東京都葛飾区亀有を舞台に、幽霊が見える体質を取り戻した中川世絆と、地元の不動産会社で働く綾瀬暁大を中心に描く現代オカルト小説。長年付き合った相手の結婚、交通事故、見える力の復活という出来事を起点に、世絆は新しい住まいと生活の形を探ることになる。綾瀬は霊は見えないがそうした事象に関心があり、住居探しをきっかけに世絆と関わりを深めていく。幽霊の存在は日常の移動や住まい選びに重なり、街の風景と人間関係の変化が並行して進む作品。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 15年付き合った恋人との別れを起点に、傷心から立ち直っていく流れが読みやすい。
- 幽霊たちとのやり取りが、しんどい状況の中でもやさしい空気を作っている。
- アラサー女性の心情や恋愛の温度感が身近で、感情移入しやすい。
- 綾瀬くんの存在がかわいく、恋愛面のときめきもある。
- 切なさのあとに少し救われる余韻が残る。
こんな人におすすめ
- 失恋から立ち直る話や、前向きになっていく物語が好きな人。
- オカルト要素よりも人間関係や恋愛の気持ちを楽しみたい人。
- アラサー主人公の等身大の悩みに共感したい人。
- しっとりした雰囲気や、ホロリとくる話を求める人。
- 幽霊ものでも怖さよりやさしさを重視したい人。
人を選ぶポイント
- 探偵ものや本格的なオカルト展開を期待すると、やや肩透かしに感じやすい。
- 綾瀬くんの出番は思ったより多くない。
- 物語の広がりや掘り下げがもう少し欲しいと感じる人もいる。
- すっきりした事件解決より、傷心回復の空気感が中心。
- ラストの感情の流れに少し唐突さを覚える読み手もいる。
テンポ・読後感
- 全体はしっとりしていて、重すぎず読み進めやすい。
- 幽霊との交流で少しずつ気持ちがほぐれていく流れ。
- 切なさとやさしさが交互に来る、やわらかい読後感。
- テンポは軽快すぎず、感情の変化を追うタイプ。
- 最後はホロリとする余韻が残る。
キャラクターへの評価
- 世絆はいい子で、落ち込んだ状態から立ち直っていく姿が応援しやすい。
- 幽霊たちは怖い存在というより、背中を押してくれる相手として印象的。
- 綾瀬くんはかわいく、恋愛面の魅力を支える存在。
- 猫や女子大生、ばあちゃん、お子様など、登場する幽霊の幅が楽しい。
- 一部の脇役や出来事は、もう少し見たかった。
巻一覧
この巻のあらすじ
不本意ながら「見える系」になりました…。
三十オーバー、仕事にやりがいはあるけれど、そろそろ長年付き合った彼氏との結婚も視野に――と思っていた矢先にその彼氏が別の女性と結婚することになり、突然失意のどん底に落ちた中川世絆。さらに不幸は重なるもので、傷心のまま道を歩いていたときに、世絆は交通事故に遭ってしまう。彼女を車ではねたのは地元・亀有で不動産会社に勤務する綾瀬暁大。責任をかんじた綾瀬は何かと気を遣ってくれて、多少は心が慰められた世絆だったが……その事故以来、なんと彼女は幽霊が「見える」ようになってしまう。いや、正確にいえば、昔は少し見えていたのだが、いつの間にか消えていたその「見える」能力が、このタイミングで復活してしまったのだった。 妙な縁で知り合った綾瀬はといえば、「見えない」けれどそういう事象に興味津々なタイプで、年下の遠慮のなさで世絆にぐいぐい近づいてくる。そんな綾瀬の仕事が不動産の仲介業ということもあり、心機一転、新居を探してもらうことにした世絆は、そこからなぜか、仕事とは関係ない部分でも綾瀬と行動を共にすることになり……? 東京都葛飾区亀有を舞台に、オトナ女子の迷いと元気回復をえがく、ほっこり癒やしのオカルトストーリー!
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