『@HOME』は、血の繋がらない七人きょうだいが同居する倉須家を舞台にした現代家族もの。親類に引き取られて家に入った次男の「僕」を軸に、三女芽々子の強い密着、長男と長女の兄妹であり幼馴染でもある結びつき、親友たちが抱く新参者への警戒など、家族の内側と外側の距離が描かれる。それぞれのきょうだいに諧謔的な長男、おっとりした長女、暴君の次女、カメラを手放さない四女などの役割があり、家の空気はその組み合わせで形づくられる。夏休みや家の中で起こる小さな出来事を通して、同居生活そのものを追うシリーズ。

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  • AI分析(あらすじ)

    血の繋がらない家族ものや同居群像が好きな人

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作品の魅力

  • 血のつながりのない養子兄妹だけで成り立つ「倉須家」の絆と、そこへ染み込んでいく主人公の変化。
  • ひねくれた会話と軽快なテンポが日常の退屈さを払い、言葉の真意を探る読み味を生。
  • 両親を失う喪失を背景にしつつ、見知らぬ者を家族として迎える前向きなハートフルさ。
  • 「家族とは何か」を血縁の有無から問い直すテーマ性と、巻を追うほど深まる構成。
  • 作者の多作に支えられた安定したストーリー構成と、短編・掌編を含む読みやすいまとまり。

こんな人におすすめ

  • 家族もの・ホームドラマ的な日常ストーリーを好む読者。
  • 血縁を超えた絆や「倉須」という誇りをめぐる葛藤に興味がある読者。
  • 長兄・長姉を軸とした兄妹描写や、個性派が集う群像劇を楽しみたい読者。
  • ダーク系作品で知られる作者の、真っ直ぐな家族愛を描いた別色の作品を試したい読者。

人を選ぶポイント

  • 可愛い系の装丁と、鬱要素や重めのテーマが同居し、手に取りにくいと感じる読者もいる。
  • 西尾維新っぽいと感じる文体や、意図的にひねくれた言い回しに馴染みにくい場合がある。
  • 展開が地味で些細な日常寄りのため、大きな起伏や奇想天外さを求めると物足りなく感じる可能性。
  • 描かれる家族観に共感できない読者や、長兄長姉まわりの異例的な展開に引く読者もいる。
  • 刊行ペースが遅めで、続編を早く読みたい。

テンポ・読後感

  • 軽やかでめまぐるしいテンポと、ホームドラマ的な温かさが同居する読み心地。
  • 奇想天外というより日常の騒動が中心で、やや推理チックな面も混ざる。
  • ほのぼの一辺倒ではなく、しんみりした回やシックなオチが残るメロウな余韻。
  • 些細な出来事の積み重ねから「家族って何だろう」と考えさせられる静かな温度感。
  • 前巻の記憶が薄くても読み進めやすい短篇集構成の巻もある。

キャラクターへの評価

  • 長男・高遠は外見や言動のカッコよさに加え、弟妹を守る行動力で高い評価。
  • 長女・礼兔と高遠の関係は普通とは言えないが、当事者にとって華麗な兄妹像として支持。
  • 次男・響は巻を追ううちに倉須家へ馴染み、観察者から内側の一員へ移行していく。
  • リリィは保護的で男前な行動が強く印象に残り、芽々子編でも存在感が際立つ。
  • 年下三人組はまだ出番が少ないが個性が見え始め、今後の描写への期待が向けられている。

巻一覧

@HOME 我が家の姉は暴君です。
2010年11月 ISBN 9784048700481
この巻のあらすじ

とある事情から親類の 『倉須家』 に引き取られることになった僕。だけどそこは、血の繋がらない七人のきょうだいたちが住むという妙な家だった── 諧謔的な長男、おっとり&投げやりな長女、暴君の次女、スキンシップ過剰な三女、男か女かわからない三男、カメラを手放さない四女に、そして次男の僕。ともあれ新しい生活は割と順調である……次女のリリィが何故かやたらと僕にキツく当たってくる以外は。 電撃文庫MAGAZINEに連載され人気を博した、ちょっと風変わりなハートウォーミング(?)ストーリー、開幕!

@HOME (2) 妹といちゃいちゃしたらダメですか?
2012年1月 ISBN 9784048862707
この巻のあらすじ

倉須芽々子。高校一年生、十六歳。 血の繋がらない七人きょうだいの寄せ集めであるわれらが倉須家の三女は、きょうだいたちにココロもカラダもべったりな家族依存症。だけどこの家に来たばかりの僕などは彼女のその病理に翻弄されっぱなしだし、彼女の親友たちの中には新参の兄貴が信用できない子などもいたりするワケで……。 いっぷう変わった家族、倉須家を巡るハートウォーミング(?)ストーリー、待望の第二弾。この素敵で厄介な妹が巻き起こすあれこれといざこざを ── 今回はお贈りします。

@HOME (3) 長男と長女を巡る喧噪。
2012年9月 ISBN 9784048869225
この巻のあらすじ

倉須家の長男と長女である高遠と礼兎は、兄妹であり、幼馴染み同士であり、そして長年連れ添った夫婦のようでもあって── 夏休みの騒がしい日々と夏休み明けの不穏な事件を切っ掛けに、響はそんなふたりの強い絆を間近に見ることとなる。家族の輪っかを繋いでまとめる大人ふたりの、後ろ姿を。 風変わりな七人のきょうだいたちが織りなす奇妙で素敵なファミリーゲーム、待望の第三弾!

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