機械都市バベルの下層スラムで暮らす名を持たない少年ルナと、変異を持ち人類のために戦う少女シオンを軸に、純血種と変異種、さらに稀存種をめぐる管理社会の歪みを描くシリーズ。世界は前時代の遺産「過学」の庇護下にあり、荒廃した大地では異形の生物と組織同士の対立が続く。物語は二人の出会いから始まり、エデン、フルブルー、バベル上層の思惑が重なり合う中で、稀存種の性質やバベルの目的が順に明かされていく。村、都市、組織本部、深層施設へと舞台が広がり、世界の仕組みそのものに踏み込む構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 荒廃した世界観と退廃的な空気が強く、文明崩壊後の混沌や隔離都市、スラム、異形の存在が印象に残る。
- ルナとシオンを軸にした関係性が物語の芯になっていて、互いに大切なものを見つけていく流れが読後感につながっている。
- 伏線や因縁の回収、各キャラの掘り下げが効いていて、先が気になる構成として受け止められている。
- グロテスクさや重さはあるが、感情描写が細かく、痛みのある展開の中にも人間らしさが感じられる。
- シリアス一辺倒の中でも、挿絵やキャラの個性、独特の言い回しが作品の記憶に残る。
こんな人におすすめ
- ダークファンタジーや終末世界ものの空気感を重視して読む人。
- グロ描写や容赦ない展開があっても、物語の勢いや感情の揺れを楽しめる人。
- キャラクター同士の因縁や関係性の変化を追うのが好きな人。
- 先の読めない展開や伏線回収を味わいたい人。
- しんどい話でも、最後に少しでも前向きさや余韻がほしい人。
人を選ぶポイント
- 死や喪失が多く、かなり重苦しいため、軽い読み味を期待すると厳しい。
- グロテスクな描写や痛みの強い場面が目立ち、苦手だと読み進めにくい。
- 登場人物が多く、展開が速い巻では状況把握が難しく感じやすい。
- 視点移動や説明の密度によっては、流れがつかみにくいと感じる部分がある。
- 物語の余韻や脇役の掘り下げをもっと見たかった、という物足りなさが残る。
テンポ・読後感
- 展開は速めで、次々に出来事が起こるため一気読みしやすい。
- 重く陰鬱な空気が続く一方で、終盤に向けて物語が収束していく手応えがある。
- シリアス中心だが、関係性の変化や前向きな着地で読後感が少し和らぐ。
- 章ごとの切り替わりや視点変更で、緊張感と情報量の多さが同時に来る。
- 退廃的でありながら、感情の動きが丁寧なので冷たすぎない。
キャラクターへの評価
- ルナは、弱さや迷いを抱えつつも前に進む存在として見られている。
- シオンは、可愛さや芯の強さが印象に残り、関係性の中心として支持が厚い。
- セールやカロマインなど、脇を固める人物にも強い個性があり記憶に残りやすい。
- 因縁の相手との再会や決着が、キャラクターごとの見せ場として評価されている。
- 名前のある人物ほど容赦なく追い込まれるため、誰も無傷ではいられない緊張感がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
機械都市バベルの下に広がるスラムに、一人の少年がいた。名を持たず、変異を持たず、見えるはずの無い“月”を空に探す少年…。 そして、少女がいた。腕に変異を持ち、人類の“純血種”を守るために異形の生物達と戦うウェポンとして…。 世界が“混沌”に包まれて数百年―。人類は前時代の遺産「過学」の庇護のもと、戦闘能力に長けた“変異種”と呼ばれる人々を管理し、荒廃した大地で異形の生物の影に怯えて暮らしていた。 だが、やがて少年と少女が出会うとき、世界は静かに変革の扉を開き始める…。
この巻のあらすじ
第4の「稀存種」としての能力に目覚め、機械都市バベルでケモノ殱滅のためのウエポンとして慣れない生活を始めたルナ=イル。 そして、前回の戦闘で負傷したため、降格してしまった変異種の少女シオン。 二人は共に真の能力を発揮できず、苦悩の日々を送っていた。だが、その背後では、彼らが護るべき「村」とエデン本部とを同時に襲う大きな異変が起こりつつあった…。 かつてエデンに存在していた「繭」の力とは?そして、その影に蠢く新たな「稀存種」とは?
この巻のあらすじ
森に佇む屋敷の中で、三人の変異種少女が暮らしていた。特殊な趣味を持った人々に売られるために…。 だが、彼女たちの日常は、森に現れたケモノを殲滅するため、機械都市バベルからウエポンが派遣されたことにより崩れていく。そのウエポン達を排除すべく、純血至上主義組織「フルブルー」のメンバーが屋敷に向けて派兵されたのだ。 さらにそこには、前回エデンを危機に陥れた「繭」の遣い手の影が…。そして、巻き起こる混乱の中、人類が未だ見ぬ“第五稀存種”が覚醒を果たす!
この巻のあらすじ
機械都市バベルの深層に隠された有機溶媒のプール。その水面を揺らしながら一人の少女が浸っていた。半ば狂気に犯された少女―。だが、彼女こそが、かつて地球を荒廃に導いた“融合”の能力を持つ“稀存種”だった…。 一方、ルナとシオンは作戦行動中、ロイドに捕らわれ、第3稀存種エンダの元に連れていかれる。そして、エンダから驚愕の真実を聞かされることに…。 果たして、バベルは7人の“稀存種”を使い何を行おうとしていたのか!?バベルが秘す真の目的とは何か!?
この巻のあらすじ
“稀存種”を供犠に世界を崩壊させ、再び“純血種”のみの世界を創世しようとするエデンの計画―。 ルナとシオンは生き延びるため、決して受け入れることのできない計画を阻止すべく旅路を急ぐ。 一方、完全なる破滅を願うロイドは、バベルに対して総攻撃を開始した。抗えない潮流の中、個々の思惑はそれぞれの意志を孕み、引き返せない混乱の渦を巻く。そして過去と未来は交錯し、血で血を贖う殺し合いを産む―。 斃れ逝くその果てに、生き延びたその先に、彼らが掴むのは、虚無か、それとも未来か…?
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