大正期の帝都を舞台に、内務省直属の秘密組織『特殊脳犯罪対策班ゲヒルン』が、猟奇思想犯〈サイコ〉と呼ばれる事件関係者を追う犯罪捜査シリーズ。元殺人鬼、人形女給兵団、異能者など経歴の異なる班員が集められ、班長・片目金之助や知解子らが少女失踪、連続轢死、帝国大学の学徒団をめぐる対立といった怪事件に当たる。帝国主義と大衆文化が同居する時代背景の上で、事件捜査と危険思想の追及が重なり、さらに組織内部の不穏さへと広がっていく。捜査対象は個々の犯人にとどまらず、思想そのものやそれを取り締まる側の制度にも及ぶ。事件ごとに班員の立場や価値観が揺れ、秘密組織の運用、帝都の治安、政治的圧力が一本の線で結ばれていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 大正という時代の空気に、猟奇・異能・特高ものの要素が重なって独特の雰囲気がある。
- 事件や人物関係が一筋縄ではいかず、善悪の境目が揺らぐ展開が引き込まれる。
- 主要キャラの癖が強く、片目や眼鏡屋さんなど印象に残る人物が目立つ。
- 表紙や挿絵の雰囲気が作品世界と合っていて、装画に惹かれて手に取る人も多い。
- 巻を追うごとに面白さが増す、続きが気になる構成になっている。
こんな人におすすめ
- エログロや猟奇表現に抵抗がなく、重めの伝奇ものを読みたい人。
- 大正ロマンよりもダーク寄りの世界観を好む人。
- キャラの濃さや不穏な人間関係を楽しめる人。
- 先の読めない展開や、敵味方が入り乱れる物語が好きな人。
- 文章の硬さや癖も含めて作品の味として受け取れる人。
人を選ぶポイント
- 登場人物が多く、序盤は状況整理に時間がかかる。
- 文体が堅めで、読みやすさより独特の雰囲気が前に出る。
- グロテスクさや鬱寄りの展開が強く、気軽に読めるタイプではない。
- 共感しやすい人物が少なく、好き嫌いがはっきり分かれやすい。
- 物語の情報量が多く、急ぎ足に感じる巻もある。
テンポ・読後感
- 序盤は人物と勢力の把握に手間取りやすいが、途中から一気に引き込まれる。
- 不穏さと猟奇性がじわじわ強まり、軽快さより重さが勝つ。
- 事件が二転三転し、落ち着いて進むというより振り回される感覚が強い。
- 文章は硬質で、時代の空気や陰気さを濃く出している。
- 読後感は明るくはなく、残酷さや鬱屈が残る。
キャラクターへの評価
- 片目はぶれない存在感があり、背景や立ち位置に興味を持たれやすい。
- 眼鏡屋さんは地味に見えて、能力の広がりで状況をさらに複雑にしていく。
- 特高側も敵側も一枚岩ではなく、善悪を単純に割り切れない印象が強い。
- クセの強い人物が多く、無邪気に見える人物ほど不穏さを抱えている。
- 主要人物の多くが善人寄りではなく、そこが作品の魅力になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
時は大正。帝国主義が台頭し大衆文化が華やいだ裏で、残虐非道・理解不能な怪事件が多発した鮮血の時代。 帝都を騒がすよこしまな犯罪者を取り締まるため集められたのは、元殺人鬼、人形女給兵団、地味すぎる異能者ーー猟奇思想犯<サイコ>を狩る超常的知能者<サイコ>たちだった。 内務省直属秘密組織「特殊脳犯罪対策班ゲヒルン」の美しくも醜悪な犯罪捜査活劇、ここに開幕!
この巻のあらすじ
邪悪を以て悪党を制す!! 猟奇思想犯(サイコ)VS超常的知能者(サイコ)の大乱闘!
少女が消える展望塔「凌雲閣」、連続轢死事件ーー怪奇事件の裏に、帝都を揺るがす危険思想あり。 本の眷属と特殊脳犯罪対策班「ゲヒルン」が邂逅するとき、帝都は粛正の炎に包まれる!
この巻のあらすじ
今度の敵は東京帝国大学エリイト学徒団!! 命短し、殺せよ乙女!
国体を揺るがす危険思想、自由主義を標榜する帝都大学生を排除すべく「特殊脳犯罪対策班ゲヒルン」は画策するも、主要メンバーの人形屋籘子は自由主義に傾倒しはじめていて……!? 猟奇思想犯〈サイコ〉を狩る超常的知能者〈サイコ〉たち「特殊脳犯罪対策班ゲヒルン」の美しくも醜悪な犯罪捜査活劇!
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