『不可逆怪異をあなたと』は、床辻市という「早死にする」と噂される地方都市を舞台にした怪異伝奇シリーズ。全校生徒失踪と血だけが残る『血汐事件』を機に、主人公・青己蒼汰は首だけで生きる妹・花乃と、怪異を匿う『迷い家』の主人・一妃に出会う。呪刀、土地神、地柱、監徒、異郷、白線などの要素が重なり、街に潜む禁忌と事件の関係を追う構成。続巻では、蒼汰が床辻の守り手として立ち位置を変えながら、家族の形と怪異の管轄が広がっていく。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
都市伝説に満ちた地方都市。生首になった妹を元の姿に戻す為、少年は今宵も怪異を斬る!
編集部
住むと早死にすると噂される地方都市・床辻。そこで全校生徒が大量の血だけ残して失踪する血汐事件が起き、主人公・青己蒼汰の妹、花乃だけが生首となって返されます。 生首の状態で何故か生きている妹の体を取り返す為、蒼汰は迷い家の主人・一妃と契約し、床辻に蔓延る怪異を斬る役割を引き受けるのですが……。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
人外ヒロインに誘惑されたい人 人外ヒロインと同棲したい人 都市伝説が好きな人 かっこいい主人公が好きな人 迷い家のエピソードに興味がある人
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AI分析(あらすじ)
怪異伝奇、地方都市の禁忌、家族の再編、呪刀や土地神の設定を追う話を読みたい人
著者情報
この項目をレビュー編集部
古宮九時は電撃文庫で活動中のラノベ作家。代表作はアニメ化も決定している『Unnamed Memory』など。
編集部
伝奇ホラー・都市伝説・怪異、このあたりのキーワードが好きなら読んで損はありません。周囲に被害を出さないように努める主人公の実直な人柄や、正義感の強さにも好感が持てました。昔から床辻市で活動してきた退魔組織の関係者も、信頼できる大人として描かれていて良かったです。
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 禁忌や都市伝説が現実の脅威として立ち上がる床辻市の世界観に、没入しやすい。
- 神経の太い主人公が呪刀や木刀で怪異と正面から殴り合うフィジカルアクションの爽快さが高く評価されている。
- 伏線が丁寧に張られ、終盤に一気に回収される構成の完成度の高さを称賛する読者が目立つ。
- 怪奇・惨劇系の雰囲気がありつつ、主人公フィルターで怖さが和らぎ読みやすいバランスだ。
- 昔ながらの伝奇アクションやオカルト退治ものの懐かしさに加え、著者らしい想定外の展開力も魅力として挙がる。
こんな人におすすめ
- 都市伝説や地方都市の怪談・禁忌設定が好きな人。
- コメディ要素の少ない、シリアス寄りのオカルトアクションを求める人。
- ホラー耐性に自信がなくても、パワフルな退治譚なら読めるかもしれない人。
- 伏線回収や終盤のどんでん返しを楽しみたい人。
- フラットで揺るがない主人公が怪異世界を切り開いていくタイプが好きな人。
人を選ぶポイント
- 終盤の展開が想定外で、心がついていかない・しんどいと感じる声がある。
- 序盤〜中盤はキャラの掘り下げが薄く、終盤の一気解明に感情が追いつきにくい。
- 主人公側に葛藤や対立が少なく、ラッキー寄りに転がるので物足りないと感じる読者もいる。
- メインキャラや家族関係に厳しい展開を好まない人には向かない可能性がある。
- 2巻で物語が大きく動き、望む方向と違う別れ方に「一読で十分」と感じる意見も見られる。
テンポ・読後感
- 主人公の独白に近い文体でテンポよく進み、情報量の多さに対して読みやすい。
- 全体はライトノベル調ながら怪奇・惨劇の空気はこってりで、世界観のビリービリティが高いと評される。
- 中盤はやや緩む・飽きる。
- 末期感や不穏さは漂うが、神経太め主人公のおかげで恐怖より爽快・安心感寄りに読める。
- 1巻は単巻としても締まりがよく、2巻はスケールが広がりつつ展開が早く進む印象。
キャラクターへの評価
- 青己蒼汰は、極度にフラットで動じないメンタルと、妹を想う素直さが好感を持たれやすい。
- 一妃は愛らしさと不穏さが同居する謎多きヒロインとして、初見から印象に残る存在だ。
- 花乃は悲惨な状態ながらも生き延び、兄を支える存在として物語の軸に据わっている。
- 2巻の墨染雨は、北の地柱として新たな相棒・助言者的存在として好意的に語られる。
- 蒼汰・一妃・花乃の三人の関係は、終盤まで輪郭が曖昧に見えつつ一気に深まるタイプだ。
巻一覧
この巻のあらすじ
『床辻市に住むと、早死にする』 そんな噂が古くから囁かれているこの地方都市には、数多の禁忌と怪異が蠢いているーー。
大量の血だけを残して全校生徒が消失した『血汐事件』。その日遅刻して偶然にも難を逃れた青己蒼汰は、血の海となった教室で、彼にとっての唯一の肉親である妹・花乃の生首を発見する。だが、花乃は首だけの状態でなお生きていた。 花乃の身体はどこに隠されたのか。 この凄惨な事件は何故起きたのか。 借り受けた呪刀を携えて床辻市内のオカルトを追っていた蒼汰の前に、謎の少女・一妃が現れた。彼女は街の怪異から人々を匿う『迷い家』の主人だという。 そして少女は告げる。私が君の運命を変えてあげる、と。 --踏み出したら戻れない、怪異狩りの闘争がここに始まる。 0.先触れ 1.血汐事件 2.禁忌 3.三叉路 4.祟り柱 5.五人娘 6.践地の儀 7.継承 8.白線 9.異郷 10.呼び声
この巻のあらすじ
別の世界である『異郷』からやってきた少女・一妃。床辻の土地神としての権能を引継ぎ、東の地柱となった少年・蒼汰。そして『血汐事件』の影響により、首だけになって生きる蒼汰の妹・花乃。奇妙な関係でありながらも、三人は家族として新しい生活を歩み出していた。 そんなある日、床辻の怪異を管轄する『監徒』の手引きで、蒼汰の転校が決定。そこには北の地柱・墨染雨が待っていた。土地神の先輩である彼女から忠言を受けながらも、床辻の守り手として蒼汰は着実に成長していく。 だが、異郷からの浸食現象【白線】が日に日に勢いを増す中、『血汐事件』で消えたはずの少女が現れーー。
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