女子大生の水瀬葛葉は生まれながらの霊能体質を抱え、大学生活のなかでも霊の気配に悩まされている。大学の近くにあるカフェ「玉兎」で出会ったのは、安倍晴明の生まれ変わりと噂される高倉智成と、店を切り盛りするマスターの日野穂積だった。葛葉は二人の力を頼り、名を呼ぶ地縛霊やつきまとい霊の相談を持ちかけるが、そのやり取りはさらに別の怪事へつながっていく。大学、カフェ、霊能相談を軸に、日常の場へ陰陽師と超常現象が入り込む構成で、相談の積み重ねが次の怪異を呼ぶ現代伝奇としてまとまっている。

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    現代伝奇や陰陽師もの、霊感体質の主人公が怪異相談に関わる話を読みたい人。

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作品の魅力

  • 現代のカフェを舞台に、安倍晴明の転生や陰陽師要素を組み合わせた発想が目を引く。
  • 霊視体質の女子大生、陰陽師の生まれ変わり、喫茶店マスターが動く構図がわかりやすい。
  • 呪術や怪事の解決が思った以上に本格的で、戦闘や陰陽師らしさを楽しめる。
  • 自殺・不倫・DVなど重めの題材を扱い、表面的な軽さだけで終わらない。
  • コーヒーやスイーツの描写が印象に残り、喫茶店ものとしての雰囲気もある。

こんな人におすすめ

  • 陰陽師、安倍晴明、和風ファンタジーの要素が好きな人。
  • 現代設定に伝奇や怪異解決を重ねた作品を読みたい人。
  • カフェやバリスタ、飲み物の描写も含めて楽しみたい人。
  • ほんわか一辺倒より、少し重さやドロドロ感のある話を求める人。
  • アニメ映えしそうな派手さや、テンポよく読める娯楽性を重視する人。

人を選ぶポイント

  • 表紙や帯から受ける印象と、実際の内容に差を感じやすい。
  • ヒロインの存在感が後半で薄くなり、物語上の役割に物足りなさが出る。
  • 兄弟の和解や終盤のまとまりに、あっさり感や拍子抜けを覚える場合がある。
  • 物語の流れが気になって、細部に集中しづらい読み味になることがある。
  • 期待した「カフェもの」「ほのぼのもの」とは違い、硬めに感じる人もいる。

テンポ・読後感

  • さらっと読める軽快さがあり、読み進めやすい。
  • 事件解決や戦闘場面は動きがあって派手。
  • 前半は人物関係の整理がしやすく、後半はやや駆け足に感じやすい。
  • ほんわかした空気と、重たい家庭事情やドロドロ感が同居する。
  • 全体としては現代風で親しみやすいが、手触りは少し硬め。

キャラクターへの評価

  • 智成は安倍晴明の転生という設定に負けない存在感があり、頼もしさがある。
  • 穂積はマスターとしての立ち位置がはっきりしていて、陰陽師側の相棒感が強い。
  • 葛葉は導入では案内役として機能するが、後半は影が薄くなりやすい。
  • 兄弟や両親の関係は重く、人物背景に強いドラマ性がある。
  • 蘆屋道満や十二神将など、周辺の伝承要素がキャラの印象を補強している。

巻一覧

バリスタ晴明 心霊相談お受けします
2020年12月 ISBN 9784815535261
この巻のあらすじ

女子大生の水瀬葛葉は生まれながらの霊能体質。大学の近くにあるカフェ「玉兎」にすごい霊能者がいると聞き向かってみると、そこには安倍晴明の生まれ変わりと言われる高倉智成とマスターの日野穂積がいた。出されたカフェラテのおいしさにうっとりしていると、早速ついてきた霊を追い払ってもらえる。それを見て二人が本物の陰陽師と確信した葛葉は、さっそく大学で遭遇した自分の名を呼ぶ地縛霊の相談をする。その葛葉の智成への相談が、更なる怪事へつながっていきーー。

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