構造レビュー 会員 47件
星評価
編集部判定 名作
短評・キャッチコピー
編集部
怪異たちの知恵を司る神となった少女と、不死身の男性を中心としたファンタジーミステリー。丁寧な描写とそもそも存在するのかはっきりとしない“怪異”にまつわるミステリーは謎が多く面白い。
概要
編集部
怪異(都市伝説、妖怪、物の怪など)たちの知恵を司る神となった少女・岩永琴子ともとは人間だがある理由から不死身となった男・桜川九郎が中心となり、物語が進んで行く。さまざまな怪異たちの相談に乗ったり、争いごとの仲介、都市伝説の解決など、さまざまなミステリーが展開される。
こんな人におすすめ
編集部
・オカルト系のミステリーを読みたい人 ・魅力的な能力を持ったキャラクターが登場する作品を読みたい人 ・ホラーは苦手だが、ミステリーという意味でオカルトが入ったものを読みたい人
内容・特徴
編集部
ミステリーとしては珍しい印象のオカルト路線。「怪異」(本作では妖怪、幽霊、都市伝説…など)が割とポンポン登場する印象。ホラーとしてはあまり恐怖感はない。登場するキャラクターが魅力的なので、そちらの印象が強いかもしれない。
著者情報
編集部
城平京(しろだいらきょう) 奈良県出身の小説家、推理作家。漫画原作もあり。 ≪小説≫ ・名探偵に薔薇を/デビュー作/創元推理文庫/1998年7月 ・小説スパイラル~推理の絆~/エニックス/2001年3月~2004年3月(全4巻) ・虚構推理/講談社タイガ/2019年1月~2023年2月(既刊5巻) ※虚構推理 鋼人七瀬(講談社ノベルス)を改題し、文庫化 ≪漫画原作≫ ・スパイラル~推理の絆~ ・絶園のテンペスト
イラストレーター情報
編集部
清原紘(きよはら ひろ) 愛知県出身の漫画家、イラストレーター 2005年月刊少年エースにて「桜色シンメトリー」で商業デビュー。 漫画家としては小説のコミカライズを担当することが多い印象。 イラストレーターとしては小説の表紙や挿絵を担当。 ・万能鑑定師Qの事件簿シリーズ ・探偵の探偵シリーズ アニメへのデザインが採用されたり、ゲームキャラクターのデザインを担当することもあり。
メディアミックス状況
編集部
コミカライズ化(2015年4月~現在も連載中)既刊22巻 アニメ化 ・第1期/ブレインズ・ベース制作/2020年1月~3月 ・第2期/ブレインズ・ベース制作/2023年1月~3月
受賞歴
編集部
第12回本格ミステリ大賞/小説部門受賞 2012年版本格ミステリ・ベスト10では4位
文体
編集部
丁寧な文体で、落ち着いた印象。オカルトを感じさせない丁寧さで、恐怖感はない。
世界観の作り込み
編集部
「怪異」についてのミステリーなので、妖怪、幽霊、都市伝説などが主となる。丁寧な描写であるが、キャラクターなどと組み合わさり独特の世界観を作っていると感じられた。
ジャンル・テーマ総評
編集部
ミステリーとして頭を悩ませるほどの難しさはないが、「怪異」という人間とは違ったもののミステリーの世界観、それに合わせたキャラクターが魅力的な作品である。
評価点
編集部
作品としてとても丁寧に作られており、世界観も悪くはないが、キャラクターの設定や背景がとても魅力的な作品であると言える。「怪異」に関係することで、さまざまな能力を持った「人間」が「怪異」に関する問題を解決していくのは、人間だけのミステリーにはない味わいを感じさせた。
【おすすめキャラクター】 岩永琴子 主人公であり、「怪異」たちの知恵を司る神に選ばれた少女。
評価が分かれる点・問題点
編集部
ミステリーものでオカルトの部分があるので、読み手が躊躇することはあるかもしれない。
総評
編集部
人気のある作品であり、原作ならびにアニメやコミカライズも面白いので、全体的に楽しめる作品であると感じられた。「怪異」という普段目にすることのないものをテーマにミステリーが進むのは、設定として独特さもあり、魅力的なキャラクターも世界観に味を出している。
ストーリーの説明
編集部
人間相手のミステリーではなく「怪異」のことを解決していくミステリーである部分がとても面白い。また妖怪などが人間である主人公に相談を持ち掛けたり、妖怪や都市伝説の関わってくる問題を解決していく面白さがある。人間にはない不思議さを感じながら、物語が進む。主人公やその恋人などの背景も作り込まれている印象。
キャラクターの説明
編集部
登場する「怪異」に関しては誰もが耳にしたことがある「怪異」や、オカルト好きならば知っている妖怪などの登場があるが、人間(もしくは元人間)側のキャラクター設定、特に背景や能力などが作り込まれている。細かい設定があるので、初見では変わったキャラクターに感じられても、背景が分かると面白味を感じる。
設定・世界観の説明
編集部
基本は現代日本であり、世界観や出てくる物、事なども現在の日本を舞台にしてある。そのため、都市伝説の中には現代チックなものがあったりもしているし、推理を支えるグッズなども現代のものばかりなので若干便利さを感じる部分も多い。
話題性の説明
編集部
コミカライズ化、アニメ化(2期まであり)
初心者向けの説明
編集部
ミステリー初心者には若干受け入れにくい部分もあるかと感じた。特に中心となるテーマが「怪異」なので、ただのミステリー好きよりはオカルト寄りのものが好きな人は読みやすいかもしれない。文章は丁寧である。
読後感のよさの説明
編集部
オカルトの恐怖を残さない終わり方がほとんどなので、読んだ後に恐怖が残ったり、不安感が残ったりはしない。
テンポの良さの説明
編集部
ミステリーならではの部分があるので、読み進めながら読者も考えてしまうので若干テンポはゆっくりではないかと感じた。内容の面白さやキャラクターのよさに気づいてくると、そちらに意識が行きやすくなる。
読みやすさの説明
編集部
文章が丁寧で、描写も細かいので文章としては読みやすいと感じる。しかし内容が「怪異」が中心で、オカルト寄りのものが好きか、オカルトの知識や見解がどれくらいあるか、なども読みやすさに関わっている印象がある。知らない「怪異」の登場があると、そこから考える必要性が出てくる。
他のおすすめ作品
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ビブリア古書堂の事件手帖
鎌倉の古書店を舞台にしたミステリー作品。主人公が女性である点も同じであり、文章の丁寧さや、本作にしかない独特な世界観を持っている点でも、おすすめできる。
作品詳細を見る -
鵼の碑
人気の高い京極夏彦作品。京極堂シリーズの最新作であり人の心が創り出した「怪異」の引き起こす問題を解決していく作品。かなりの長編なので、しっかり読書をしたい人にもおすすめ。
作品詳細を見る -
映画ノベライズ 岸辺露伴 ルーヴルへ行く
実写映画ノベライズ。特殊な能力を持った主人公が、自分の過去と向き合いながらルーヴルへ行くことになる作品。謎めいた雰囲気、怪異ともとれる不思議なことに見舞われながら、映画の雰囲気を壊すことなく読むことができる作品。
作品詳細を見る
巻一覧
星評価・感想
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