現代の中学生たちを軸に、秘密をやりとりするオンラインゲーム『七色キューピッド』と、現実世界で起こる奇怪な現象が重なる物語。孤独な中学生の加藤は噂を否定するため、クラスのヒロイン・メイジは期待を抱いてゲームを始める。クリアすれば現実でも天使が願いを叶えるという言い伝えがあり、二人はその真偽を確かめながら日常の中へ入り込む異変を追う。ゲーム内の秘密の受け渡しと周囲で起こる不可解な出来事が対応し、現実とゲームの境目が少しずつ曖昧になっていく。学校や教室、帰り道といった身近な場面に異変が差し込まれ、加藤とメイジの視点で事態が進む。物語は、ゲームの条件と現実側の反応を照らし合わせる形で進み、秘密の意味を探る過程が中心になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 一文ごとの言葉選びに独特のうまさがあり、文体そのものを楽しめる。
- 乙女っぽさの強い世界観や、どこか狂気を感じる作風が刺さる。
- 破綻気味でも勢いがあり、後半で一気に振り切れる感触がある。
- デビュー作らしい粗さも含めて、作家の原点として読む面白さがある。
こんな人におすすめ
- 文体重視で、ストーリーの整合性より文章の個性を読みたい人。
- クセの強いキャラクターや、異様な空気感を好む人。
- 破綻や粗さも含めて“尖った作品”として受け止められる人。
- 中村九郎作品の初期作を押さえたい読者。
人を選ぶポイント
- 文章単体の巧さはあっても、話のつながりが追いにくい。
- 展開が唐突に感じられる場面や、細部の矛盾が目につく。
- 登場人物の言動に違和感を覚える箇所がある。
- ストーリーの面白さを強く期待すると肩透かしになりやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は抑えめで、文体の癖や違和感を確認しながら進む読書感。
- 途中から振れ幅が大きくなり、後半で一気に炸裂する印象。
- 読みやすさよりも、引っかかりや不穏さが残るタイプ。
- まとまりよりも断片的な強さが前に出る。
キャラクターへの評価
- キャラクターの個性は強く、特に異様さや乙女っぽさが印象に残る。
- 言動が普通ではなく、好き嫌いがはっきり分かれやすい。
- 物語を動かす存在というより、空気感を濃くする役割が強い。
- 人物描写の尖りが作品の魅力にも違和感にもつながっている。
巻一覧
黒白キューピッド
この巻のあらすじ
【SD名作セレクション(テキスト版)】話題のオンラインゲーム『七色キューピッド』。秘密をやりとりするこのゲームをクリアすれば、現実世界でも天使が願いを叶えてくれる…。孤独な中学生・加藤はその噂を否定するために、クラスのヒロイン・メイジは期待に胸膨らませて、ともにゲームを始めた。すると周囲で起こりだす奇怪な現象。まるで七色の天使たちがはみ出してきたようだ。もつれ始めた日常の真ん中で、二人が辿りつく答えとは――。※この商品にはイラストが収録されていません。
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