幽霊が見える神野明良、幽霊に触れられる御厨柊美を中心に、神岡町で起こる失踪や殺人の背後にある常世の存在をたどる現代伝奇ホラーアクション。町には、この世と常世を分ける門が眠り、紫の目・手・耳を持つ者たちが、それぞれ異なる感覚で異変を捉える。事件は黒いバス、呪われた絵本、寄生して増える常世虫、学園祭の集団失踪へと広がり、祖父母世代の記憶やもうひとつの神岡町も絡んでいく。第5巻では短編群が収録され、封じられた犬神や絵の中の館の話も補われる。各巻で怪異の姿は変わるが、異能の役割分担と町の構造が少しずつつながり、終盤は赤い本を探す流れへ収束する。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
不思議なカフェを舞台に、人と人の関り、あたたかさを集めた物語。
編集部
不思議なカフェ「六分儀」を舞台に、一杯の珈琲と、人と人をつなぐ温かいものを感じさせる物語。カフェで働くスタッフ、訪れる客、帰って行った客、さまざまな人が重なり合い、物語を作っていく。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
・カフェが好きな人。 ・ちょっと不思議なカフェに行ってみたい人。 ・カフェで生まれる人間関係に興味がある人。
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AI分析(あらすじ)
現代の怪異事件を追う話が好きな人。高校生の異能と学園の事件が重なる構成を読みたい人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
中村一(なかむら・はじめ) 神奈川県在住。 第15回電撃小説大賞応募をきっかけに、2010年デビュー。 ≪代表作≫ ・~覚醒遺伝子~空を継ぐもの ・ちびとも! ・江の島ひなた食堂
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
vient(ヴィエント) イラストレーター。 双葉社 Mノベルスf「惚れ魔女」、Do as infinityさん配信限定アルバムジャケットなど、イラスト担当
編集部
ただのカフェの話ではなく、そこに集まる人と人の話が中心となっていく作品。穏やかな雰囲気の中に「贈り物」が登場することは、とても魅力的であると感じた。同時に、その「贈り物のルール」も不思議な印象を残している。そんな場所で働いている主人公や、店の店主、シェフなど、スタッフとしての魅力も感じることができた。こんなカフェがあれば行ってみたい、と共感が強く生まれる作品である。
作品Q&A
世界観の作り込みは? 世界観
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評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 三上延のデビュー作として、骨格のしっかりした物語と安定した文章が評価されている。
- ライトホラーとして「さらりと読めてぞくり、読了後にはどこかあたたかさが残る」バランスが好評。
- 霊を「見る」「触れる」異能を軸に、適度なミステリとバトルが組み合わさった王道ラノベの読み心地だ。
- 神岡町を舞台にした怪談・常世(異界)の世界観が、当時としては新鮮で、再読してもワクワクする場面がある。
- ビブリア古書堂を読んだ読者から、同作者の初期作として発見の楽しさがある、というコメントが目立つ。
こんな人におすすめ
- ビブリア古書堂が好きで、同作者の他作品も読みたい人。
- ホラーは少し苦手でも、軽めのライトホラーなら読めるレベルを求める人。
- ボーイミーツガール型の異能・怪異ものに、ミステリ要素も欲しい人。
- サクサク読めるラノベで、背筋が冷える場面も楽しみたい人。
- 子供っぽさが苦手で、大人でも読めるエンタメ性を求める読者。
人を選ぶポイント
- ライトノベルにしては直接的・猟奇的な描写がやや多めで、想像させるホラーが強い。
- サブキャラクターへの容赦ない扱いなど、シリーズ全体として暗いトーンが強まる巻がある。
- 重要そうに見える要素が後半で活かしきれない、伏線の使い方にもっと欲しい、という不満の声もある。
- 「見える系」設定は他作品と似ており、もう少し差別化が欲しい、くせがなく忘れやすい。
- 絶版で手に入りにくい、表紙の古さで埋もれがちな名作だ。
テンポ・読後感
- 全7巻をコミックス感覚でサクサク、すいすい読めるテンポだ。
- 夏向きの、背筋が冷えるが重すぎない「あっさり味のランチセット」のような読後感だ。
- 主人公たちが後手に回り切羽詰まる展開で、緊張感と「これから盛り上がる」期待が持てる。
- 中盤以降、常世の謎や事件の規模が深まり、佳境・クライマックス感が増していく。
- 短編集形式の巻もあり、長編の合間に読みやすい。
キャラクターへの評価
- 右目で霊が見える主人公・明良は、守るために成長していく姿が印象的だ。
- 霊に触れるヒロイン・柊美は、一つ先輩で、戦いを重ねて結束が深まる存在として好意的に語られる。
- 二人は「人より一箇所だけ違う特徴を持つが、それ以外は一般人」という描き方が作者らしい、という読み方がある。
- 新たな仲間や周囲のキャラ(勝ち気なタイプ、刑事、家族想いの人物など)が加わり、チーム感や人間関係の広がりが楽しみだ。
- サブキャラにも個性があり、アクション場面の書き方と合わせて人物描写が良い。
巻一覧
この巻のあらすじ
幽霊を見ることのできる「紫の目」を持った高校生・神野明良は、ある朝、幽霊ばかりが乗った謎のバスに乗ってしまう。乗り合わせた少女・御厨柊美と共に辛くも逃げ延びた明良は、神岡町で連続する謎の殺人事件の被害者の顔が、バスの幽霊たちと一致することを知る。同様の事件が戦後まもなく起きていたこと、その事件を明良の祖父と柊美の祖母らが解決したことを知った明良たちは、謎のバスの正体を探り始めるが…。幽霊を見ることのできる「紫の目」を持つ少年明良と、幽霊に触れることのできる「紫の手」を持つ少女柊美の活躍を描くホラーアクション。
この巻のあらすじ
幽霊を見ることのできる「紫の目」を持った高校生・神野明良は、同じく幽霊に触れることのできる「紫の手」を持つ少女・御厨柊美とともに、神岡町に現れた「黒いバス」を倒した。しかし事件は、それで終わりではなかった。再び神岡町に頻発し始めた失踪事件を追う明良たちが出会ったのは、人を喰らい、その内容を現実化してゆく呪われた絵本「とこよのいと」だった…。『常世の怪物』と闘う明良と柊美の活躍を描くホラーアクション第2弾。
この巻のあらすじ
この世の物ではない存在を見る事の出来る「紫の目」の少年・神野明良と、それに触れる事の出来る「紫の手」を持つ少女・御厨柊美。数多の「常世の怪物」を倒してきた二人の前に、第3の「紫の者」高木千紗が現れた。千紗は常世の「音」を聞く事の出来る「紫の耳」を持ち、警告のために二人に会いに来たのだと言う。生きている子供達に、彷徨える霊魂に、寄生し、増殖する「常世虫」とは?そして明良の「秘密」が、新たな悲劇の引き金を引く―。『常世の怪物』と闘う明良と柊美の活躍を描くホラーアクション第3弾。
この巻のあらすじ
この世の物ではない存在を見る事の出来る「紫の目」の少年、神野明良と、それに触れる事の出来る「紫の手」を持つ少女・御厨柊美。二人は祖父らの遺した『紫の銃』を手に、数多の「常世の怪物」を倒してきた。二人の通う神岡北高校の一年生、田沼襟子は、失踪した姉の足跡を辿るうち、奇妙な『種』を手に入れた。学園祭に湧く神岡北高校の裏庭にそれが根付くとき、禁断の果実が惨劇を呼ぶ!それを口にした者に、不老不死をもたらすという「非時香菓」の秘密とは?人気のホラーシリーズ第4弾。
この巻のあらすじ
山と海とにはさまれた静かなベットタウン神岡町―そこはこの世と「常世」を隔てる「門」が眠る町。この世の物ではない存在を見る事の出来る「紫の目」の少年・神野明良と、それに触れる事の出来る「紫の手」を持つ少女・御厨柊美。二人は祖父らの遺した『紫の銃』を手に、「門」の向こうから現れる数多の「常世の怪物」を倒してきた。封じられた犬神、もう一つの神岡町、絵の中にしか残っていない館…そして、針の小箱。二人が出会った語られざる物語たちの封印が、いま解かれる。「電撃hp」に掲載の短編シリーズに、書き下ろし作品を加えた全6編を収録。
この巻のあらすじ
神岡北高校の学園祭で起きた集団失踪事件から二ヶ月。突如数百人の人間が消えるという異常事態の余波は、未だ収まってはいなかった。そんな時、失踪した高校生が一人、何者かに食いちぎられたような傷を全身に負って発見された。だが、常世の霧にまかれて消えた人間が、ただ戻ってくるはずがない―明良たちは高校生を調べ始める。その明良たちの周辺に見え隠れする謎の影、悪化する柊美の病状…事件は破局に向けて、加速してゆく。人気ホラーシリーズ第六弾。
この巻のあらすじ
影取の“器”を封じるため、常世の力を振るってしまった柊美が倒れて一ヶ月。目を覚まさない柊美の精神を取り戻すため、全ての叡智が記されたという“赤い本”を求める明良たちの前に、かつて明良の祖父と共に常世の怪物と闘った山内栄一が現れる。山内がかつて“赤い本”を見たという、“もうひとつの神岡町”に向かう決意をする明良と千紗。だが山内は、“赤い本”に記された叡智は、かならず犠牲を強いる、と明良に語る。そして“もうひとつの神岡町”では、最強の“常世の怪物”と化した影取が待ちかまえていた…。人気のホラーアクション、堂々完結。
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