正六面体に区切られた破片世界コート島を舞台に、大鳴動のあとで始まる物語。管制官見習いの少女ユトは、海辺で見つけた真っ白な青年に名前がないことを知り、彼をウサギと呼んで連れ歩く。出自のわからないウサギをめぐって、魔女アイリーンとカタリナの思惑が交差し、ユトは島の管制や人間関係のただ中へ入っていく。区画された島の成り立ちと、記憶を失った人物の来歴が、少しずつ結び付けられていく構成。

構造レビュー

編集部判定 名作

ストーリーの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

経理という固いイメージのある部署を面白く、それでいて魅力的に描いていると感じられる作品。会社の特徴も入浴剤や石鹸という、身近なものなので受け入れやすく、またさまざまな部署のキャラクターの登場で楽しめる。

キャラクター S (4) レビュー

理由・補足

編集部

主人公が控えめながら、経理としてしっかりと仕事をしていくところ、小さなお金の誤差でも気づいて対応していくところなど、とても魅力的なキャラクターに描かれている。また、他のキャラクターも登場しつつ、その後もそれなりに話のキーパーソンとなっていく姿もよかった。

設定・世界観 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

会社の内部、経理という部署を舞台に、さまざまな人間模様が見られることはとても面白い感じた。また、会社の特性上、開発部署などもあり、会社のことを詳しく知らない人でもわかりやすく、興味を持つ世界観であった。

話題性 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

・コミカライズ化 ・ドラマ化

初心者向け SS (5) レビュー

理由・補足

編集部

一見、初心者には難しそうなテーマかと感じられるが、実際には丁寧なストーリー展開、さまざまなキャラクターの登場、控えめだがしっかりしている主人公の姿など、初心者でも読みやすい工夫が多く感じられる。

読後感の良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

これから主人公の恋愛や、仕事のこと、後輩のことなど、さまざまなことに期待(面白さ)を持つことができる。

テンポの良さ SS (5) レビュー

理由・補足

編集部

会社内で、経理を巻き込んでのちょっとしたトラブルが発生するが、間延びするようなトラブルではなく主人公が登場することで丁寧に解決されていき、テンポの良さを感じることができた。

読みやすさ SS (5) レビュー

理由・補足

編集部

会社を経験している人もしていない人でも、とても読みやすくまとめられている。会社の難しいルールだけでなく、その中で生きている社員たちの気持ちや動きなど、とても丁寧に描かれていた。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

会社の経理を担当する主人公から見た、会社とそこで働く人たちの姿が浮き彫りになる作品。

編集部

天天コーポレーションという入浴剤や石鹸の会社で、経理を担当している主人公が、経理という立場から会社内の人間模様、恋愛模様などを見ていく作品。

こんな人におすすめ

この項目をレビュー

編集部

・オフィス関係のライトノベルを読みたい人 ・ドラマ化されたものを読みたい人 ・経理に興味がある人 ・社会人の生活に興味がある人 ・会社での生活に疲れている人

  • AI分析(あらすじ)

    破片世界や魔女の対立、記憶喪失を軸にしたファンタジーが気になる人

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編集部

青木祐子(あおき・ゆうこ) 長野県出身。 2002年「ぼくのズーマー」でノベル大賞受賞。 ≪代表作≫ ・天天コーポレーション入浴剤開発室 ・幸せ戦争 ・派遣社員あずみの家計簿

イラストレーター情報

この項目をレビュー

編集部

uki(うき) イラストレーター。

メディアミックス状況

この項目をレビュー

編集部

・コミカライズ化 これは経費では落ちません!~経理部の森若さん~/森こさち/集英社Cookie ・ドラマ化 これは経費では落ちません!/NHK総合ドラマ10/2019年

編集部

2002年「ぼくのズーマー」でノベル大賞受賞。

編集部

難しくはないけれど、細かい部分に視点が置かれている作品。主人公の視点を通して、会社の内部で起きる「見逃しそうな小さいトラブル」に気づき、解決していくことは、面白味を感じられた。主人公は、日々を穏やかに過ごしたいと計画を練っているところなど、1人暮らしの女性としての知恵も感じられる。コミカライズ化、ドラマ化もされており、多くの楽しみ方ができる作品。

作品Q&A

文体はどんな感じ? ストーリー
ベストアンサー
丁寧に描かれており、読みやすい。経理という部署が舞台であっても、難しい用語の登場などはあまりない。

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世界観の作り込みは? 世界観
ベストアンサー
オフィスを舞台にした人間模様の話であるが、経理というやや難しさを感じやすい部署を中心とした世界観が、とても丁寧に描かれている。会社で巻き起こる小さなお金のトラブル、ちょっとした恋愛模様、経費の処理など、見逃してしまいそうな小さなことでも気づいていく主人公の良さを感じることができた。

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評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
ドラマ化もされているので、さまざまな視点から楽しむことができる作品だと言える。また、主人公の丁寧な生き方は、仕事ぶりにも、家族に対しても現れていると感じた。同時に、会社で起きるさまざまな人間模様、恋愛模様、見逃しそうなくらいの小さなトラブルなど、主人公の視点と心境から感じられるものは、とても多く、面白かった。 【おすすめキャラクター】 森若沙名子 主人公。一人暮らしをしながら、仕事をしている。毎日の食事や晩酌のことも計画に入れつつ、家族とのこと、これからの恋愛のことも考えている。控えめであるが、プライベートと仕事はしっかり分けたいタイプ。

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この作品の特徴は? ストーリー
ベストアンサー
経理という部署から見た、会社内部の人間模様。さまざまなキャラクターが、経理部署の主人公と関わり、ちょっとしたトラブルがしっかりと解決されている様子が面白く感じられる。また、主人公の恋愛がどうなっていくのかも、見ものである作品。

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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
ベストアンサー
会社を舞台にした作品として、難しさよりも、面白さを感じることができた。人間模様のさまざまなあり方、変化などを主人公の視点や心境から見ることができる。主人公が気づいていくさまざまな部分は、見逃してしまいそうなくらいのことであるが、そこに気づいて解決していく主人公の良さも感じられた。

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海のウサギとは何ですか? その他 会員の質問

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 記憶を失った青年と、頑張り屋の少女が出会う、初心な恋の始まりが好評。
  • 海辺の世界観や設定の面白さを評価する読者もいる。
  • 最初は設定説明が多くて戸惑うものの、読み進めると普通に面白いと感じた。
  • ページ数に見合う厚みはないものの、それなりに読ませてくれる作品だ。

こんな人におすすめ

  • 若い男女の恋愛模様を、やわらかく読みたい人。
  • ファンタジー寄りの世界観や、謎めいた設定を楽しみたい人。
  • 物語の「続き」や未解決の部分にワクワクできる読者。
  • 初々しい恋愛と、海辺の雰囲気が好きな人。

人を選ぶポイント

  • 冒頭の世界観説明が多く、最初は入り込みにくい。
  • ファンタジーなのかSFなのか、世界の成り立ちの捉え方が分かりにくいと感じる読者もいる。
  • 謎が多い一方で、ラストまで解けない部分が残り、消化不良に感じた。
  • ページ数の割に物語が薄く感じる、400ページは長い。
  • 続編がなく、展開が中途半端に終わったように感じるという残念さを述べる読者もいる。

テンポ・読後感

  • 全体としては、青春もののラブコメに近い読み味だ。
  • 海辺で過ごす短いひとときの、淡い青春感を感じた。
  • 設定説明から本編へ入るまでに時間がかかり、テンポが重く感じる読者もいる。
  • 読後は「続きが気になる」「なぜここで終わるのか」と、余韻や物足りなさが残る。

キャラクターへの評価

  • 頑張り屋で前向きな少女キャラに好印象を持つ読者が多い。
  • ユトなど、可愛らしいと感じるキャラクターへの評価がある。
  • 記憶を失った青年との関係性が、物語の中心として印象に残る。
  • 自分は何者かを知ることへの問いかけに、キャラクターの生き方が結びついていると感じる読者もいる。

巻一覧

海辺のウサギ
2004年3月 ISBN 4840226318
この巻のあらすじ

断面に区切られた正六面体の世界―破片世界コート島。全世界を揺るがす大鳴動が起きた直後、管制官見習いの少女・ユトは、ひとりの青年を海辺で拾った。服も髪も肌も、すべてが真っ白なその青年は、自分の素性も名前すらも覚えていないという。白い身体と真紅の瞳から彼はウサギと名付けられ、とりあえずユトと行動を共にすることにした。しかし、謎めいたウサギをめぐって二人の魔女アイリーン、カタリナの争いに巻き込まれ…。

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