夏の終わりに君が死ねば完璧だったから
- 著者
- 斜線堂有紀
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2019
- 巻数
- 1巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
片田舎で暮らす少年・江都日向と、身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を抱える女子大生・都村弥子を軸にした物語。劣悪な家庭環境で進路の見えない日向に、弥子は死後三億で売れる『自分』の相続を持ちかける。古い盤上ゲームのチェッカーを介して二人は関わりを重ね、死に結びつく金銭と互いの秘密が、静かな田舎の日常を揺らしていく。現代日本を土台にしつつ、病の設定と相続条件が人物の選択を動かし、関係の変化と手がかりの意味が前面に出る一巻構成。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
離島の劣悪な家庭で暮らす少年と外から来た女。地獄から抜け出すために選んだ手段とは。
編集部
離島に暮らす幼馴染の少年・江都日向。劣悪な家庭に生まれ育ち、現状の閉塞感に苦しんでいたが、体が金塊に変わる金塊病を患った女子大生・都村弥子がある提案を持ちかけて……。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
ミステリアスな年上ヒロインとひと夏の恋をしたい人 離島に行きたい人 最愛の人と金のどちらをとるか、究極の二択に苦悩したい人
-
AI分析(あらすじ)
現代を舞台にした非日常の関係劇を追いたい人。病や相続、金銭が物語の前提にある作品を探している人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
斜線堂有紀は日本の小説家。もとはpixivでおそ松さんのBL二次創作を書いていた。尊敬する作家は佐藤友哉。代表作は以下。 『キネマ探偵カレイドミステリー』 『死体埋め部シリーズ』 『神神化身シリーズ』 『プロジェクト・モリアーティ』 『私が大好きな小説家を殺すまで』 『恋に至る病』 『コールミー・バイ・ノーネーム』 『不純文学 1ページで綴られる先輩と私の不思議な物語』 『詐欺師は天使の顔をして』 『楽園とは探偵の不在なり』 『ゴールデンタイムの消費期限』 『廃遊園地の殺人』 『愛じゃないならこれは何』 『君の地球が平らになりますように』 『回樹』 『本の背骨が最後に残る』 『星が人を愛すことなかれ』 『ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に』
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
くっかは日本のイラストレーター。美しい自然と儚げな美少女が融合したイラストに定評あり。イラストを手掛けたラノベは以下。 『ミモザの告白』 『夏へのトンネル、さよならの出口』 『きのうの春で、君を待つ』 『琥珀の秋、0秒の旅』 『終わらない冬、壊れた夢の国』 『恋に至る病』 『私が大好きな小説家を殺すまで』
編集部
離島で暮らす少年と都会の女子大生のひと夏の恋を描いたサスペンス。奇病を患ったヒロインと主人公が海辺の逢瀬を通して惹かれ合い、互いの拠り所となっていく展開が良かった。二人が抱えた秘密が明かされた瞬間の感動、ラストの切なさは胸を締め付ける。
作品Q&A
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きみを死なせないための物語は完結しましたか? シリーズ全体 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 「死後の身体に三億円の価値が付く」という金塊病設定のもと、恋心が打算ではないと証明しようとする構図が刺さる。
- 不治の病と限られた時間を前提に、切なくも真っ直ぐな純愛描写が心を動かす。
- 「人の価値は何で決まるのか」「目に見えない想いをどう示すか」といった問いが、読後も考えさせる。
- チェッカーなどの小道具や回想構成が効いて、奇抜な設定への戸惑いが読み進むうちに薄れる。
- 安易なハッピーエンドに逃げず、棘のある美しさと余韻を残す物語だ。
こんな人におすすめ
- 愛と金銭価値がぶつかるテーマに、感情ごと向き合いたい読者。
- 年上ヒロインとの、ひと夏の切ない恋愛を味わいたい人。
- 離島・サナトリウムなど閉じた舞台で描かれる青春ドラマが好きな人。
- 斜線堂有紀作品の、奇想天外な設定と重いテーマの組み合わせに惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 不治の病を軸にした恋愛そのものが苦手。
- タイトルから想像されるほどミステリ色は強くなく、長編青春ラブストーリー寄りだ。
- 設定のリアリティ(施設のあり方や舞台描写など)に違和感を覚える。
- 安いハッピーエンドは期待しにくく、喪失感のある読後感になりやすい。
- 前作『恋に至る病』と比べて、期待との落差や物足りなさを感じる。
テンポ・読後感
- 大どんでん返しより、終わりに至るまでのプロセスと心理描写に重点が置かれているという読み方が多い。
- 読み進めるほど終末が近づく切なさがあり、ラスト付近で涙を誘う。
- 文章は読みやすく、奇病設定の戸惑いから没入へ移る流れがスムーズだ。
- 田舎社会や周囲の大人の視線が重くのしかかり、息苦しさと現実感が増す。
- 軟着陸・やや優しめの終わり方だ。
キャラクターへの評価
- 劣悪な環境で育った江都日向(エト)は、無力さの中でも真っ直ぐに恋と自分の価値観と向き合う姿が愛おしい。
- 金塊病に冒される都村弥子は、強さと脆さが同居した年上ヒロインとして印象に残る。
- 十枝先生は、医者としてだけでなく二人の師としての存在が頼もしい。
- 周囲の大人たちは金目当ての疑いや態度の変化を通じ、世間の冷たさを際立たせる役割だという見方が多い。
- 二人の関係性に説得力の不足を感じる。
巻一覧
この巻のあらすじ
片田舎に暮らす少年・江都日向(えとひなた)は劣悪な家庭環境のせいで将来に希望を抱けずにいた。 そんな彼の前に現れたのは身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を患う女子大生・都村弥子(つむらやこ)だった。彼女は死後三億で売れる『自分』の相続を突如彼に持ち掛ける。 相続の条件として提示されたチェッカーという古い盤上ゲームを通じ、二人の距離は徐々に縮まっていく。しかし、彼女の死に紐づく大金が二人の運命を狂わせる──。 壁に描かれた52Hzの鯨、チェッカーに込めた祈り、互いに抱えていた秘密が解かれるそのとき、二人が選ぶ『正解』とは?
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