ジャンル
2004年の未成年による殺人事件を起点に、親友を殺した少女と、その後に名前を変えて普通の女性として社会に戻った恵を中心に描く現代心理サスペンス。世間を震撼させた供述の真偽をめぐり、被害者の兄と女性ジャーナリストが恵の現在に接近し、当時の動機と事件後の暮らしのあいだにある空白を追う。事件を知る側、失った側、記録する側の視線が重なり、過去の記憶と今の生活が並行して進む。人の心の闇、匿名で生き直す過程、被害者家族と報道の距離感を軸にした、一冊でまとまる物語として構成されている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 少年事件を起点に、加害者・被害者遺族・傍観者の立場が交差する構成が強い。
- 事件の後に周囲の人生がどう変わるかを追う流れが重厚。
- 動機や責任の境界を考えさせるテーマ性がある。
- 複数視点で進むため、同じ出来事でも見え方が変わる。
- 現実にありそうな空気感と、読後に考えを引きずる余韻が残る。
こんな人におすすめ
- 事件ものや心理描写をじっくり読みたい人。
- 善悪の単純化ではなく、立場ごとの感情の揺れを追いたい人。
- 重めのテーマでも読み進められる人。
- 読後に感想を語り合いたい人。
- 現実の事件を連想する題材に抵抗がない人。
人を選ぶポイント
- 全体に長めで、展開の遅さを感じやすい。
- 重要部分の説明不足や、ラストの物足りなさが残りやすい。
- 登場人物の思考や行動に共感しにくい場面がある。
- 性的な描写が気になる人には合わない。
- すっきり解決する読後感を求めると、もやもやが残る。
テンポ・読後感
- 複数年にわたって進むため、じわじわ重さが積み上がる。
- テンポは速すぎず、心理の掘り下げを優先した読み味。
- 途中から感情が揺さぶられ、精神的に疲れるほど濃い。
- 現実味のある不穏さが続き、軽い気分では読みづらい。
- 読後は考察したくなる余韻が強い。
キャラクターへの評価
- 加害者側の少女は、普通から外れた思考や行動が強く印象に残る。
- 被害者側の人物は、怒りや納得できなさを抱えたまま描かれる。
- ジャーナリストは、外から理由を求める姿勢が賛否を呼びやすい。
- 主要人物の誰にも素直に共感できない一方で、弱さや生々しさは伝わる。
- 年月を経た変化に納得できる人物と、停滞して見える人物の差が際立つ。
巻一覧
ひとりぼっちの殺人鬼
この巻のあらすじ
【きっと見つかる、大切なもの。 ーー実業之日本社文庫GROWからあなたへ。】
少女は親友を殺した。 そして、少女だけが大人になったーー。 センセーショナルな事件に潜む「なぜ?」 人の心の闇と謎に迫る《泣ける》衝撃作!!
2004年、未成年による殺人事件が起きた。 ひとりの少女が親友の少女を殺したのだ。
「人を殺してみたかった」
ーーショッキングな供述は世間を震撼させるが、 その動機は果たして真実なのか?
全てを失った後、名前を変え普通の女性として社会復帰した「恵」を、 被害者の兄と女性ジャーナリストが追いつめてゆく。
心の闇とその再生をえがく渾身作!
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