熊野古道で暮らす中学三年生の泉水子と、彼女を守る宿命を負う幼なじみの深行を中心に進む現代伝奇シリーズ。舞台は熊野、東京、鳳城学園へ広がり、入学後の学園生活、修学旅行、学園祭、合宿などの出来事の裏で、姫神、陰陽師、審神者の判断が泉水子の秘密に関わっていく。クラスメイトやルームメイト、生徒会や執行部の人間関係も重なり、泉水子が自分に備わった力と周囲の期待の間で立場を変えていく。日常の学校行事と伝承由来の要素が交差しながら、二人を軸に物語の範囲が少しずつ広がる。熊野の土地に根差した背景と学園内の序列や役割が重なり、地方の伝承と学校組織の両方が物語を動かす。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
絶滅危惧種指定の少女は未だ覚醒せず
編集部
姫神の力を身に宿す少女・泉水子が、熊野古道・玉倉山から高尾山麓の広大な学園に進学し、そこで様々な出会いと別れを経験しながら自分の運命に立ち向かっていく。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
引っ込み思案な三ツ編み眼鏡っ子が好きな人 神道・修験道・陰陽道に興味がある人 和風ファンタジーが好きな人 学園ものが好きな人 特別な運命を背負って幼馴染の美少年に守られたい人
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AI分析(あらすじ)
熊野や陰陽師を軸にした現代伝奇、学園内の権力関係、幼なじみ同士の距離感に関心がある人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
萩原規子は日本の小説家。少女向けの児童文学やラノベを数多く手掛ける。特に勾玉三部作が有名。代表作は以下。 * 空色勾玉 * 白鳥異伝 * 薄紅天女 * 西の善き魔女 * 源氏物語紫の結び * エチュード春一番 * これは王国のかぎ * 樹上のゆりかご * 風神秘抄 * あまねく神竜住まう国
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
岸田メルは日本のイラストレーター。ラノベのイラストを数多く手掛ける。代表作は以下。 * 『楽聖少女』(杉井光、電撃文庫) * 『アンナとプロフェッショナルズ』シリーズ(MAC、メディアファクトリー) * 『パラケルススの娘』シリーズ(五代ゆう、MF文庫J) * 『神様のメモ帳』シリーズ(杉井光、電撃文庫) * 『死神姫の再婚』(小野上明夜、B's-LOG文庫) * 『カラブルワールド』(香月紗江子、ガガガ文庫) * 『太陽で台風』(はむばね、スクウェア・エニックス・ノベルズ) * 『道果ての向こうの光』(秋月アスカ、レガロシリーズ) * 『ダイエット☆パンチ!』シリーズ(令丈ヒロ子、ポプラ社) * 『サクラカグラ』(久弥直樹、星海社FICTIONS) * 『荒野』(桜庭一樹、文春文庫) なお角川書店版の装画は絵本作家の酒井駒子が手掛けている。
編集部
萩原規子が満を持して送り出した和風ファンタジー。平凡な暮らしに憧れていた中学生の少女・泉水子が、異能者を育成する学園に入学し、そこで自分を支えてくれる友人やかけがえのない理解者を得て、様々な試練を克服するうちに成長を遂げていく。姫神を挟んで主従関係になる、護衛の深行とのすれ違いが甘酸っぱい。お互い意識し合いながらあと一歩が踏み出せない、両片想いのじれったさが詰まっている。
作品Q&A
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 内気な主人公が一歩ずつ前に進む「成長譚」として、丁寧に積み上がっていく読後感を高く評価する声が多い。
- 和風の神道・修験・陰陽といった要素が、学園日常に溶け込んだ透明感のあるファンタジーとして好まれる。
- 泉水子と深行の、はっきり告白には至らない微妙な距離感やすれ違いが、瑞々しく微笑ましいと感じる読者が多い。
- 宗田姉弟の加わりなど、周囲人物の思惑が交錯する人間関係の描き方に、巧みさや読み応えがある。
- 嫉妬や酔いどれ、ささやかな会話など日常パートのユーモアや、挿絵・表現の豊かさを楽しむ声も見られる。
こんな人におすすめ
- 引っ込み思案で決断に悩む主人公に共感し、健気さを応援したくなるタイプの読者。
- スローペースで関係性が変化していく、じっくり系の少年少女物が好きな人。
- 学園ものに、神様や呪術など和風オカルト要素が程よく絡む作品を求める人。
- キャラ同士の本音のぶつかり合いや、複数視点の思惑劇を味わいたい人。
- 落ち着いた文体と、静かで美しい余韻を重視するファンタジー・ジュブナイル読者。
人を選ぶポイント
- テンポが非常にゆっくりで、もどかしさや息苦しさを感じる。
- 高校編以降、対立やバトル色が強まり、当初想定していた穏やかな成長物から作風が変わったと戸惑う読者もいる。
- 恋愛感情の芽生えがやや形式的・急に感じられ、無理に恋愛要素を入れなくてもよいのでは。
- 姫神や世界遺産などの設定謎が多く、最終巻でもすべてが解明・回収されるわけではないと感じる声がある。
- 特定キャラ(真夏の軽さ、仄香、高柳の執着など)の言動に、理解しにくさや違和感を覚える読者もいる。
テンポ・読後感
- 全体として「本当に少しずつ」進むスローペースで、焦らされながらもその積み重ねこそが作品の核だ。
- 一見シンプルな青春物に見えつつ、巻を追うごとに世界が広がり、やや壮大・シリアスな方向へシフトしていく印象がある。
- 人類規模の危機を示唆する語も出る一方、セカイ系一辺倒にはならず、泉水子の心を軸に透明感を保つ。
- 各巻末の引きの強さがあり、一気読みしたくなる一方、プロセスがもう少し欲しい・分冊向きとも感じる読者がいる。
- 完結時は「まだまだこれから」感を残しつつ、歩いてきた道の長さを振り返れる静かな終幕として受け止める声も多い。
キャラクターへの評価
- 泉水子は内気・コンプレックスを抱えながらも、友人のためや自分の意志で一歩踏み出す姿が可愛く、応援したくなると評価される。
- 深行はツン気味で煮え切らない面があるが、護りたい気持ちや本音が少しずつ見える存在として、もう一人の主人公的に読まれる。
- 宗田姉弟(真響・真夏)は、明快な台詞や複雑な立場・すれ違いを通じて物語を動かし、読みやすさと深みを両立させる存在。
- 高柳は執着や策略で泉水子を追い詰める一方、背景や覚悟もあり単純な悪役ではないと見る読者もいる。
- 紫子(お母様)や周囲の大人キャラに、泉水子以上に物語の芯があるのではという惹かれ方をする声もある。
巻一覧
この巻のあらすじ
【挿絵あり】熊野古道で暮らす中学3年生の泉水子は、ある日昔会ったきりの幼なじみ・深行と再会する。泉水子を守る宿命にあるという彼は「どうしてこんなのが、女神だって言えるんだ」と反発していて!? 戸惑う泉水子だったが、修学旅行で訪れた東京で彼女の秘密が明らかになり……。現代ファンタジーの最高傑作が、アニメ版キャラクター原案を手がけた岸田メル描き下ろしイラスト満載で登場。世界の命運を左右する少女の物語が、いま始まる!!
この巻のあらすじ
【挿絵あり】鳳城学園に入学した泉水子は、ルームメイトの真響やその弟・真夏と親しくなる。そんな中、怪しげなクラスメイトの正体を暴いたことから、生徒会長選をめぐる陰陽師・高柳と真響の争いに巻き込まれてしまい……!?
この巻のあらすじ
【挿絵あり】学園祭のテーマが≪戦国学園祭≫に決まり、準備に追われる泉水子や深行たち執行部。夏休みの息抜きも兼ねて真響の地元・長野県戸隠で合宿をすることになるが、様々な思惑によって騒動が起こってしまい……!?
この巻のあらすじ
【挿絵あり】学園祭のための着付け講習会で急遽モデルを務めることになった泉水子。姫神の出現を恐れる深行だったが、講習会のあとお下げ髪の泉水子のもとに姫神が降りてきて!? 岸田メルのイラストで贈るスニーカー版第4弾!
この巻のあらすじ
【挿絵あり】裏方として動きつつも≪戦国学園祭≫を満喫していた泉水子だったが、高柳の率いる陰陽師の罠に嵌ってしまう。消失してしまった泉水子を探し、深行は層を飛び越えていくが、そこに待っていたのは思わぬ強敵で……!?
この巻のあらすじ
【挿絵あり】学園祭で能力を顕現させた泉水子は、審神者の村上穂高によって学園トップ=世界遺産候補と判定される。周囲の環境が少しずつ変わっていく中、姫神による人類滅亡の未来を救うために泉水子と深行の選ぶ道とは――!?
星評価・感想
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