システム開発会社に就職した新卒SE・桜坂工兵を中心に、現代のIT業界で起こる案件対応を描くシリーズ。教育係の室見立華や社長、同僚、取引先に振り回されながら、提案書作成、客先常駐、通信機器の現地設置、サービス開発、企業買収後の管理、新人教育へと仕事の幅が広がっていく。現場の制約や社内外の調整を軸に、会社組織の動きと工兵の役割が積み重なる構成。各巻で扱う業務は変わるが、工兵は調整役や実務担当として現場に入り、立華、梢、藤崎らと案件を進める。仕事の局面が変わるたびに、組織の上下関係、取引先との力関係、技術判断の重さが前面に出る。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 実体験に近いSI・SE現場の描写が、ラノベ枠を超えたビジネス小説としての完成度につながっている。
- 無茶振り・八方塞がりの案件でも解決策を模索し続ける主人公と仲間の姿が魅力的。
- 提案・常駐・ネットワーク・管理職など、巻ごとに異なる業務テーマで飽きにくい。
- 専門用語は知らなくても読み進められる配慮があり、IT業界の裏側を知る入口にもなる。
- 修羅場の合間に入るコメディや仲間の連帯感が、読み味のバランスを支えている。
こんな人におすすめ
- SE・SI業界に関心がある人、現場経験者。
- 社畜・ビジネス小説・会社物語が好きな読者。
- ラノベ枠を超えた仕事题材的な読み物を探している人。
- 提案活動やベンダー競合、客先常駐などのリアルなビジネスドラマを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- SEのブラックさが強く、就活生や未経験者には就職後のイメージが怖く感じられることがある。
- DNSやSDNなど、ITに明るくない読者は専門パートを飛ばし読みになりやすい。
- 巻を追うほど修羅場の過酷さが増し、「なりたくないSE」感が強まる。
- 萌え系表紙のため紙の本を店頭で買いにくいと感じる読者もいる。
- 終盤はSE物より経営・社内政治寄りの展開になり、リアルさとのギャップを感じる意見もある。
テンポ・読後感
- 社長の無茶ぶりから始まる逆境→主人公たちの奮闘で収束、という巻単位の型が安定している。
- 一気読みしやすく、積読を一気に消化して最終巻まで進んだという読み方が多い。
- 序盤より中盤以降の現場の過酷さ・修羅場度が上がり、就職ホラーとも形容される怖さがある。
- 管理職・人事・退職など人間ドラマが厚い巻もあり、技術色と感情移入の両方が変化する。
- ラブコメ寄りの緩やかな回も挟まり、重い現場描写との緩急がある。
キャラクターへの評価
- 桜坂工兵は与えられた役割を徹底こなす優秀な若手として、炎上現場の消火役に繰り出される。
- 室見立華は主人公とのやり取りに緊張感があり、提案や現場を支えるキーパーソンとして印象に残る。
- 橋本課長は人気が高く、部下への気遣いやスピーチなど温かい場面の核になりやすい。
- 薬院や同業仲間たちの連帯・「SE軍団」的な助け合いが、仕事仲間として憧れの対象になっている。
- 巻を重ねるほど登場人物が増え、シリーズを通した人間関係の蓄積が後半の提案合戦などで活きる。
巻一覧
この巻のあらすじ
平凡な社会人一年生、桜坂工兵は過酷な就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職する。そんな彼の教育係についた室見立華は、どう見ても十代にしか見えないスーパーワーカホリック娘で!? 多忙かつまったく優しくない彼女のもと、時に厳しく指導され、時に放置プレイされながら奮闘する工兵。さらには、現場を無視して仕事を取ってくる社長のおかげで、いきなり仕事を担当させられることになり!? SEの過酷な実態を萌えかつコミカルに描くスラップスティック・ストーリー登場!
この巻のあらすじ
システム開発会社に入社し怒涛の4月を乗り切った桜坂工兵。彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。しかし、システム運用担当の梢は、そのシステムを構築する工兵の見た目子供の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で──。とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる! システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、第2弾!
この巻のあらすじ
とある企業から出入り禁止処分となったスルガシステム社長・六本松。しかし、その企業は大規模案件の発注を控えており、諦めきれない六本松がそのコンペに参加するべく自らの代打として白羽の矢を立てたのは、あろうことか新卒の桜坂工兵だった! 右も左もわからないまま、立華や梢の力を借りて提案書の作成をはじめる工兵だったが……。立ちはだかるのは先方の潔癖キャリアウーマンに業界大手の競合企業たち。はたして小規模会社の新入社員・工兵に勝算はあるのか!?
この巻のあらすじ
とある出版社の本社移転プロジェクトに参画することになった立華と工兵。とはいえ請け負ったのは一部ルーターの移設作業だけ……だったはずが、あまりの惨憺たる状況にプロジェクトマネージャーが逃亡。その代打を工兵が無茶振りされることに。新人にはハードルの高すぎる未経験の業務を前に途方に暮れる工兵。期限は容赦なく迫り、ベンダー各社はごねまくる。はたして工兵はPM業務を完遂できるのか!? そして立華のプライベートの一端も明かされるシリーズ第4弾!
この巻のあらすじ
「あんた西日本と東日本どっちが好き?」 立華のなにげないその質問が過酷な出張行脚へのはじまりだった! 課されたミッションは、通信機器の現地設置作業。簡単に思えた業務だがすんなり行くわけないのがこの業界。理不尽なハプニングが行く手に次々立ちふさがる。 そして最後に辿りついた先はなぜか工兵の実家。工兵の妹も初登場です!
この巻のあらすじ
「桜坂君さ……バイトしてみない?」 大学のゼミの同窓会で再会した伊織に持ち掛けられたのは小さなオフィスの無線LAN導入。かわいい女子からの誘いを受けてしまう工兵だったがそれが泥沼への第一歩で!? そんな表題作ほか、怪しげな新製品の検証をしたり、新卒なのになぜか面接官をするエピソードを収録。さらには橋本課長と梢にまつわる掌編も入ったバラエティに富んだ一冊です!
この巻のあらすじ
毎度おなじみの社長の強権発動により取引先のオフィスに常駐勤務となった工兵と立華。 常駐先は国内最大手のIT企業で、なんと藤崎の古巣だという。 大企業なので、さぞかし豪華な業務環境に違いない……、と勇み立つ工兵だったが、待ち受けていたのはプロジェクトルームと呼ばれる、理不尽かつ不自由極まりない場所だった! いつもと勝手が違う環境で工兵と立華は苦境に立たされるが、そこで工兵が見出した一手とは!?
この巻のあらすじ
とある企業の大規模コンペで、工兵は競合するライバル社、アルマダ・イニシアティブの新人エンジニア、次郎丸縁と出会う。同じ新卒、同じ過酷な境遇ということで親近感を覚える工兵だったのだが ──、アルマダはスルガシステムを脅かす超攻撃的企業だった! 次郎丸はその尖兵として新規案件のコンペはおろか、リドルトリルをはじめ既存の顧客すら奪い始め、その魔手はついに橋本のいる業平産業にまで及ぶ。危機感を募らせた工兵は全力で迎え撃つ決意を固め、立華と一致団結。はたして運命のヒアリングの攻防の行方は!?
この巻のあらすじ
アルマダの攻勢を受け、業平案件は守りきったものの業績が悪化したスルガシステム。 苦境を脱すべく、社長が下したミッションは従来の個別システム構築ではなく定型のサービス開発と拡販だった。 その実行チームとして立華、梢が選ばれる。そして犬猿の仲の二人を束ねるプロダクト・マネージャーに指名されたのは――もちろん我らが桜坂工兵! 慣れない業態に五里霧中&試行錯誤の工兵たち。希望が見えたと思った矢先に立ちはだかるのは、思わぬ障害と失敗の許されない巨大な取引先で!?
この巻のあらすじ
福利厚生なんてものとは無縁に思われたスルガシステムでまさかの社員旅行!行き先は熱海。温泉、宴会など、楽しいイベントを夢想して勇み立つ工兵だったが、システム開発会社の社員旅行が平穏無事に終わるわけもなく!? そんな表題作ほか、悪魔の言葉ASAPに苦しめられる立華と工兵を描く「もう悩まない?システムサイジング」。さらに優秀すぎる一年目・次郎丸や工兵の妹で元気印の誉の活躍を描く短編も収録した短編集第2弾!
すべての巻を見る(全16巻)
この巻のあらすじ
スルガシステムが驚天動地の企業買収。子会社となるのは社員数8名のデジタル・ヴィレッジ。その部長に兼務で就任した藤崎はさらりと長期出張へ、そこで白羽の矢が立ったのは例によって工兵だった。 任務は簡単な事務処理だけ……という話だったが、そう簡単にいくはずもなく、工兵は現場と会社の板挟みに。さらに優良システム開発会社という触れ込みだったDV社が実は大赤字ということが明らかになり!? 技術アドバイザの役割を振られた立華とともに、工兵は事態の打開を図るが!?
この巻のあらすじ
「ミカサ自動車のインターネットゲートウェイ構築が取れたぞ」 年度末の超繁忙期、社長が受注してきたのはなんと国内最大の自動車メーカー案件。悲鳴をあげながら対応を開始する工兵だが、頼みの立華はなぜかうわの空……からの無断欠勤……からの退職話!? どうやら隠された事情があるようで、工兵は立華の復活を目指して行動を開始する。しかし一方、ミカサ案件も待ったなし。立華不在で苦境に立たされる。 はたしてミカサ案件の行方は? そして立華は本当に会社を辞めてしまうのか?
この巻のあらすじ
工兵の社会人二年目がスタート! そしてまさかの大盤振る舞い、大量十人の新卒社員を迎えたスルガシステム。例によって新人の教育担当となったのは……工兵でした! 「学生ベンチャーやインカレサークルで部長を務めてたんで~」と意識高い系新人に、「ホットヨガの予約があるので帰ります~」と仕事も途中で定時退社など、ゆとり爆発の新人たちに社内は大混乱! はたして工兵は無事に新人たちを戦力化できるのか!?
この巻のあらすじ
大型案件から外され、まるで雑用のような他社会議の議事録取りを任されたJT&Wの梅林。こんな仕事さっさと片付けて、と思っていたところ、遅れて会議に現れたのは、かつて競合案件で苦杯を嘗めさせられた、新興ベンチャー・アルマダの新卒社員、次郎丸縁だった。 「ビジネスの匂いがするんです」 つまらない仕事だと決めつけていた梅林に次郎丸は共闘を持ちかける。 会議に漂う些細な違和感からビジネスチャンスをうかがう次郎丸の言葉に、梅林の眠っていた反骨精神が燃え上がる! そのほか、ガテン系女子の薬院加奈子、初めての合コンに向けて女子力を磨くの巻、最近お太り気味の工兵に立華がダイエット指南の巻、強引な営業力は抜群だが、普段現場を顧みない社長・六本松が現場で大暴れの巻とバリエーション豊かな全4編を収録! 萌えるSE残酷物語第14弾、3度目の短編集でお贈りします!
この巻のあらすじ
目指せ!上場企業!? なんとスルガシステムが株式公開の準備に入るという。その体制づくりのため総務部への誘いを受けた工兵は、いずれは役員として経営陣に……という途方もない話を前に、自らのキャリアについて思い悩む。とはいえSEの仕事も待ったなし。アサインされたのは、総合商社二社のシステム統合という大きな案件。しかも提案作業のパートナーはかつてのライバル、アルマダ・イニシアティブの次郎丸で!? さらに、その案件は別ルートから立華&藤崎コンビも受注を狙う、社内競合案件だった! 果たして工兵は、最強の敵に勝てるのか!? 昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日の敵!? 萌えるSE残酷物語、風雲急を告げる第15弾!
この巻のあらすじ
工兵、次郎丸、梅林 VS 立華、藤崎の対決となった総合商社二社のインフラ統合案件は、暗躍するスピリッティアの貝塚の介入もあり、業界全体を巻き込む事態に。国内の主要なIT企業を押えられ、案件を進める術を失った工兵が目を向けたのは……まさかのあの人物!? 一方、工兵の総務部への異動話も待ったなしの状況に。スルガシステムの未来と、立華のいるSE部を守ること、そして自身のエンジニアとしてのキャリアに悩む工兵の選ぶ道とは──。萌えるSE残酷物語、感動のシリーズ本編完結編!
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SEを知らない人は、SEとはどのようなお仕事かがわかり、SEの人はSEの大変さを共感できる、優良なお仕事小説。 -
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