構造レビュー
星評価
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
編集部
人の縁が見える主人公と、人の縁を切れる宮司が意見をぶつけ合いながら成長していく物語。
概要
編集部
人の縁が見える主人公が、人の縁を切れる宮司と出会い、その神社へ就職することになる物語。縁は見えても切れない主人公と、良縁悪縁気にせず切ってしまう宮司が、ぶつかり合いながらも前に進んでいく。
こんな人におすすめ
編集部
・縁切り神社の話が読みたい人 ・縁切りする話が読みたい人 ・特殊な能力を持ったキャラクターが登場する話が読みたい人 ・ダークな感じがあまりない縁切りの話が読みたい人
内容・特徴
編集部
縁が見える主人公が、就職先との縁が切れたことで、縁切り神社へ就職する話。人の縁を切れる宮司が、良縁悪縁気にせず切ってしまうので、主人公と対立することがあるものの、さまざまな人との出会いによって、進んでいく話。
著者情報
編集部
石田空(いしだ・そら) 兵庫県在住。 2016年第2回お仕事小説コン特別賞受賞。翌年「サヨナラ坂の美容院」で紙書籍デビュー。 ≪代表作≫ ・神様のごちそうシリーズ ・紫蘭後宮仙女伝ー時をかける偽仙女、孤独な王子に出会うー ・告白代行部、ただいま活動中! ・芦屋ことだま幻想譚
イラストレーター情報
編集部
汐街コナ 作家、漫画家。
受賞歴
編集部
2016年第2回お仕事小説コン特別賞受賞
文体
編集部
主人公の気持ちを丁寧に描いているので、読みやすい。難しい言葉、言い回しなどがなく、主人公の視点がしっかりと表現されているように感じた。
世界観の作り込み
編集部
縁切り神社という舞台がわかりやすく、よかったと感じる。誰もが一度は考えたことがあるかもしれない「縁切り」というものを織り込みながら、ホラーやオカルト感なく、むしろ人の縁をどう考えていくのか、しっかりと考える世界観。
ジャンル・テーマ総評
編集部
ファンタジー要素もあるものの、縁切り神社を舞台にした世界観が面白い作品。またそこに縁が見える主人公と、縁を切ることができる宮司がいるので、神社を訪れた人の「縁」がどうなっていくのか見ものであると感じられる。ダークなイメージであった「縁切り」や「縁切り神社」が少し軽くなった印象。
評価点
編集部
縁切り神社が舞台ではあるものの、悪い印象だけで終わっていないので、好感が持てる作品と感じられた。主人公が縁が見えるという特殊な能力を持ち、神社の宮司が縁を切れる能力を持つ、という関係性にも、引き込まれる。縁切り神社がどんなものなのか、その裏側をのぞいたような感覚になれるので、縁切りを考えたことがある人にもおすすめできる。
【おすすめキャラクター】 渡辺琴子 人の縁が見える主人公。宮司が縁を切ってしまうので、どうなのかと物申すこともある。就職先との縁を切られ、就職できなくなってしまい、神社へ就職。しかしそれが結果的には良縁となった様子。
評価が分かれる点・問題点
編集部
縁切り神社や縁をテーマにしたものが好きかどうかに若干左右されるところもある。
総評
編集部
悪い意味だけでの「縁切り」ではないと感じられた作品。また特殊能力を持つ主人公の悩みや、宮司が縁を切ってしまうことなど、ぶつかり合うこともありつつ、それでも紡がれていく「縁」はタイトルのようにふしぎさを感じた。ダークな印象がなく、本の造りも神社のイメージに作ってあり、開いた時に可愛い、きれいだ、と感じる造りにされていたので女性向の1冊となっている。
ストーリーの説明
編集部
縁切りという、誰もが一度は願ってしまったことがあるようなことがテーマ。主人公は人の縁が見えることで悩み、神社に来たことで就職先をなくすが、それもまた縁あってその神社に就職することになる。ただ縁を結んだり切ったりする話ではなく、主人公の特殊な能力や、宮司のなんでも切ってしまう考え方など、奥深いストーリー展開。
キャラクターの説明
編集部
縁が見える、縁が切れる、この2種の特殊な能力を別々に持ったキャラクターがぶつかり合いなが進んでいくことで、キャラクターの味わいがとても深くなっているように感じられた。縁が見える主人公の気持ちもわかるが、縁を切ってしまう宮司の考えも、わからなくもなく、共感と悩んでしまう場面のせめぎ合いは面白い。
設定・世界観の説明
編集部
縁切り時神社となれば、有名な場所を思い浮かべる人もいるくらい、面白いものを話にしていると感じられた。特に女性ではよくある恋の悩みや、主人公のように就職先とのご縁など、共感できる世界観も多い。
話題性の説明
編集部
特になし
初心者向けの説明
編集部
共感できる世界観が多く、初心者でも読みやすい作品だと感じる。また縁切り神社や縁が見える、切れる、ということをダークな感じで描かれていないので、ホラーやオカルト感がなく読み進められる。ファンタジーの延長という感覚なので、読みやすい。
読後感のよさの説明
編集部
さっぱりとした終わり方。主人公と宮司の恋模様はどうなのか、と気になるような感じもするが、そこまで強く発展しているわけでもないので、逆にこのままさっぱり終わっても気にならない、という印象である。
テンポの良さの説明
編集部
縁切り神社が舞台なので、さまざまな人がやってきて面白く、テンポよく読むことができる。また、さまざまな人と出会う縁が見える主人公の気持ちが丁寧に表現されており、引っかかることなく読めた。
読みやすさの説明
編集部
ホラーやオカルトの要素はほとんどなく、少しファンタジーチックで不思議な気持ちになれる。不安な気持ちを抱かずに読み進められるので、読みやすい印象。
他のおすすめ作品
-
芦屋ことだま幻想譚
同作者の作品。ハウスキーパーの主人公が仕事に向かった先は、言霊をあつかう小説家の家。警察も頼る言霊遣いとハウスキーパーの主人公が織りなすファンタジーチックな物語。
作品詳細を見る -
秘密の神田堂 本の神様、お直しします。
特殊な能力を持つ高校生の主人公と、亡くなった祖母から託された店と付喪神たちの物語。少しずつ成長していく主人公と、それを見守る、家族や付喪神たちの物語。オカルト的な印象はなく、人情味あふれる作品。
作品詳細を見る -
まほろば温泉繁盛記
主人公が迷い込んだ温泉宿は、死者がやってくる温泉という、不思議な世界観。美味しい料理、温泉、人のあたたかさを感じる作品。死者を相手にしているとは思えない、心が温まる一作。
作品詳細を見る
巻一覧
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
