大手通信会社で営業を務める八乙女累は、婚約破棄と昇進取り消しを受け、仕事も私生活も立て直しの途上にある。そこへ小説新人賞の受賞が転機として重なり、現代の会社員生活と出版業界の制作進行が同時に動き始める。累は本業のタスク、執筆、編集者とのやり取り、締切管理を並行しながら、作家としての活動を始める。社内の営業案件と原稿作業が互いに干渉し、時間配分や優先順位の付け方が物語の中心になる。覆面のベストセラー作家・索太郎の助言も交差し、営業職と文筆業を両立させる日々を追う単巻の物語。会社員としての顔と作家としての顔を行き来しながら、累がどのように仕事を回していくかが軸になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 失恋や仕事の行き詰まりをきっかけに、兼業作家として走り出す展開が勢いある。
- 会社の現場感と小説執筆の工程を重ねる構成がわかりやすく、仕事小説として読める。
- 編集者とのやり取りや改稿の積み重ねが、創作の裏側をのぞく楽しさにつながっている。
- まっすぐ前進する主人公の姿が、応援したくなる読み味を作っている。
- 夏海公司作品らしい安定した構成や、既読作とのつながりを楽しむ読み方ができる。
こんな人におすすめ
- 仕事と創作の両立を描くお仕事ラノベが好きな人。
- 作家デビューや改稿の流れ、創作の実務に興味がある人。
- 『なれる!SE』系の、理屈立った仕事描写や業界感が好みの人。
- 努力型の主人公を追いかける、前向きな物語を読みたい人。
- 既存シリーズの空気感や作家の作風を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 物語の到達点が早めに見えるため、先の展開の意外性は強くない。
- 仕事編と作家編の両方を入れるぶん、分量がやや中途半端に感じられる。
- 主人公の勢いのある言動や、押しの強い文体が合わない人には読みづらい。
- 途中で大きく盛り上げるタイプではなく、地道な改稿や調整の描写が中心。
- 物語の区切りがやや尻切れに感じられる読み手もいる。
テンポ・読後感
- 序盤からバタバタと事態が動き、休みなく進む疾走感がある。
- システム開発や執筆の手順をなぞる場面は、理屈が通っていて読みやすい。
- 全体の空気は熱量高めで、仕事の厳しさと前向きさが同居している。
- 張り詰めた場面の合間に、癒し役の人物が入って読み味を和らげる。
- 軽快に読める一方、落ち着いて積み上げるタイプの展開でもある。
キャラクターへの評価
- 八乙女累は、逆境でも踏みとどまって突き進む行動力が印象に残る。
- 仕事も創作も全力で抱え込む姿が、無茶でも好感につながっている。
- 編集者は厳しいが、作品をよくしたい熱意が伝わる存在として受け止められている。
- 周囲の人物は、張り詰めた空気の中で支えや癒しの役割を担っている。
- 主人公の喚くような勢いが魅力にも弱点にもなっている。
巻一覧
兼業作家、八乙女累は充実している
この巻のあらすじ
突然の婚約破棄に昇進取り消し。完璧な人生を送っていたはずの大手通信会社営業職、八乙女累は人生のどん底に沈んでいた。そんな彼女にまさかの小説新人賞受賞の吉報が! 夢の作家生活がスタート!? と思いきや、待ち受けていたのはイケメン鬼編集の手厳しいダメ出しに山積みの本業タスク、そして容赦なく迫り来る締切だった! 覆面ベストセラー作家、索太郎の助言ももらいながら、どうにかOLと作家業の両立を目指す累だったが!? 兼業作家の泣き笑いを描く業界お仕事小説!
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