筆耕士の相原文緒が、卒業証書や招待状の宛名などを毛筆で書く仕事を通じて、文字にまつわる謎へ向き合う物語です。舞台は文豪ゆかりの静岡県三島で、文字に込められた想いや、書き手の技術、歴史の中で受け継がれた背景が物語の手がかりになります。内気で真面目な文緒と、彼女が憧れる先生・都築尚之を中心に、依頼ごとに異なる秘密や事情が持ち込まれます。シリーズは、筆耕という仕事の現場を軸に、日常の依頼と文字の謎を重ねながら進みます。1巻完結の構成です。 かくしごと承ります。 〜筆耕士・相原文緒と六つの秘密〜の1冊構成です。1巻完結としてまとまっています。

構造レビュー

編集部判定 良作

ストーリーの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

文字からここまでわかるものなのか、と感じるほどに文字の謎が解き明かされている作品。同時に、その説明を丁寧にしている主人公も印象的である。またさまざまな仕事をしたり、謎を解き明かしながらも、主人公が先生に対して淡い恋心を抱く場面もあり、心が揺れる女性の心境も味わえる。

キャラクター S (4) レビュー

理由・補足

編集部

主人公がとても知的で真面目な様子がわかる。先生との関係が長く続いており、恋心を抱く女性の気持ちも見ることができた。丁寧な人柄が、筆耕士という仕事をより際立たせているようにも感じた。登場する他キャラクターも、丁寧に描かれており、文字にまつわる側面からその人柄を感じることができる。

設定・世界観 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

静岡県三島という文豪に愛された土地が舞台。主人公は東京から地元へ帰ってきているが、東京のことも分かりつつ、三島のことも分かるので、場所の印象が違うことが際立って感じられる。筆耕士という題材が、文豪に愛された地にとても似合っていると思う。

話題性 C (1) レビュー

理由・補足

編集部

特になし。

初心者向け S (4) レビュー

理由・補足

編集部

文字の謎を解くという、一見難しそうなテーマがあるが、主人公の説明が丁寧にされており難しさをあまり感じることはなかった。丁寧に紡がれていく文章、という印象であるので、初心者にも読みやすいと感じた。

読後感の良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

最後は謎を含めた印象が残った。先生の恋心を主人公が知ってしまい、どうにもならない状況での終わり方は、やや読者としてこれからを期待しつつも、歯切れの悪い印象も若干残る。

テンポの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

ミステリー的な部分があまり難しすぎず、主人公と登場人物の対話や掛け合いなど、そういったところで話が進んでいく。そのため、分かりやすさの方が強いので、テンポがよく感じられた。

読みやすさ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

丁寧な言葉、説明などが多く、難しさや頭を抱えるような部分がないので、とても読みやすく、理解しやすい作品である。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

筆耕士である主人公のもとに、さまざまな依頼が入り、そこで不思議な謎を解き明かしていく面白さがある作品

編集部

筆耕士である主人公は、東京から静岡県三島の地元へ戻ってきた。憧れの先生と日々を過ごしながら、請け負った仕事をしていくうちに、さまざまな人と「文字」に隠された秘密に気づいていくミステリー。

こんな人におすすめ

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編集部

・筆耕士の仕事を知りたい人 ・日本の文豪の地が気になる人 ・ミステリーライトノベルが好きな人 ・難しすぎないミステリーが読みたい人 ・文字を手で書くのが好きな人

  • AI分析(あらすじ)

    - 筆耕や書写の仕事が題材の物語に関心がある人 - 文字や言葉にまつわる謎を扱う作品を読みたい人 - 現代日本の地方都市を舞台にしたミステリーが気になる人

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編集部

十三湊(とさ・みなと) 愛知県出身。 「C.S.T」で第20回電撃小説メディアワークス文庫賞を受賞して、作家デビュー。 「ちどり亭にようこそ」が第10回エキナカ書店大賞を受賞。 ≪代表作≫ ・C.S.T 情報通信保安庁警備部シリーズ ・ちどり亭にようこそシリーズ ・成巌寺せんねん食堂

イラストレーター情報

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編集部

Minoru(みのる) 東京在住。京都精華大学デザイン学部VD学科イラストレーションコース卒。 書籍表紙や広告、年賀状などの作成をしている。

編集部

「C.S.T」で第20回電撃小説メディアワークス文庫賞を受賞。 「ちどり亭にようこそ」が第10回エキナカ書店大賞を受賞。

編集部

三島という土地で筆耕士の仕事をしている主人公と、その主人公に舞い込む文字にまつわる謎が、丁寧に解き明かされていくのはとても面白い作品である。頭を悩ませるような難しいミステリーはなく、人情味あふれる世界観の中に、ちょっとした文字と関わる謎がほぐれていくような印象。穏やかな中でのミステリーは、心地よささえ感じた。

作品Q&A

文体はどんな感じ? ストーリー
ベストアンサー
とても丁寧で読みやすく、筆耕士の仕事を表しているかのような印象を受けた。

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世界観の作り込みは? 世界観
ベストアンサー
三島という土地で文字にまつわる仕事をしている主人公、という日本の名著や文豪が好きな人であれば、とても嬉しい世界観であると感じた。穏やかな雰囲気が作品全体にあり、それを感じることで、文字や文豪などのイメージがとてもよく感じられる世界観。

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評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
筆耕士という仕事を詳しく知ることができつつ、主人公がその中でとても真面目に丁寧な仕事をしているのが、とてもよく伝わってくる作品。文字に対する主人公の思いや、主人公の丁寧な仕事ぶり、そして文字に関する謎を解き明かしていく姿は、美しさを感じる。淡い恋心を抱くところは、年齢相応の若い女性の視点が盛り込まれており、共感しやすかった。 【おすすめキャラクター】 相原文緒(あいはら・ふみお) 主人公の女性。筆耕士となるきっかけになった先生に淡い恋心を抱いている。先生が離婚したことで、これから恋がどうなっていくのかも見もの。丁寧な人間性が筆耕士の仕事をより丁寧な仕事として、魅せてくれている。

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この作品の特徴は? ストーリー
ベストアンサー
筆耕士である主人公は、地元に戻って、憧れの先生から請け負った仕事をしっかりとこなしていた。その中で、文字に関係するさまざまな謎に出会う。文字の謎、仕事、淡い恋心など、一冊で味わい深いものを味わうことのできる作品。

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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
ベストアンサー
ミステリーとしての要素は、難しすぎない程度であると感じた。主人公が丁寧な説明をすることで、読み手にもわかりやすく伝わってく印象である。筆耕士という仕事を知らない人でも、分かりやすく理解しやすい。さまざまな仕事の依頼と謎を解くことで、主人公の能力の高さも感じることができた。また主人公が先生に対して寄せる淡い恋心が、作品に彩を添えている。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 筆耕士という馴染みの薄い仕事のリアルや、文字・書道に関する蘊蓄が楽しく、知識が増える。
  • 静岡・三島を舞台に、文豪ゆかりの地の佇まいや風情が心地よい、落ち着いた雰囲気だ。
  • 依頼を通じて文字にまつわる小さな謎や想いを解きほぐしていく読み心地の良さ。
  • ミステリー色は強くなく、穏やかなお仕事小説として気負わず読める。
  • 文字を書く場面の描写や、読後に「もっと丁寧に字を書きたい」と感じさせる点への好評。

こんな人におすすめ

  • 筆耕や代書、手書き文字の仕事に興味がある人。
  • 難しすぎない日常系ミステリーや、小さな謎を楽しみたい人。
  • 日本の文豪や三島など文学の地に関心がある人。
  • お仕事もの・職業小説が好きな人。
  • 淡い恋愛模様や師弟関係の距離感も一緒に楽しみたい読者。

人を選ぶポイント

  • 謎解き・異能力ものとして期待すると物足りない。
  • 主人公の恋愛面での消極さや、感情を引っ込めがちな描写に物足りなさを感じる読者もいる。
  • お仕事小説と思いきや恋愛パートの比重が多い。
  • 終盤以降の展開に引き込まれる一方、余韻のある終わり方で未完感が残る。

テンポ・読後感

  • ライトで読みやすく、全体にほっこり・穏やかな雰囲気だ。
  • 連作短編6編構成で、各話の文字を書く場面やクライマックスへの評価がある。
  • 前半は仕事と蘊蓄中心、後半は人間関係の話が深まり、ぐっと引き込まれる。
  • タイトル通り「書く仕事」と「隠し事」の両面が楽しめる作品。

キャラクターへの評価

  • 相原文緒:真面目で丁寧な筆耕士として好印象。文字から想いを読み取る能力も物語の軸になっている。
  • 文緒の師匠・都築:つかみどころないが頼りになる存在として人気。二人の距離感や恋の行方が気になる。
  • 文緒の恋愛面の消極さに「いい子だけど面倒臭い」と感じる読者もいる一方、年齢差の淡い関係性への関心も強い。
  • 個性的な依頼者や周囲の登場人物も、文字にまつわるエピソードの彩りとして評価される。

巻一覧

かくしごと承ります。 〜筆耕士・相原文緒と六つの秘密〜
2019年9月 ISBN 9784049125771
この巻のあらすじ

筆耕士、相原文緒。彼女の仕事は、卒業証書や招待状の宛名などを、毛筆で書くこと。 内気で真面目な文緒は、憧れの先生・都築尚之から請け負った数々の仕事を丁寧にこなしていく中で、文字にまつわる不思議な謎に、しばしば遭遇するのだった……。 文字。そこには、使う人の“想い”はもちろん、長い歴史に培われた知られざる“秘密”も潜んでいる――。 文豪たちに愛された静岡県三島を舞台に繰り広げられる、インテリジェンスあふれたミステリーを、ご堪能あれ。

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