構造レビュー

編集部判定 判定なし

ストーリーの良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

宮部みゆきが書く異世界転移ファンタジー。古き良きRPGの王道を踏襲している。ワタルが勇者見習いとなって剣や魔法の修行をし、個性的な仲間たちと冒険を繰り広げながら運命の塔を目指すストーリーは、子供から大人まで幅広い層に受け入れられた。彼を幻界に導いた謎の転校生、ミツルとの確執も見所。

キャラクター A (3) レビュー

理由・補足

編集部

ゲームは上手いがそれ以外に取り柄がない小学生のワタル、幻界の存在を使役する謎の転校生・ミツルを中心にストーリーは進行する。もとから幻界に住む獣人やドラゴン、水人の末裔らものちにパーティーに加わり、冒険の旅を盛り上げていく。

設定・世界観 A (3) レビュー

理由・補足

編集部

剣と魔法の王道RPGの世界観。序盤は現代日本が舞台で、小学生ワタルの目を通し、平凡な日常や家庭の事情が語られていく。幻界に転移してからはファンタジー色が濃くなり、現実世界の様相は殆ど窺えない。ファンタジー作品として評価すると目新しさは乏しい。

短評・キャッチコピー

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編集部

平凡な小学生が異世界の見習い勇者となって運命の塔を目指す。

編集部

小学5年生の三谷亘(ワタル)は幽霊ビルを探検した折に要御扉(かなめのみとびら)と出会い、不思議な世界・幻界(ヴィジョン)の光景を垣間見る。その数日後、「昔愛した女性と復縁する」と離婚を宣言し父が出て行った。ショックを受けた母は息子を巻き込んで心中を図り、意識朦朧としたワタルは幻界へ飛ばされる……。

こんな人におすすめ

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編集部

剣と魔法の王道RPGが好きな人 異世界で様々な種族の仲間と出会いたい人 家族関係に悩みがある人 主人公と敵対する影のある美少年にときめく人 冒険を通して逞しく成長していく、主人公の変化を見守りたい人

編集部

宮部みゆきは日本の小説家。主にミステリーや時代小説分野で活躍する。人気ゲーム『ICO‐霧の城‐』のノベライズも手掛けている。

イラストレーター情報

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編集部

アニメ―ターの千羽由利子と菊池正典が共同で手掛けた。

メディアミックス状況

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編集部

2006年7月8日に長編アニメ映画『ブレイブ ストーリー』が公開された。コミカライズは小野洋一郎作画担当の『ブレイブ・ストーリー~新説~』が全20巻、姫川明作画担当の『ブレイブストーリー』が全1巻、小野洋一郎作画担当の『ブレイブストーリー新説~十戒の旅人~』が全3巻存在する。

編集部

宮部みゆきの新たな可能性を切り開いた王道ファンタジー。小学生ワタルと転校生ミツルの確執を軸に、幻界における大冒険を描き出す。転移前の導入パートに尺が割かれているのが特徴で、父の裏切りをきっかけに母が無理心中を企てた背景を細かく掘り下げることによって、運命の塔に託す願いの重さがすとんと腹に落ちた。ワタルの仲間となる異種族たちも魅力的で、終盤の別れが惜しまれる。

作品Q&A

評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
【おすすめキャラクター】 '''芦川美鶴(ミツル)''' 亘の隣のクラスに転校してきた美少年。眉目秀麗で成績優秀だがどことなく影があって近寄り難い。母の不倫が原因で父が殺人事件を起こした過去を持ち、その際に死んだ妹を蘇らせる為、願いを叶えてくれる運命の塔を目指す。幻界では魔導士ミツルとしてワタルの前に立ち塞がる。

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この作品の特徴は? ストーリー
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宮部みゆきが満を持して送り出した王道ファンタジー。小学生のワタルが幻界に転移し、仲間たちと冒険の旅をしながら、何でも願いを叶えてくれる運命の塔を目指す。序盤はワタルを取り巻く環境の説明が中心となり、父の不倫が原因で両親が決裂した、深刻な家庭環境が描かれる。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 現実世界の家族問題と、幻界でのRPG風冒険が重なり合う構成に、映画版より重みを感じた。
  • 試練を乗り越え、弱気だった主人公が少しずつ心を強くしていく成長譚として読まれている。
  • キ・キーマ、ミーナ、カッツなど、頼れる仲間との出会いや交流が物語の支えになっている。
  • 「運命を変える」旅の過酷さの中でも、別れや別れ方に温かさを感じ、読後に胸が熱くなる場面がある。
  • 宮部みゆきらしい、大人向けの重さと少年冒険の両立が、好き嫌いを分けつつも印象深い作品だ。

こんな人におすすめ

  • 剣と魔法の王道RPG的な冒険展開を楽しみたい読者。
  • 主人公の内面の変化や、仲間との絆を見守りたい人。
  • 離婚や両親の不仲など、家族関係の重さを含む物語に共感・関心がある人。
  • 映画版を知っていて、原作ならではの描写や深さを比較しながら読みたい人。
  • 最初は地の文が重くても、後半のファンタジー部分まで読み切る忍耐がある読者。

人を選ぶポイント

  • 1巻は幻界に入る前の現実パートが長く、両親の問題描写が重く、読むのがつらい・子ども向けか疑問。
  • 展開がゆっくりで、なかなか先に進めないと感じる読者もいる。
  • 嘆きの沼や宿屋まわりなど、容赦ない言葉やハラハラする場面があり、心に強く残るシーンがある。
  • 父親まわりの問題は複雑で、家族としてもう少し向き合ってほしいとモヤモヤする。
  • ファンタジー部分はオリジナリティに欠ける、王道どおり過ぎると感じる批判も一部にある。

テンポ・読後感

  • 第1部は現実世界の「昼ドラ」的な重さが強く、ファンタジー要素は薄い。
  • 2巻以降、幻界での旅が本格化し、宝玉を集め塔を目指すRPG的な手応えが増える。
  • 物語が進むほど試練や辛い場面が増え、頭をぐるぐるさせるほど考えさせられる読み味になる。
  • 読者によっては前半の地味さと後半の加速の差が大きく、一気読みした人も、途中で止まりそうになった人もいる。
  • 全体として、少年の冒険に見えて大人の事情もドロドロと入り込む、重さとスペクタクルが混ざった体感だ。

キャラクターへの評価

  • 三谷亘(ワタル)は最初は弱気で健気、過酷な試練の中でも仲間と共に成長していく姿に感情移入しやすい。
  • 芦川美鶴(ミツル)は影のある美少年として印象的で、ワタルとの考え方の違いや別れの場面が泣けると評される。
  • キ・キーマは優しく安心できる存在、ミーナは可愛らしく旅を通じて成長する、カッツは良い意味で怖くかっこいい、という仲間像が語られている。
  • お母さんとのやりとりにリアルな痛みと温かさがあり、ルゥ叔父さんやカッツが救いの存在だ。
  • 父親は優しさと冷たさが混在し、物語の核でもあるが、もう少し家族で向き合ってほしいと複雑な印象を持つ読者もいる。

巻一覧

ブレイブ・ストーリー (1) 幽霊ビル
2006年6月 ISBN 4043611072
ブレイブ・ストーリー (2) 幻界
2006年6月 ISBN 4043611080
ブレイブ・ストーリー (3) 再会
2006年6月 ISBN 4043611099
ブレイブ・ストーリー (4) 運命の塔
2006年6月 ISBN 4043611102

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