『カスミとオボロ』は、大正時代の華族社会を舞台に、坂之上伯爵家の令嬢・香澄と、代々祀られてきた悪路王を朧と名づけて使役する鬼の少年を中心に進む和風伝奇。朧は鬼を喰らって力を得る存在で、香澄はその相手役として街へ出て、妖力や術が絡む出来事に関わっていく。家に伝わる鬼神の由来、華族の屋敷、サーカスや町なかの場面が重なり、大正の都市と怪異が交差する。香澄は退屈な日常から外へ出るきっかけを得て、朧は鬼を追う理由を持つため、二人の行動が事件ごとに動く。シリーズ全体では、主従関係を軸に、出会う人物や場所を変えながら、同じ時代のあやかし事件が広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 大正時代の華族社会と怪異が重なる、妖しくも読みやすい雰囲気。
- 香澄と朧の主従関係を軸にした掛け合いが軽快で、キャラの相性が強い。
- 鬼や人の欲望、執着、業を絡めた事件が、ホラーと人情の両方で読める。
- 耽美さや艶っぽさがありつつ、コミカルなやりとりで重くなりすぎない。
- 連作短編として、各話ごとに怪異と人間模様の見せ場がある。
こんな人におすすめ
- 大正ロマンや和風あやかしものが好きな人。
- 主従関係、執着、偏愛のあるキャラクター関係を楽しみたい人。
- ホラー寄りでも、会話のテンポやキャラの可愛さを重視したい人。
- 人間の怖さや感情のもつれを描く物語が好みの人。
- BL/TLではないが、艶やかな空気感のある作品を探している人。
人を選ぶポイント
- 事件の決着がすっきりしない回があり、余韻や曖昧さが残る。
- かなり不穏な人間描写や胸がざわつく展開が入る。
- 猫や弱い立場の存在に対してつらい場面があり、読後感が重くなることがある。
- 朧が強く、対決の緊張感よりも関係性の面白さが前に出る場面がある。
- 物語の核心や因縁は続巻待ちの部分が多い。
テンポ・読後感
- 連作短編でテンポは軽め、会話のやりとりは小気味よい。
- ほのぼのした場面の直後に不穏さが差し込む構成。
- 全体は妖しく美しいが、露骨におどろおどろしい方向には寄りすぎない。
- 事件の後味は甘さよりも苦さやざらつきが残りやすい。
- キャラの掛け合いで読み進めやすく、雰囲気重視の読書感。
キャラクターへの評価
- 香澄は冷静で知恵が回り、時に狡猾さも見せる主人公として印象が強い。
- 朧は無邪気で従順に見えつつ、内側に強い執着や計算高さがのぞく。
- 二人の主従関係は、実は朧が掌の上で転がしているように見える場面がある。
- 新キャラの花月は面倒で強そうな存在として目を引く。
- 脇役も含めて、欲望や恋慕に振り回される人物像が濃い。
巻一覧
カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語
この巻のあらすじ
時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…?煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!
カスミとオボロ 春宵に鬼は妖しく微笑む
この巻のあらすじ
時は大正。妖力を持つ一族に生まれた華族令嬢の香澄は、古の鬼神悪路王を蘇らせ、朧と名づけて使役する。ある日、サーカスを見に行った香澄は不思議な術を使う男・花月に出会い…。鬼たちのあやかし事件簿。
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