彼女は僕の「顔」を知らない。
判定なし
基本情報
- 著者
- 古宮九時
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2021
- 巻数
- 1巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
ジャンル
10年前のキャンプ場放火事件で複数の死者を出した過去を持つ現代の学園を舞台に、語り手の「僕」と、事件の生存者として転校してきた静葉が再び手がかりを追う物語。静葉は人の顔を認知できない失貌症を抱え、差出人不明の脅迫状、黒服の男、不審火の記録が現在の出来事をつないでいく。事件当日の証言と今の状況が噛み合わないまま、語り手は静葉の言葉と過去の記録を突き合わせ、失われた認識の穴を埋めようとする。中心にあるのは、事件の真相に向き合う過程と、静葉に対する贖罪の感情。シリーズは一冊でまとまり、学園生活の中に未解決事件の痕跡が持ち込まれる構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 10年前の事件を軸に、再会した生存者たちが少しずつ真相へ近づく構成が引き込まれる。
- 失貌症という設定が、人間関係や「顔を知らない」ことの意味に結びついている。
- ミステリだけでなく、青春や関係性の変化が物語の中心として読まれている。
- 読み進めるうちに見え方が変わり、タイトルの意味を後から噛みしめられる。
- ラストのやり取りや幕引きが印象に残る、余韻重視の読み味。
こんな人におすすめ
- 青春要素の強いライトミステリを読みたい人。
- 事件の謎解きだけでなく、登場人物同士の距離感や感情の動きを楽しみたい人。
- 重すぎる雰囲気は苦手だが、過去の傷や贖罪のテーマには惹かれる人。
- 物語の着地に納得感や余韻を求める人。
- 事件の真相よりも、心情の整理や関係の回復に魅力を感じる人。
人を選ぶポイント
- 本格ミステリとしての厳密さや物的証拠の積み上げを強く期待すると物足りない。
- 中盤以降の展開が急に感じられ、置いていかれる印象を持つ場合がある。
- トリックや犯人周りは薄味、あるいはあっさりしていると受け取られやすい。
- 恋愛要素は控えめで、ラブコメを主目的にするとズレが出やすい。
- 記憶や認識に関わる設定を前提にした進行に、入り込みにくさを覚える人もいる。
テンポ・読後感
- 全体は読みやすく、重い題材のわりに鬱々としすぎない。
- 序盤は事件の輪郭が見えやすく、中盤から見え方が変わっていく。
- 章の切り替わりや展開の転換で、やや唐突さを感じることがある。
- じわじわ真相が組み上がるタイプで、派手さより納得感と余韻が残る。
- 青春の甘酸っぱさと、少し切ない空気が同居している。
キャラクターへの評価
- 主人公は不器用さや傷を抱えつつも、物語を支える存在として見られている。
- ヒロインは顔を認識できない設定が印象的で、心のつながりの方が強く意識される。
- 主要人物それぞれに過去の痛みや秘密があり、関係性の変化が読みどころになっている。
- 二人のやり取りは、ぎこちなさやもどかしさが残る一方で甘さも感じられる。
- 脇役を含めて人数は絞られており、人物関係は追いやすい。
巻一覧
彼女は僕の「顔」を知らない。
この巻のあらすじ
「私は犯人を知りたいんです。私に与えられた時間はーーもうきっと長くないから」 死者複数名を出した凄惨なキャンプ場放火事件から10年。僕の前に、同じ事件の生存者・静葉が転校生として現れる。事件当日に怪しげな男と遭遇したと言う静葉だが、彼女は“失貌症”--人の顔が認知できない病だった。 差出人不明の脅迫状、黒服の男、不審火の記録。10年を経て再び事件は動き出す。 これはーー僕が静葉へ捧ぐ【贖罪】の物語だ。
ラスト僕らは「愛」を知る。二度読み必至の青春ライトミステリ!
星評価・感想
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