古書と禁書をめぐる幻想譚シリーズ。祖父から古い屋敷と蔵書を継いだヒューイは、地下室で“ダンタリアンの書架”の入口となる少女ダリアンと出会う。物語は、現世の理や因果を乱す“幻書”を封じるため、ヒューイとダリアンが各地の屋敷、学園、港町、列車、離島などを訪ね歩き、書物に関わる事件へ向き合う形で進む。中心は、鍵守のヒューイと、書架を開く黒の読姫ダリアンの二人。各巻は独立した事件を扱いながら、幻書と人の欲望、知識への執着を軸に連作として広がる。シリーズ全体では、書物を媒介にした怪異と調査が、場所や相手を変えつつ積み重なる。続編・外伝・短編の区分は現状の情報では確認できない。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
禁断の幻書を司るダンタリアンの書架が人々にもたらすものは希望かそれとも。
編集部
元戦闘機乗りの青年ヒューイと知識の番人ダンタリアンが、人の欲望を叶える幻書を回収するファンタジー。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
高飛車ロリっ娘ヒロインに萌える人 人外×人間男女バディの活躍を堪能したい人 本が好きな人 世にも奇妙なオムニバスが好きな人 ブラックユーモアを感じるシニカルなストーリーが好きな人
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AI分析(あらすじ)
- 禁書や古書を扱う幻想ミステリーが気になる人 - 連作形式で舞台が変わる物語を読みたい人 - 屋敷、学園、列車、離島などの事件譚に興味がある人
著者情報
この項目をレビュー編集部
三雲岳斗は日本のラノベ作家。主にSF・ファンタジー分野で活躍する。日本SF作家クラブ、日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ会員。代表作は以下 『コールド・ゲヘナ』 『M.G.H 楽園の鏡像』 『少女ノイズ』 『アース・リバース』 『ストライク・ザ・ブラッド』 『アスラクライン』 『レべリオン』 『虚ろなるレガリア』 『ランブルフィッシュ』 『ワイヤレスハートチャイルド』 『海底密室』 『アヤカシ・ヴァリエイション』 『RE:BEL ROBOTICA—レベルロボチカ—』
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
Gユウスケは日本のイラストレーター兼漫画家。主に成人向けゲームのグラフィックを手掛ける。代表作は『dies irae』『神咒神威神楽』『相州戦神館學園』シリーズ。
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
2011年7月 - 9月からアニメが放映された。OVAも発売中。阿倍野ちゃこ作画担当のコミカライズは全5巻。それ以外にも瀬菜モナコ作画担当の『ダンタリアンの書架 ダリアンDays』が全2巻、茂田家作画担当の四コマ漫画『ダリアンちゃんの書架』が全1巻刊行された。
編集部
『キノの旅』『魔女の旅々』のようなシニカルテイストのオムニバスが好きな人なら気に入る。飄々としたヒューイの人柄が後味の悪さを中和していた。
作品Q&A
評価されるポイントは? ストーリー
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ダンタリアンの書架とは何ですか? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 禁断の知識を秘めた「幻書」が引き起こす超常事件を、巻ごとに独立した短編として味わえる構成が好評。
- 願いが叶う一方で代償や後味の暗さが伴う物語が、寓話的な読み応えを生。
- 音楽・香り・印刷など、紙の本だけではない感覚を絡めたエピソードの異質さが印象に残る。
- 巻を重ねるほどエピソード間のさりげないつながりや、別の読姫・焚書官との邂逅が楽しみになる。
- ブラックユーモアとシニカルさの中に、日常寄りのドタバタや心温まる回が挟まる絶妙なバランスが魅力だ。
こんな人におすすめ
- 毒舌で高飛車なヒロインと、それを苦笑しつつ支えるバディの掛け合いが好きな人向き。
- 本や読書への愛着が強く、未完結作品への共感など「本好きあるある」に心が動く読者に合う。
- オムニバス形式で1話ずつ手軽に読みたい人、あるいは長く読むほど伏線や呼応に気づける連作短編が好きな人に向いている。
- 世にも奇妙な設定や、権力・収集欲・執着など人間の弱さを描くシニカルな寓話が好きな人に刺さりやすい。
人を選ぶポイント
- 見た目の可愛らしさとは裏腹に、凄惨・悲惨な事件や胸を痛めるテーマが多く、後味の暗い話が続く。
- 強い欲や禁断の知識への執着が破滅につながる描写が多く、軽い気持ちで読めない場面がある。
- シリーズ全体の大きな核心やクライマックスに一気に迫る展開は少なく、物語が続きそうなまま終わる印象を持つ読者もいる。
- エピソードによってはグロテスクさや狂気、後悔をめぐる重い問いが強く、内容の濃さに注意が必要だ。
テンポ・読後感
- 基本は「○○の書」形式の連作短編で、1話単位の読み切り感と、通読すると見えてくる繋がりの両方を楽しめるテンポだ。
- 初期より中盤以降は、凄惨な事件があっても日常寄りで読みやすく、旅の途中の雰囲気を味わえる。
- 巻によっては掌編中心の軽快さから、やや長めでじっくり浸れる話まで幅があり、劇場版のようなスケール感を感じる回もある。
- 緊張感のある対立やシリアスな空気が高まる巻もあるが、全体としては事件を巡る旅の余韻型で、派手な総仕上げより個々のエピソードの印象が残る読み心地だ。
キャラクターへの評価
- ダンタリアンは毒舌と高慢さの一方で、甘いものや本に目を輝かせる可愛らしさがあり、イラストとのギャップも含めて人気が高い。
- 猫を怖がったり、少しずつ心を開いていく描写など、慎重さの裏にある愛らしさに癒やされる。
- ヒューイは悪態をあしらう世話役として安定感があり、口絵などではいつもよりかっこよく見える場面も魅力だ。
- 焚書官ハルと読姫フランとのすれ違いや再会、別行動なのに早い邂逅など、ライバル側のコミカルさや対比も楽しみの柱だ。
- 脇役やエピソードごとの登場人物にも個性が立ち、単話の中でも人物や情景の描き込みが評価されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
ヒューイは、かつて所領の半分を1冊の稀こう本と引き替えにしたほどのビブリオマニアである祖父から、古ぼけた屋敷とその蔵書の全てを引き継いだ。条件は一つ、“書架”を引き継げ――と。遺品整理に屋敷を訪れたヒューイは、本が溢れる地下室で、静かに本を読む少女と出会う。漆黒のドレスに身を包み、胸に大きな錠前をぶら下げた少女ダンタリアン。彼女こそ、禁断の“幻書”を納める“ダンタリアンの書架”への入り口、悪魔の叡智への扉だった――。
この巻のあらすじ
世界には知るべきでない知識がある。だが人はあらがいようもなくそれに惹かれ、いつしか境界を越えてしまう。現世と理と因果の律を狂わせる危険な書物“幻書”。迷宮図書館ダンタリアンの書架は、幻書を封印するために在る――。ある屋敷に招かれたヒューイとダリアン。祖父が遺した蔵書の鑑定を求める令嬢エステラ、その陰に見え隠れする血塗られた秘密……全ては1冊の本のせいか、それとも――。悪魔の本と少女の冒険、第2弾!
この巻のあらすじ
ダリアンは荒れていた、怒っていた、罵倒していた。読み終えた王都で人気の流行小説第二巻。その三部作の最終巻が刊行されぬまま作家レニー・レンツは半年前に死んでいたのだ。だが、そのレンツからヒューイへ助力を求める手紙が!「奇妙な書物によって囚われた私たちを助けて欲しい」と――。ダリアンは手紙の住所に向かった、続きを書かせるために! 人の欲望に応え、不思議な力を発揮する悪魔の本を巡る、少女の冒険、第3弾!
この巻のあらすじ
郊外の寄宿学校に招かれたダリアンとヒューイ。上流階級の令嬢が集まる女子校で“幻書”を探す二人は、中等部五年のジェシカと出会う。ジェシカの狙いは、学園に“幻書”を持ち込んだ、連続猟奇殺人犯ディフリングを見つけ出すこと。学園で相次ぐ神隠し事件、その被害者の一人はジェシカの親友だった。神出鬼没のディフリングに対し、ダリアンの仕掛けた罠とは――!? 悪魔の力を封じた書物“幻書”を巡る少女の冒険、第4弾!!
この巻のあらすじ
明け方に、ダリアンとヒューイの寝室に押し掛けたカミラ。幽霊列車を見にいこう! というのだが……カミラは使用人たちに連れ戻され、結局二人で閑散とした駅に向かうことに。貨物専用のはずの路線に現れたのは豪華な特別客車。飛び乗ったダリアンたちは、列車内で幼い少女と出会う! 謎の鍵を握るは一冊の時刻表? 禁じられた知識が記された悪魔の本“幻書”をめぐる、“黒の読姫”ダンタリアンの活躍を描く、人気シリーズ第5弾! アニメ化企画進行中!
この巻のあらすじ
ダリアンとヒューイは、保養地として知られるレイサム群島に渡った。恩師マクギガンに呼び寄せられたのだ。マクギガンはダリアンに姪のリーシアを紹介する、友だちになってほしいと。だが犬と子供は嫌いだと言い放つダリアンに、リーシアは胸の黒板に『あなたのほうが、チビ』と書いて……。一方、島では伝説の海魔による連続殺人事件が噂されていた。そしてそこには、もう一組の男女の影も──。アニメ化企画進行中! 悪魔の本と少女の冒険、第6弾!!
この巻のあらすじ
“幻書”の封印のため、名門女子寄宿学校カドフィール校を訪れたダリアンとヒューイ。ヒューイは夕食会に連れ去られ、一人残されたダリアンに、世話役として手配されていたのはジェシカだった。ダリアンは女性徒の集団に発見・蹂躙され、大騒ぎに。なんとか脱出したダリアンだが、“幻書”が一冊失くなっている! まずは容疑者を片っ端から当たることにした二人は馬術部へ──学園中を巻き込んだ、少女たちの長い夜が始まる!!
この巻のあらすじ
ある日、ダリアンとヒューイのもとを訪れたカミラ。持参したのは、クリームをたっぷり挟み込んで人気の、缶入りクッキー“ロゼッティ”。中にはカエルが主人公の小さな絵本が入っていた。その表紙の隅には「7」と数字が……クッキーのおまけ絵本は全部で8種類、開けてみないと何が出るかはわからない。そしてダリアンとヒューイは“ロゼッティ”を求めて町に出た! 黒の読姫とその唯一人の鍵守の、幻書をめぐる冒険、第8弾!!
星評価・感想
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cocoa 3 動物が苦手なところがかわいい
猫の話がお気に入りです。猫になつかれて硬直してしまうダリアンがとても可愛いです。そして、可愛いだけの話ではなく、思っていたよりも壮大なストーリーだったことも楽しかったです。 -
cocoa 4 ちょっと切ない
幻曲と調香師のお話は、幻書の使い手自身や使い方は良いのですが、周りの大人達の強欲さに巻き込まれて破滅してしまいます。本人達に非がない分、最期のシーンが切なく感じます。 -
cocoa 3 オチが笑えた
サイコホラーな話あり、シリアスな話あり、小説の中に入る不思議な話ありの本巻でしたが、オチがどれもクスッと笑えて楽しく読めました。 -
ゆう 4 重く感じすぎない短編集
1話完結の短編なので、人死にが出る作品でも重くなりすぎずに、さらっと読み進めることができました。ヒロインのダリアンもどんどん可愛くなっていくので、読んでいて楽しいです。 -
ゆう 4 ダークファンタジー好きにおすすめの作品
読んだ者に叡智か破滅をもたらす幻書、それを管理する少女と守り役の貴族青年の物語です。落ち着いた雰囲気の世界観と必ずしもハッピーエンドというわけではないダークなところが面白いです。 -
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