、怪異についてライトノベルでも読み応えのあるものを読みたい!人におすすめ
個人的には☆5をつけたいところですが、どうしても人を選ぶ内容なので☆4に。なかな容赦のないストーリーが多い著者の作品の中では「まだまし」なので、興味をもったら1作目ではなくこちらを最初に読んでもらうのもありかと思います。この作品でだめなら他はやめとこう、という試金石にもなるかと。怪異をテーマにしたシリーズの2作目です。1番好きなキャラが主役なことも大きいですが、呪いに困らされる描写などは「ライト」以上で読みごたえがあり、好きな人には癖になりそうな中毒性があります。増えろ!同志! -
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