構造レビュー 会員 69件
星評価
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
編集部
児童誘拐事件の被害者と加害者の息子。二人を繋ぐ歪な嘘。
概要
編集部
誘拐被害者の少女と加害者の息子、ある事件をきっかけに致命的に人生がズレしてしまった二人の再会から幕を開ける物語。主人公みーくんの本名が最後まで明かされないのが特徴。 所々パロディを織り交ぜた一人称文体がその饒舌さで以てファンを掴む一方、みーくんに依存し倒すヤンデレヒロイン・まーちゃんのヒステリックな言動には戦慄を禁じ得ません。他の登場人物も多かれ少なかれ狂った連中ばかりで、ごく一部の例外を除いて常識人はいません。各巻で扱われる事件は総じて猟奇的。犯人の動機も読者の理解と共感を拒む、自己本位なものとなっています。
こんな人におすすめ
編集部
ヤンデレ好きな人 電波ヒロインが好きな人 叙述トリックに騙されたい人 サイコホラーが好きな人 加害者遺族×被害者の共依存カップルに惹かれる人
イラストレーター情報
編集部
左は19歳でデビューした人気イラストレーター。ラノベの表紙・挿絵を多く手掛けています。代表作は日日日『ささみさん@がんばらない』(ガガガ文庫)友野詳『シルバーレイン アーリーデイズ』(ファミ通文庫)など。
メディアミックス状況
編集部
ヤングエースで佐藤敦紀によるコミカライズが連載されていました。全1巻発売中です。 2011年には実写映画が公開されました。
受賞歴
編集部
2009年版「このライトノベルがすごい!」で作品部門9位、2010年版で7位を獲得しました。
評価点
編集部
【おすすめキャラクター】 御園まゆ 小学生の時に誘拐され数年間監禁されていた少女。学校では才色兼備の優等生で通っていますが、その精神は完膚なきまでに壊れ切っており、同じ部屋に監禁されていたみーくん以外の人間に心を開きません。みーくんに嫌われたと勘違いして暴れたりリストカットした前科は数知れず。ラノベ界最凶のヤンデレヒロインとして語り継がれています。
総評
編集部
サイコホラーラノベの金字塔。最凶ヤンデレヒロイン・まーちゃんのインパクトは絶大で、彼女を生み出しただけでもラノベ史に爪痕を残しました。みーくんの信用ならざる語り手ぶりも巧妙で、二重三重に仕掛けられた叙述トリックに騙されます。
ストーリーの説明
編集部
サスペンスやサイコホラーが好きならハマる作風。まずもって主人公・ヒロインからして加害者遺族と被害者の異質さ。 二人の日常に干渉してくる事件はどれも猟奇性が際立ち、調査過程においてフォーカスされる、関係者の価値観の偏りや歪みにぞくぞが止まりません。異常者の精神分析をしたい人は、本作のシニカルなスタンスが気に入るのではないでしょうか。
キャラクターの説明
編集部
主人公のみーくんまーちゃんを筆頭に、好む好まざるとにかかわらず正道から外れてしまったキャラの経過を観察するのが醍醐味。各事件の関係者も1巻で退場するのが惜しい位インパクト大で、歪み切った思考に精神が汚染されます。メンヘラ・ヤンデレ好きは必読。
設定・世界観の説明
編集部
同じ市内で凶悪事件が起こりすぎな所に違和感を覚えます。シリアルキラーが普通に出歩いてるような、常軌を逸した世界観を好む人なら波長が合います。
話題性の説明
編集部
佐藤敦紀によるコミカライズが全1巻発売中。2011年には実写映画化されました。累計発行部数は135万部突破。 2009年版「このライトノベルがすごい!」で作品部門9位、2010年版で7位を獲得しました。
初心者向けの説明
編集部
みーくんの一人称語りが原則ですが、地の文がくどすぎるので初心者には勧められません。比喩や修飾が過剰な文章は冗長に曲がりくねり、読み下すのが大変です。作中の思想性も現代社会の倫理規範から逸脱しており、読む人を選びます。
読後感のよさの説明
編集部
各巻のメインとして扱われる事件は残忍なもので、全部終わってしまった後に真犯人が判明しても救われないことが大半。みーくんと親しいキャラも退場している為、鬱展開に耐性がないとしんどいです。最終巻ではみーくんまーちゃんが夫婦となって双子の娘をもうけるものの、最悪な形で事件の余波が及んでしまいました。
テンポの良さの説明
編集部
語り口の癖が強すぎるのでお世辞にもテンポがいいとは言えません。とはいえ西尾維新『戯言シリーズ』が問題なく読めるなら、みーくんの長口舌に馴染めます。
読みやすさの説明
編集部
文体が特徴的すぎる為、読みやすいとは言えません。
他のおすすめ作品
巻一覧
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星評価・感想
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ケイ 4 ヤンデレに愛され、病んでるものが見たい人におすすめ。薄暗い恋心と壊れた愛のお話。
実写映像化もした、知っている人は知っている名作です。
子供の頃起きた事件で人生が狂ってしまった主人公『みーくん』と、ヒロインのまーちゃんこと御園マユ。高校生になったあるとき、二人が再会したところから物語は進んでいき、やがて過去の事件に関わるある真実が読者に知らされ…ひとによってはぞっとする結末になっています。
とにかく言葉遊びがうまく、挿絵の雰囲気もあり独特の空気感を持つ作品になっています。全体的にみーくんの視点で話が進むのですが、作中でマユはみーくんにとても執着しているので、かなりのヤンデレっぷりが見れます。そんなマユを好きなみーくんもある部分ではヤンデレと言えるところがありますが、それはネタバレになってしまうので控えますが…とにかく驚くような内容の他、カバー絵の仕掛けなども楽しめたとても面白い作品だったと思います。本気の病みを見たい人にはおすすめできる作品です。 -
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