大学の自治会で働く波多野ゆかりくんは、人の『縁』が見える力を持つ青年。そこへ、長い耳で縁の紐を結んだり切ったりできるという白いうさぎの「うさぎさん」が現れ、二人は恋人、親友、家族など身近な関係のもつれに関わっていく。現代の大学生活を土台に、目に見えない結びつきをたどり直す物語で、自治会の雑務や人付き合いの中で、当人同士では気づきにくい気持ちや距離感が少しずつ形になる。相談ごとや行き違いの背景には、それぞれの生活や立場があり、縁を見る力はその見えない前提を拾い上げる。続く物語ではフランスから来た留学生ローランと茶色いうさぎユリシーズも加わり、縁結びの修行や勝負を通じて、学内だけでなく国や立場の異なる相手との関係にも広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 縁を結ぶ・切るという設定が、連作短編の軸として分かりやすい。
- うさぎさんのシュールさと、ゆかりくんの受け身だけど面倒見のいい立ち回りが楽しい。
- 4話それぞれに笑いとしんみりがあり、軽さの中に余韻が残る。
- 伏線回収や細かなつながりが気持ちよく、読み終わりの満足感がある。
- フランスから来たローランとユリシーズの登場で、にぎやかさと広がりが増している。
こんな人におすすめ
- ほっこり系のラノベやハートフルな連作短編が好きな人。
- ユーモアと感動の両方を味わいたい人。
- キャラ同士の掛け合いを楽しみたい人。
- 物語に強い衝撃より、温かい読後感を求める人。
- 野﨑まど作品の別の顔を見てみたい人。
人を選ぶポイント
- いつもの野﨑まど作品らしい超展開やSF感を期待すると肩透かしになりやすい。
- 派手な事件や強い緊張感より、穏やかな日常寄りの話が中心。
- シリーズ途中の巻として読まれていて、続きが気になる形で終わる印象がある。
- うさぎさんや新キャラの存在感が強く、主人公の印象がやや薄く感じる場面がある。
- しんみりする話もあり、軽いコメディだけを求めると少し重く感じることがある。
テンポ・読後感
- サクサク読める軽快なテンポで、読みやすさが強い。
- 会話のテンポがよく、ゆるい笑いが散りばめられている。
- 基本は明るく温かいが、要所で胸にくる場面が入る。
- 連作短編らしく、1話ごとに雰囲気の切り替わりがある。
- 読後はふわっと温かいが、少し切なさも残る。
キャラクターへの評価
- うさぎさんはシュールで可愛い、時に横柄で憎めない存在として受け止められている。
- ゆかりくんは気弱さがありつつ、巻き込まれ役として安定感がある。
- 西院さんは仕事ができてかっこいい、頼れる存在として印象が強い。
- ローランとユリシーズは新鮮さがあり、物語の幅を広げるキャラとして好評。
- サブキャラの短編ごとの見せ場が印象に残りやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
大学の自治会で忙しく働く毎日を送っていた青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。いきなり喋った彼もとい「うさぎさん」は、なんとその自慢の長い耳で人の『縁』の紐を結んだり、ハサミのようにちょきんとやったり出来るのだそうです。そしてうさぎさんは、ゆかりくんにもその『縁』を見る力があると言います。そうして二人は、恋人や親友、家族など様々な『縁』のトラブルに巻き込まれ……? 誰かの『ご縁』をめぐってゆかりくんとうさぎさんが大活躍!?とても愉快でちょっと切ないハートウォーミング・ストーリー登場。
この巻のあらすじ
春が訪れて、縁結びに大忙しのゆかりくんとうさぎさん。何度かストーカーに間違えられつつも、順調に人と人との縁を繋いでいきます。しかし、そんな彼らの前に、碧い目をした留学生の少年・ローランと、もふもふの茶色いうさぎ・ユリシーズが現れました。フランスからはるばるやってきたその一人と一匹は、縁結びの修行のため、ゆかりくん&うさぎさんコンビと『縁結び勝負』をしたいというのです。貴族出身で始終偉そうな彼らにげんなりしながら、ゆかりくんとうさぎさんは新たな『ご縁』の騒動に巻き込まれていき……。人と人との心をつなぐ物語、待望の第2弾。
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