『恋に至る病』は、幼なじみの少年・宮嶺の視点から、女子高生・寄河景と自殺教唆ゲーム『青い蝶』をめぐる出来事をたどる現代サスペンスです。舞台は日本の高校生たちが暮らす現代社会で、日常の関係性の中に異常な事件が入り込みます。中心にあるのは、景の変化を見つめながらも彼女を支え続けようとする宮嶺の視点と、二人の関係が事件へ接続していく過程です。物語は、ある出来事を起点に、愛情と加害、依存と連鎖する悲劇を軸として進みます。シリーズは1巻構成で、単巻の中で人物関係と事件の経緯を描き切る形です。続編や外伝、短編の情報はありません。

構造レビュー

編集部判定 判定なし

ストーリーの良さ B (2) レビュー

理由・補足

編集部

ヤンデレヒロインの存在感が強烈な青春サスペンス。陰惨ないじめから救われた事がきっかけでヒロイン・景を盲信する嶺と、そんな彼の恋心を利用し、巧みに操った景の共依存関係に焦点が当たる。

キャラクター B (2) レビュー

理由・補足

編集部

物語は嶺の視点で進んでいく。終盤まで景の本性が伏せられているのが上手く、彼女の真意が明らかになった場面は戦慄を禁じ得なかった。

設定・世界観 B (2) レビュー

理由・補足

編集部

猟奇事件や自殺の誘惑に惹かれ道を踏み外す、少年少女のダークサイドに鋭く切り込んでいた。SNSを活用した自殺教唆ゲームを主催する女子高生と、彼女に洗脳された男子高校生の破滅を描いたストーリーはなかなかショッキング。

話題性 A (3) レビュー

理由・補足

編集部

2025年10月24日に『月の満ち欠け』で有名な廣木隆一監督による実写映画が公開予定。TikTokの書籍紹介系アカウントで再生回数200万超えを叩き出し、28回もの重版を繰り返している。

初心者向け B (2) レビュー

理由・補足

編集部

斜線堂有紀の著作の中では読みやすい部類だが、陰惨な内容の上ラストに救いがなく読者を選ぶ。SNSでバズった作品なので入手自体は容易。

読後感の良さ C (1) レビュー

理由・補足

編集部

警察に逮捕された嶺に衝撃の事実が突き付けられるラストは絶望的。ヒロインの景も死亡する為、ハッピーエンドしか許せない読者は回避推奨。因果応報の結末ではあるので、鬱作品に耐性があるならおすすめ。

テンポの良さ B (2) レビュー

理由・補足

編集部

可も不可もなく。小学生時代の淡い初恋体験を経て共犯となる高校時代まで、二人の立ち位置の変化や感情の深まりを上手く抽出し描いておりスムーズに感情移入が行えた。

読みやすさ B (2) レビュー

理由・補足

編集部

文章は平易だがキャラクターの価値観が道徳規範から逸脱しており、クレイジーな行動に嫌悪感を催す。景の真意を敢えてぼかすラストは考察の余地あり。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

150人以上の犠牲者を出した自殺教唆ゲーム『青い蝶』の主催者は完璧な女子高生だった。

編集部

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。その主催者である女子高生・寄河景はいかにして怪物に変わったのか?幼馴染の少年・宮嶺の視線を通し紐解かれていくのは、純粋だった少年少女の運命を狂わせた最初の殺人の記憶だった。

こんな人におすすめ

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編集部

少年少女の異常な愛情に惹かれる人 自殺願望を持っている人 悪意が拡散・伝染するSNSの危険性を垣間見たい人 衝撃のラストに絶望したい人

  • AI分析(あらすじ)

    - 現代の事件ものを読みたい人 - 幼なじみ同士の関係が物語の中心にある作品に関心がある人 - 学校生活とダークな事件が重なる題材を求める人

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編集部

斜線堂有紀は日本の小説家。もとはpixivでおそ松さんのBL二次創作を書いていた。尊敬する作家は佐藤友哉。代表作は以下。 『キネマ探偵カレイドミステリー』 『死体埋め部シリーズ』 『神神化身シリーズ』 『プロジェクト・モリアーティ』 『私が大好きな小説家を殺すまで』 『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』 『コールミー・バイ・ノーネーム』 『不純文学 1ページで綴られる先輩と私の不思議な物語』 『詐欺師は天使の顔をして』 『楽園とは探偵の不在なり』 『ゴールデンタイムの消費期限』 『廃遊園地の殺人』 『愛じゃないならこれは何』 『君の地球が平らになりますように』 『回樹』 『本の背骨が最後に残る』 『星が人を愛すことなかれ』 『ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に』

イラストレーター情報

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編集部

くっかは日本のイラストレーター。美しい自然と儚げな美少女が融合したイラストに定評あり。イラストを手掛けたラノベは以下。 『ミモザの告白』 『夏へのトンネル、さよならの出口』 『きのうの春で、君を待つ』 『琥珀の秋、0秒の旅』 『終わらない冬、壊れた夢の国』 『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』 『私が大好きな小説家を殺すまで』

メディアミックス状況

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編集部

2025年10月24日に『月の満ち欠け』で有名な廣木隆一監督による実写映画が公開予定。

編集部

ヤンデレサイコパスヒロインが好きな人に読んでほしいサスペンス。SNS上で爆発的に拡散されていく悪意の描写、承認欲求に狂って身を滅ぼす少年少女の末路が印象的。偽りの恋愛感情を利用し嶺の思考を操作したた、邪悪極まるヒロインの本性には戦慄を禁じ得ない。

作品Q&A

合わない人・注意点は? ストーリー
ベストアンサー
主人公が道化。ただただ救いがない。

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評価されるポイントは? ストーリー
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主人公が信じ縋ってきたヒロイン像が根底から覆り、甘ったるい幻想が破壊さる瞬間の驚愕はぜひ味わってほしい。 【おすすめキャラクター】 '''寄河景''' 才色兼備な女子高生。嶺とは幼馴染で、陰惨ないじめから彼を救った恩人でもある。のちに自殺教唆ゲーム『青い蝶』を主催し、150人以上の少年少女を死に導くサイコパス。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • ラノベ×青春×ミステリーの要素が組み合わさり、事件の経緯が丁寧に描かれていて読み進めやすい。
  • 筆運びと構成の巧みさで、違和感を持たせながらも一気に引き込まれる。
  • プロローグとエピローグの対応、あとがきの効き方が印象的で、読後も解釈や考察が続く。
  • ヒロインの正体や動機、愛情の真偽など「答えが一つに定まらない」仕掛けが面白いとされる。
  • 説教臭さよりも二人の関係性に没頭できる淡々とした語り口が、じわじわとした恐怖感を生。

こんな人におすすめ

  • サイコパスヒロインや支配・服従、歪んだ愛憎の物語に惹かれる読者。
  • 解釈次第で犯人像や関係性が変わる、考察型ミステリーを好む人。
  • SNSや集団心理、いじめと加担の構図など現代的なテーマに興味がある人。
  • 静かなノワール調のドキドキ感や、背筋が寒くなる暗部描写を求める人。
  • 救いよりも後味の重さや余韻を楽しめる読者。

人を選ぶポイント

  • 自殺教唆ゲームを軸とした重い題材のため、内容によっては精神的負担を感じる。
  • 主人公への共感が持てず、受動的・道化に見える。
  • 設定の荒唐無稽さや、カリスマ一発で突き進む展開に説得力を欠くと感じる読者もいる。
  • 終盤は超展開が続き、警察描写の無能さなど粗さが目立つ。
  • ラストやエピローグの解釈が分かれ、納得できない・蛇足に感じる。

テンポ・読後感

  • 三百ページ弱とコンパクトながら、出会いから事件へ一気に加速し、手が止まらないテンポだ。
  • 激情を煽らず淡々と語ることで、読後に恐怖や虚無感がじわじわ迫ってくる後味を残す。
  • 倒叙的・クライムノベル的な「イケナイものを覗いている」罪悪感とドキドキが続く、不思議な読書体験だ。
  • 事件解決後のパートや刑事の考察で世界が広がる構成が、後半の読み応えを高めている。
  • バッドエンドとネバーエンドが混ざった、淡く重い余韻で終わる作品だ。

キャラクターへの評価

  • 才色兼備のカリスマ女子高生・寄河景は、読者を最も強く引きつける存在で、愛憎や恐怖の中心だ。
  • 景への恋心は本物か、操るための手段か、あるいは両方か──解釈が分かれる人物像だ。
  • デスノートの夜神月に通じる、理想実現のため手段を選ばない冷酷さと、一途さが同居しているという見方がある。
  • 主人公・宮嶺は受動的で翻弄される側だが、その姿が支配と依存の怖さを際立たせる役割を果たしている。
  • 入見刑事の考察パートが物語の理解を大きく動かす触媒になり、再読意欲をかき立てる。

巻一覧

恋に至る病
2020年3月 ISBN 9784049130829
この巻のあらすじ

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。 その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。 善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのかーー幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。 「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」 変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは? 斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!

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