かくしごと承ります。
- 著者
- 十三湊
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2019
- 巻数
- 1巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで(備考: auto:KU 全巻)
構造レビュー
星評価
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
編集部
筆耕士である主人公のもとに、さまざまな依頼が入り、そこで不思議な謎を解き明かしていく面白さがある作品
概要
編集部
筆耕士である主人公は、東京から静岡県三島の地元へ戻ってきた。憧れの先生と日々を過ごしながら、請け負った仕事をしていくうちに、さまざまな人と「文字」に隠された秘密に気づいていくミステリー。
こんな人におすすめ
編集部
・筆耕士の仕事を知りたい人 ・日本の文豪の地が気になる人 ・ミステリーライトノベルが好きな人 ・難しすぎないミステリーが読みたい人 ・文字を手で書くのが好きな人
内容・特徴
編集部
筆耕士である主人公は、地元に戻って、憧れの先生から請け負った仕事をしっかりとこなしていた。その中で、文字に関係するさまざまな謎に出会う。文字の謎、仕事、淡い恋心など、一冊で味わい深いものを味わうことのできる作品。
著者情報
編集部
十三湊(とさ・みなと) 愛知県出身。 「C.S.T」で第20回電撃小説メディアワークス文庫賞を受賞して、作家デビュー。 「ちどり亭にようこそ」が第10回エキナカ書店大賞を受賞。 ≪代表作≫ ・C.S.T 情報通信保安庁警備部シリーズ ・ちどり亭にようこそシリーズ ・成巌寺せんねん食堂
イラストレーター情報
編集部
Minoru(みのる) 東京在住。京都精華大学デザイン学部VD学科イラストレーションコース卒。 書籍表紙や広告、年賀状などの作成をしている。
受賞歴
編集部
「C.S.T」で第20回電撃小説メディアワークス文庫賞を受賞。 「ちどり亭にようこそ」が第10回エキナカ書店大賞を受賞。
文体
編集部
とても丁寧で読みやすく、筆耕士の仕事を表しているかのような印象を受けた。
世界観の作り込み
編集部
三島という土地で文字にまつわる仕事をしている主人公、という日本の名著や文豪が好きな人であれば、とても嬉しい世界観であると感じた。穏やかな雰囲気が作品全体にあり、それを感じることで、文字や文豪などのイメージがとてもよく感じられる世界観。
ジャンル・テーマ総評
編集部
ミステリーとしての要素は、難しすぎない程度であると感じた。主人公が丁寧な説明をすることで、読み手にもわかりやすく伝わってく印象である。筆耕士という仕事を知らない人でも、分かりやすく理解しやすい。さまざまな仕事の依頼と謎を解くことで、主人公の能力の高さも感じることができた。また主人公が先生に対して寄せる淡い恋心が、作品に彩を添えている。
評価点
編集部
筆耕士という仕事を詳しく知ることができつつ、主人公がその中でとても真面目に丁寧な仕事をしているのが、とてもよく伝わってくる作品。文字に対する主人公の思いや、主人公の丁寧な仕事ぶり、そして文字に関する謎を解き明かしていく姿は、美しさを感じる。淡い恋心を抱くところは、年齢相応の若い女性の視点が盛り込まれており、共感しやすかった。
【おすすめキャラクター】 相原文緒(あいはら・ふみお) 主人公の女性。筆耕士となるきっかけになった先生に淡い恋心を抱いている。先生が離婚したことで、これから恋がどうなっていくのかも見もの。丁寧な人間性が筆耕士の仕事をより丁寧な仕事として、魅せてくれている。
総評
編集部
三島という土地で筆耕士の仕事をしている主人公と、その主人公に舞い込む文字にまつわる謎が、丁寧に解き明かされていくのはとても面白い作品である。頭を悩ませるような難しいミステリーはなく、人情味あふれる世界観の中に、ちょっとした文字と関わる謎がほぐれていくような印象。穏やかな中でのミステリーは、心地よささえ感じた。
ストーリーの説明
編集部
文字からここまでわかるものなのか、と感じるほどに文字の謎が解き明かされている作品。同時に、その説明を丁寧にしている主人公も印象的である。またさまざまな仕事をしたり、謎を解き明かしながらも、主人公が先生に対して淡い恋心を抱く場面もあり、心が揺れる女性の心境も味わえる。
キャラクターの説明
編集部
主人公がとても知的で真面目な様子がわかる。先生との関係が長く続いており、恋心を抱く女性の気持ちも見ることができた。丁寧な人柄が、筆耕士という仕事をより際立たせているようにも感じた。登場する他キャラクターも、丁寧に描かれており、文字にまつわる側面からその人柄を感じることができる。
設定・世界観の説明
編集部
静岡県三島という文豪に愛された土地が舞台。主人公は東京から地元へ帰ってきているが、東京のことも分かりつつ、三島のことも分かるので、場所の印象が違うことが際立って感じられる。筆耕士という題材が、文豪に愛された地にとても似合っていると思う。
話題性の説明
編集部
特になし。
初心者向けの説明
編集部
文字の謎を解くという、一見難しそうなテーマがあるが、主人公の説明が丁寧にされており難しさをあまり感じることはなかった。丁寧に紡がれていく文章、という印象であるので、初心者にも読みやすいと感じた。
読後感のよさの説明
編集部
最後は謎を含めた印象が残った。先生の恋心を主人公が知ってしまい、どうにもならない状況での終わり方は、やや読者としてこれからを期待しつつも、歯切れの悪い印象も若干残る。
テンポの良さの説明
編集部
ミステリー的な部分があまり難しすぎず、主人公と登場人物の対話や掛け合いなど、そういったところで話が進んでいく。そのため、分かりやすさの方が強いので、テンポがよく感じられた。
読みやすさの説明
編集部
丁寧な言葉、説明などが多く、難しさや頭を抱えるような部分がないので、とても読みやすく、理解しやすい作品である。
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