小暮さんちのおいしいカタチ

基本情報
著者
新樫樹
イラスト
くじょう
レーベル
富士見L文庫
刊行年
2018
巻数
1巻
アニメ化
属性

構造レビュー

星評価

編集部判定 良作

評価

ストーリーの良さ
S (4)
キャラクター
S (4)
設定・世界観
S (4)
話題性
A (3)
初心者向け
S (4)
読後感の良さ
S (4)
テンポの良さ
S (4)
読みやすさ
S (4)

短評・キャッチコピー

編集部

家族の新しい形を考えさせられ、また家族の大切さを実感することができる作品。

概要

編集部

ねじ職人として生活していた主人公が、新聞記者の妻との間に生まれた娘のために奮闘する作品。新聞記者として、単身赴任に抜擢された妻を支えることと、期間限定とはいえ娘のために主夫になる決断をした主人公の日々と成長を見ることができる。

こんな人におすすめ

編集部

・子育て世代の人 ・子育てがある作品を読みたい人 ・主夫の作品を読みたい人 ・主人公が主夫になる作品を読んでみたい人 ・女性(妻)のキャリアが気になる人

内容・特徴

編集部

新聞記者の妻が単身赴任をすることになり、期間限定で主夫になることを決めた主人公の成長物語。娘のこと、幼稚園やご近所のことなど、子育て世代の世界観に着目した作品である。

著者情報

編集部

新樫樹(あらかし・いつき) 新潟県生まれ。 「あなたの街の物語」コンテスト(カクヨム主催)銀賞受賞。 本作で長編書籍デビュー。 ≪代表作≫ ・カフェ古街のウソつきな魔法使い

イラストレーター情報

編集部

くじょう 関西在住イラストレーター。 文庫、書籍などの装画を多数担当。

受賞歴

編集部

「あなたの街の物語」コンテスト(カクヨム主催)銀賞受賞。

文体

編集部

丁寧に描かれており、難しい表現もない。

世界観の作り込み

編集部

子育て世代と女性のキャリアに対して考えさせられる世界観であった。主人公が娘のために主夫をすると決めたものの、上手くいかないこと、時間がかかることなど、さまざまな視点で描かれているので共感しやすい世界観だと感じた。

ジャンル・テーマ総評

編集部

妻がいないことで、苦労する主人公の姿を見る場面もあるが、子育てをすることで人として成長していく姿を見ることもできる。また娘の成長に合わせていくことで、家族の成長や関係性を育んでいる様子も感じられた。作品のところどころに、食べ物や料理の話も出てくるので日常生活の中や、家族の在り方として食事は大事なものだとも感じることができた。

評価点

編集部

主人公が、妻のキャリアのために主夫になるという決断は、とても面白いものであると感じた。また夫婦の愛情の深さ、娘への愛情を感じることができる。苦労すると分かっていても、期間限定で主夫になると決断した主人公の良さも印象的である。

【おすすめキャラクター】 風花 主人公と新聞記者の妻の間に生まれた娘。可愛らしいが、母親が単身赴任になり、父との生活の中でさまざまなトラブルを起こしていく。

総評

編集部

子育てが大変であると感じることはあるが、妻のキャリアのために夫が主夫になるという話は、これから先の現代社会でもとても重要になってくる観点ではないか、と感じられた。また、娘のことを考えてさまざまなトラブルにも立ち向かわなければいけない様子など、今までは「母親」が行ってきたことを「父親」である主人公が体験するなど、まるで育児書や体験談のような作品であった。

ストーリーの説明

編集部

現代社会でも考えられる「主夫」というところに視点がおかれている作品。子育て世代の苦労や大変さ、仕事や女性のキャリア問題など、家庭と社会の間での話が織り込まれている。その中に、ご近所付き合いや、幼稚園での出来事など、子どもにとっても大変な日々が描かれており、育児書のような感覚で読んでも悪くはないストーリー展開であった。

キャラクターの説明

編集部

ただの子育て世代に着目するのではなく、仕事のできるキャリアを持った妻が単身赴任へ行くという面白い流れの中、それを受け入れる主人公の気持ちなどもしっかり描かれている。2人の間に生まれた娘も、普通の娘であるので、子ども特有のわがままや悩みなどがあり、共感できるキャラクター設定が多かった。

設定・世界観の説明

編集部

現代社会の子育て問題、女性のキャリア問題などをわかりやすく表現した作品ではないか、と感じられた。穏やかな雰囲気が続くかと思えば、一転して幼稚園に行きたくないと言い出す娘、主夫に苦労する主人公などが登場する。子育てを経験している読者ならば、共感しやすい設定が散りばめられている。

話題性の説明

編集部

「あなたの街の物語」コンテスト(カクヨム主催)銀賞受賞、長編書籍デビュー作。

初心者向けの説明

編集部

とても丁寧に描かれていると同時に、子育て世代の気持ちに寄り添った雰囲気が感じられた。女性だけが苦労をするのではなく、男性にも同じことが起こるのではないか、と感じながら読み進めていくことができる。初心者でも読みやすい文体であった。

読後感のよさの説明

編集部

妻が帰ってくるのを、娘がとても喜ぶシーンで清々しく、未来に期待できるような終わり方であった。心が穏やかになれるような、気持ちの良い読後である。

テンポの良さの説明

編集部

主夫を始めた主人公のテンポと、作品の流れも同じように感じられた。慣れない最初はややゆっくりで、それから少しずつ進んでいく様子は、主人公が慣れないことを娘と一緒に少しずつ進めていくように、物語も進んでいっていた。

読みやすさの説明

編集部

子どもの登場もあり、難しい表現はなくとても読みやすいと感じられた。また、主夫をすると決めた主人公の気持ちなども、丁寧に描かれておりわかりやすかった。

巻一覧

小暮さんちのおいしいカタチ 今日からパパが主夫になります
ISBN 9784040730141

星評価・感想

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