慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー
- イラスト
- —
- レーベル
- 角川ホラー文庫
- 刊行年
- 2024
- 巻数
- 1巻
- アニメ化
- —
角川ホラー文庫30周年を記念した書き下ろしホラーアンソロジーで、複数の作家がそれぞれ独立した短編を寄せた一冊です。舞台は学生が霧に閉じ込められる場面、大阪の商家、怪談が集まる場、追跡される男、姉の自死をめぐる家族の対話、車窓から見える看板など、現代の身近な場所が中心です。各話は怪異、心理的な圧迫、日常の中の違和感を軸に進み、ホラーの異なる切り口を並べています。シリーズとしては独立短編の集合で、続巻や外伝を追う形式ではなく、1冊ごとに完結する構成です。書き下ろしのため、この本でしか読めない作品群としてまとめられています。アンソロジー形式のため、各作家の持ち味を一冊で並べて読む形になっています。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 有栖川有栖のクローズドサークル系ホラーは、霧や閉塞感でじわじわ追い詰める構成が強い。
- 北沢陶の「お家さん」は、関西の商家や丁稚奉公の時代感、方言の湿り気が作品の怖さを底上げしている。
- 櫛木理宇は、追跡される焦燥や理不尽さを前面に出した、体感的にしんどい怖さが印象に残る。
- 貴志祐介は、人物の嫌悪感や気持ち悪さを突き詰めた後味の悪さが際立つ。
- 恩田陸は、車窓や景色のような身近な題材から不穏さを立ち上げる切り口が好評。
こんな人におすすめ
- いろいろなタイプのホラーを一冊で味わいたい人。
- じっとりした雰囲気や後味の悪さを楽しめる人。
- ミステリ寄りの不穏さや、理由のわからない怖さが好きな人。
- 時代物ホラーや方言のある語り口に惹かれる人。
- 短編でも強い余韻やオチの切れ味を求める人。
人を選ぶポイント
- 怪異より人間の悪意や気持ち悪さが前に出る話が多く、読後感はかなり重い。
- 露骨に不快な描写や、性を絡めた嫌悪感の強い場面が含まれる。
- 作品によっては意味がつかみにくく、モヤモヤだけが残る。
- すっきりした解決や明快な説明を期待すると肩透かしになりやすい。
- ホラーと怪談、スプラッターの混ざり方に戸惑う読み手もいる。
テンポ・読後感
- 収録作ごとに温度差はあるが、全体としてはじっとり重く、息苦しさのある流れ。
- 霧、閉塞空間、追跡、車窓など、逃げ場のない状況を使った緊張感が強い。
- 文章は読みやすい。
- すぐ怖がらせるより、終盤の一撃やオチでゾクッとさせる作りが目立つ。
- 作品によっては不条理さや未消化感が残り、余韻が長く続く。
キャラクターへの評価
- 有栖川有栖の登場人物は、状況を理屈で解こうとするほど絶望感が増す。
- 北沢陶の人物は、優しさや呼びかけの裏にある意図が見えた瞬間に印象が一変する。
- 櫛木理宇の主人公は、追われる側の切迫感が強く、読んでいて体がこわばる。
- 貴志祐介の人物は、嫌な性格や身勝手さが強調され、因果応報の感触が残る。
- 背筋や恩田陸の人物は、何が起きているのか掴みにくく、解釈の余地が怖さにつながる。
巻一覧
この巻のあらすじ
角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは? 背筋×集められた怪談から導かれる真相。櫛木理宇×あなたを追いかける謎の男。貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦。恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖。本書でしか読めない、夢の競演。ホラーの真髄がここにある!
有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」 北沢陶「お家さん」 背筋「窓から出すヮ」 櫛木理宇「追われる男」 貴志祐介「猫のいる風景」 恩田陸「車窓」 有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」 北沢陶「お家さん」 背筋「窓から出すヮ」 櫛木理宇「追われる男」 貴志祐介「猫のいる風景」 恩田陸「車窓」
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