各種資格を持つプロのベビーシッター・茨木花を主人公に、子どもを預かる仕事を通して家庭の事情を見ていく現代小説。派遣先には政治家の父子家庭や、外からは円満に見える葉山一家があり、花は誕生日の出来事やスイミングスクールでの出会いをきっかけに、夫婦関係や親子関係の奥にある秘密へ触れていく。物語は、子どもの安全と気持ちを守る立場から、家庭ごとに異なる距離感や隠しごとを描き、仕事の現場と家族の内側が交差する形で進む。政治家一家、一般家庭、子ども同士のつながりが同じ町の中で並び、家族の形の違いが見えやすい。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ベビーシッターの仕事ぶりが丁寧で、子どもへの寄り添い方に好感が集まる。
- ほのぼのした空気の中に、児童福祉や里親制度などの重いテーマが自然に入る。
- 予想以上に読みごたえがあり、感動や涙につながる展開が印象に残る。
- 子どもたちの素直さや愛らしさが物語の温度を上げている。
- 社会問題を扱いながらも、読後感は温かい。
こんな人におすすめ
- 子育てや児童福祉のテーマに関心がある人。
- お仕事小説としての手堅さと、感情を動かす展開の両方を求める人。
- ほのぼの一辺倒ではない、少しシビアな現代ものが読みたい人。
- 子ども視点の描写や、周囲の大人の支え方に注目したい人。
- シリーズものとして続きも追いたい人。
人を選ぶポイント
- 軽いドタバタ系を期待すると、社会的に重い話題の比重が高く感じる。
- 里親制度や親の事情など、切ない要素が強く気持ちが揺さぶられる。
- 児童福祉や家庭事情の描写が現実的で、読後に考え込む場面がある。
- 恋愛要素を強く求めると、そちらは控えめに感じる。
- 主人公の出番が控えめに映る巻として受け取る読者もいる。
テンポ・読後感
- テンポはよく、するすると読める。
- 前半はやわらかく、後半で一気に切実さが増す。
- ほのぼのとシビアさが同居し、温かいのに少し苦い。
- 泣ける場面がありつつ、読後は救いが残る。
- 子どもの可愛さが全体の空気をやさしく保っている。
キャラクターへの評価
- 茨木花は、派手さよりも実直さと気配りで信頼されるタイプ。
- 子どもに丁寧に向き合う姿勢が評価されている。
- 七海は天真爛漫で、場を明るくする存在として印象が強い。
- 櫂は事情を背負った子として切なさを呼び、周囲の大人の対応も含めて記憶に残る。
- 派遣先の家族や里親側の人物にも、善意や不器用さがにじ。
巻一覧
ベビーシッターは眠らない 泣き虫乳母・茨木花の奮闘記
この巻のあらすじ
各種資格を保有する、プロのベビーシッター・茨木花。 今度の派遣先は、両親ともに政治家という大和家だが、母親の不貞で夫婦関係は破綻し、父子家庭になるらしい。 3歳になる娘・七海のシッターになる花だが、七海の誕生パーティー当日、プレゼントをめぐるある事件が起きて……?
また、七海と同じスイミングスクールに通う、5歳の男の子・葉山櫂と知り合った。 賢くて人懐っこい櫂は、不動産業を営む優しい父親と、お菓子作りが得意な母親と三人暮らし。 誰からも幸せそうに見える葉山一家。 しかし、ふとしたきっかけで、この理想的な家族に思いもよらない秘密があることに気づいた花は……。
夫婦にも、親子にも、家族の数だけ、秘密があるーー。 でも、子どもにはいつも笑っていてほしい。 涙と希望のヒューマンドラマ。
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