現代日本を舞台に、他人の呪いを自分へ移し替えて代わりに“羽織る”夏目天寿を中心に進む怪異譚。黒い子供が現れる呪い“聞き耳”を検証していたブロガー兼配信者の失踪をきっかけに、天寿のもとへは友人の成島優子が現れ、呪いの解除を依頼する。だが優子の言動には強い警戒心があり、対話そのものが不穏さを増していく。SNS、配信、ブログ、口伝の断片が怪異の手がかりとして結びつき、呪いの正体と依頼の顛末が一冊で追われる。天寿の仕事は呪いを引き受けて処理することだが、その方法がうまくいかない場面もあり、見えている現象と背後にある事情のずれが物語の軸になる。配信文化の周辺に怪異が入り込む構図が全体を通して続く。
構造レビュー
こんな人におすすめ
-
AI分析(あらすじ)
現代怪異、SNS配信、呪いの検証、失踪事件を扱う物語を読みたい人
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 呪いを肩代わりする発想が新鮮で、設定の一言で引き込まれる。
- SNS発の怪異や配信者まわりの題材が今っぽく、じわじわ怖さが広がる。
- ホラーの中に人間関係や過去の掘り下げが入り、物語に厚みがある。
- 怪異の解決を進める中で、希望に向かう読後感が残る。
- 受賞作らしい勢いと、キャラの個性の立ち方が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 変化球のホラーや、設定で読ませる作品が好きな人。
- SNS・配信・都市伝説系の怪談に惹かれる人。
- ホラーだけでなく、人物ドラマや関係性も楽しみたい人。
- ライトノベル寄りの読みやすい怪異譚を探している人。
人を選ぶポイント
- 純粋な恐怖感を強く求めると、ホラーとして物足りなさを感じる場合がある。
- 怪異の怖さより、設定や人間模様の比重が高め。
- じわじわ進む展開なので、即効性のある刺激を期待すると合わない。
- 呪いや怪談の扱いが題材上、軽い気持ちで読むと不穏さが残る。
テンポ・読後感
- 序盤から設定の面白さで引っ張る、読みやすい立ち上がり。
- 怪異の不気味さは派手さよりも、じわじわ染みるタイプ。
- 事件の進行に合わせて人物背景が自然に見えてくる構成。
- 解決に向かう流れの中で、重さと前向きさが同居する。
キャラクターへの評価
- 夏目天寿は、呪いを肩代わりする役回りが強く、作品の軸になる存在。
- 杏や優子は、失踪や依頼を通して物語を動かす導線として印象に残る。
- 仲間たちの勝手な行動が展開を揺らし、人物のクセが物語に出ている。
- 生い立ちや過去が少しずつ見えることで、キャラへの理解が深まりやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
時代とともに、呪いもまた進化する? 連鎖し静かに侵食する、新世代の呪い“聞き耳”の正体とは? 黒い子供達が現れる“聞き耳”という呪いを検証していたブロガーで配信者の“杏”が失踪した。SNSに「子供が」というひと言を残して。他人の呪いを自分へと移し替えて代わりに“羽織る”ことを生業とする夏目天寿のもとに、成島優子という配信者がやってきた。彼女は杏の友人で、自分も子供を見てしまったので、呪いを解いてほしいと言うが、その言動は不信感と猜疑心にあふれた攻撃的なものだった。最終的には依頼を引き受けた天寿だったが、なぜか羽織ることに失敗してしまう。成島優子の呪いは消えていなかった。第8回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞作!
【目次】1、声 / 2、黒い子供達 / 3、呪い羽織 / 4、こんころり / 5、ヒマラヤカレー / 6、新世代 / 7、釘 / 8、耳炙り / 9、学団 / 10、迷路 / 11、顛末
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
