虚淵玄による『鬼哭街』は、近未来の上海を舞台にした復讐劇を描くシリーズである。仲間の裏切りで瀕死となった孔濤羅は、失われた妹に関わる真相を追いながら、権力を握った者たちと対峙していく。物語は、サイボーグ武芸者や裏社会の勢力が支配する都市を縦断しつつ、孔濤羅の剣と執念を軸に進む。シリーズ全体では、復讐と喪失、身体改造された戦士同士の戦い、上海の暗部が重なり合う構成になっている。収録形態としては同一世界・同系統の物語が複数の形でまとめられている。続編や外伝の明示はなく、提示情報では本編相当の物語が中心である。」「short_comment」「近未来上海を舞台に、裏切りと喪失を背負った男が復讐に向かう物語。
構造レビュー
編集部判定 名作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
全てを失い堕ちるところまで堕ちた男の復讐を描いたサイバーパンク武侠伝
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
サイバーパンクな世界観が好きな人 復讐鬼と化した男の生き様・死に様を目に焼き付けたい人 重厚で骨太なストーリーが好きな人 哀しい悪役(ラスボス)が好きな人 肉体を極限まで鍛え上げた漢のバトルが見たい人
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AI分析(あらすじ)
- 近未来都市を舞台にしたSFを探している人 - 復讐劇や裏社会ものに関心がある人 - サイボーグ武芸者との戦いがある物語を読みたい人
著者情報
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虚淵玄はニトロ+所属のシナリオライター兼小説家。ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』やアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS サイコパス』の監修も務めた。代表作は以下 * ファントム(2002年6月 - 12月 角川スニーカー文庫 全2巻) - 共著:(有)リアクション * 吸血殲鬼ヴェドゴニア(2003年2月 - 3月 角川スニーカー文庫 全2巻) - 共著:種子島貴 * 白貌の伝道師(2004年12月 ニトロプラス / 2012年3月 星海社FICTIONS) * ブラック・ラグーン(2008年7月 - 2011年1月 ガガガ文庫 全2巻) - 原作:広江礼威 * アイゼンフリューゲル(2009年7月 - 12月 ガガガ文庫 全2巻) * Fate/Zero(2011年1月 - 6月 星海社文庫 全6巻) * 金の瞳と鉄の剣(2011年4月 星海社FICTIONS) * 沙耶の唄(2018年12月 星海社FICTIONS) - 共著:大槻涼樹 * 敵は海賊(『神林長平トリビュート』2009年11月 早川書房 / 2012年4月 ハヤカワ文庫JA)
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
中央東口は日本のイラストレーター兼漫画家。ニトロ+のアダルトゲームのキャラデザやグラフィックを手掛けていた。代表作は以下 * サイキック戦争(新版)(全2巻 笠井潔著 講談社) - 表紙絵 * UTOPIA(未単行本化 乙一著 『How to write light-novels ライトノベルを書く!』収録 小学館) - 挿絵 * Bullet Butlers(全2巻 東出祐一郎著 ガガガ文庫) - 表紙絵、挿絵 * ムネモシュネの娘たち2008(単巻 大野木寛著 ホビージャパン) - 表紙絵、挿絵 * Fate/Zeroアナザーストーリー-Heart of Freaks-(同人作品扱い 東出祐一郎著『Fate/Zero Tribute Arts -死にゆく者への祈り-』収録) - 挿絵 * アイゼンフリューゲル(全2巻 虚淵玄著 ガガガ文庫) - 表紙絵、挿絵 * 魔術師スカンクシリーズ(全3巻 江波光則著 星海社) - 表紙絵、挿絵
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
原案は2003年にニトロ+から発売された18禁ノベルアドベンチャー『鬼哭街 -The Cyber Slayer-』。ドラマCD『鬼哭街 反魂剣鬼』も発売されている。シナリオライターの虚淵自らノベライズした小説版は角川スニーカーから全2巻、星海社文庫から全1巻刊行された。
編集部
虚淵玄による同名ゲームノベライズ。中華サイバーパンクな退廃的世界観に沿い、全てを失った男の壮絶な復讐劇が展開されていく。重苦しいストーリーは読みごたえバッチリ。 終盤では意外な黒幕の正体が開示され、残酷すぎる真実が読者を打ちのめす。肉体を強化したサイボーグと拳法を極めた生身の人間の死闘にも高揚していた。
作品Q&A
合わない人・注意点は? ストーリー
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評価されるポイントは? ストーリー
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鬼哭街はどんな内容ですか? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 魔都・上海を舞台に、義体化や電子ドラッグが蔓延するサイバーパンクと武侠・功夫が高い次元で融合した世界観が、映像的でカッコよく描かれている。
- 生身と倭刀、対サイボーグ向けの気功術で全身サイボーグ化した強敵と渡り合うアクションが克明で、ページをめくる手が止まらないほど熱量が高い。
- 裏切りと喪失から立ち上がる復讐譚という筋立てはシンプルながら、中華風裏社会や外家・内家の相克など設定の厚みがあり、論理矛盾の少ない完成度の高さを称える声がある。
- 硬質で重厚な文体ながら読みやすく、イメージ喚起力に優れる地の文のうまさが、虚淵玄作品らしい計算された構成とあわせて高く評価されている。
- 魂や人格、義体化といったテーマを含め、SF・武侠・愛・復讐を多角的に楽しめる作品だ。
こんな人におすすめ
- サイバーパンクや攻殻機動隊系の雰囲気、SF的な世界観が好きな読者。
- 武侠・カンフー・ハードボイルドな復讐劇に惹かれる読者。
- 極限まで鍛え上げた漢のバトルや、壊れかけながらも目的に突き進む主人公の生き様に共感したい読者。
- 虚淵玄の初期エロゲー期から後期作品へ続く「絶望を知りながら足掻く人物」像に興味がある読者。
- 薄い巻数でも内容の濃さや、ケレンと硬派が同居する作風を求める読者。
人を選ぶポイント
- R18ゲーム原作のノベライズであり、凌辱をはじめとする過激な描写が多く、読むたびに胸が苦しくなるほど重い。
- 従来のラノベとは異なる固い文体や、中国系の固有名詞・漢字が多く、名前や用語の把握が難しいと感じる。
- ハッピーエンドを期待して読むと裏切られるタイプの作品で、救いのない展開への覚悟が必要だ。
- 前後編構成の前編であり、この巻だけでは物語全体の感想を書きにくいというコメントも見られる。
- アクション描写が映像として思い浮かびにくい場面がある、原作ゲームの音・演出と比べると物足りなく感じる、といった声も一部ある。
テンポ・読後感
- 冒頭から復讐の大追撃が始まり、怒涛のペースで進む血で血を洗うサイバー功夫アクションだ。
- 「戦い→小休止→再び戦い」という構成に見えるが、実際は情報と緊張感が詰まっており、薄い分量ながら異様に濃い読後感を残す。
- ハードボイルドで昏い情と義の闇が漂う一方、極端な痴話喧嘩やおバカアクション的な場面で笑いも生まれる、緩急のある体験だ。
- 平成初期の作品ながら古さを感じさせない先進性があり、厨二病チックな語彙と絶望的な硬さが混ざった独特の空気感が癖になる。
- 全体として後味の悪さや重さを伴うドロドロした愛の物語として受け止められ、続編への期待と不安が同時に残る読み味だ。
キャラクターへの評価
- 孔濤羅は、黒のロングコートに倭刀という姿だけでも魅力が高く、最強でも無敵ではなく切り札のたびに身を削る等、悲劇的な強さを持つ復讐鬼として支持される声が多い。
- 孔瑞麗は、兄への慕いや兄妹の温かい日常描写が丁寧で、そこからの落差が読者の感情を強く揺さぶる存在だ。
- 裏切りに関わる劉豪軍や、サイボーグ化したかつての仲間たちには、外道としての恐ろしさと、背景に哀しさや複雑さを感じる。
- 敵側の幹部や組織も含め、登場人物の感情が作者の意図通りに結実していて、後から振り返ると各人物の動機や立ち位置が読み解きやすい。
- 一部では、物語の発端に関わる人物への共感の差や、特定キャラの動機が最初は取りづらいと感じる。
巻一覧
この巻のあらすじ
仲間の裏切りで死線をさまよった男・孔濤羅。裏切り者たちが権力を掌握し、最愛の妹までが殺されていた上海で濤羅は復讐の剣を執る。仇は五人。凶悪無比なサイボーグ武芸者達を相手に孤高の剣鬼は魔都上海を駆ける。
この巻のあらすじ
最愛の妹の“魂”を取り戻すため、自ら進んで鬼の道に堕ちた孔濤羅[コン・タオロー]。上海を牛耳る青雲幇香主たちを次々と斃す濤羅の眼前に、最強の敵“鬼眼麗人”劉豪軍[リュウ・ホージュン]が立ちふさがる!
星評価・感想
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