『さよならよ、こんにちは』は、奈良盆地の大和郡山市にある越天学園の寮を舞台にした現代青春小説。主人公の本陣達也は、一度見たものを決して忘れない体質を持ち、母を喪った記憶と復讐心、そして自分の無力さへの怒りを抱えている。そんな彼に先輩・瓶賀流が遺した一本のファミコンソフト『ドラゴンクエスト』が渡され、それが達也にとっての「復活の呪文」として働き始める。学園寮での生活、奈良という土地の具体性、ゲームのモチーフを重ねながら、個人の記憶と感情がどのように動くかを追う物語として構成されている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 奈良・大和郡山・ならまちなど、地元感のある舞台描写が印象に残る。
- 学園青春とミステリ、日常の謎が混ざった連作短編集として読める。
- ルヴォワールシリーズへつながる前日譚として、既読者には補完の楽しみがある。
- 達也と流、瓶賀さんとの関係性や高校時代の空気感が強く支持されている。
- 巻頭から巻末までの構成や、ゲーム由来のモチーフの使い方に惹かれる声がある。
こんな人におすすめ
- ルヴォワールシリーズを読んでいて、関連作を追いたい人。
- 学園ものの青春小説や、少しひねりのある連作短編が好きな人。
- 奈良を舞台にした物語や、土地の空気感を味わいたい人。
- ドラクエ的なネタや、作品内の仕掛けを楽しめる人。
- 登場人物同士の距離感や関係性を重視して読む人。
人を選ぶポイント
- 先に別シリーズを読んでいる前提のように感じやすく、単独だと置いていかれる部分がある。
- 主人公や学園の出来事が全部は語られず、周辺エピソード中心に見える。
- 短編ごとの時間経過が速く、ダイジェスト感や慌ただしさを覚えることがある。
- ドラクエ関連の遊びや元ネタは、未プレイだと拾いきれない場合がある。
- 作品全体の面白さは、ルヴォワール既読かどうかで受け取り方がかなり変わる。
テンポ・読後感
- 前半は学園ミステリ寄りで、後半にかけてSFっぽさや飛躍が出てくる。
- 淡々と進む場面と、急に振り切る展開の落差が大きい。
- 連作短編としてテンポは軽快だが、場面転換はやや早め。
- しみじみする空気と、仕掛けを見せる高揚感が同居している。
- 読後は熱さや余韻が残りやすく、表紙や題名を見返したくなる。
キャラクターへの評価
- 達也は好みが分かれるほど印象が強く、既読者からの支持が厚い。
- 流との関係性が強く記憶に残り、再会の喜びにつながっている。
- 瓶賀さんや水姫、守哉など、周辺人物の高校時代をもっと見たい。
- 仲間が増えていく過程や、各人物の加入エピソードへの関心が高い。
- 登場人物の心の変化や成長が読後の満足感につながっている。
巻一覧
さよならよ、こんにちは
この巻のあらすじ
同郷作家・森見登美彦、共感!
我々にとって、かつて世界は奈良であった。 この本は「復活の呪文」である。
奈良盆地の半ば、大和郡山市に位置する越天学園の寮に居座る本陣達也。彼は、一度見たものを決して忘れることができない体質を持っている。 若き達也のなかで渦巻くのは、母を喪った記憶と、その復讐、そして己の無力への怒りだった。そんな達也に、先輩・瓶賀流は一本のファミコンソフトを遺した。 「ドラゴンクエスト」--その一本のゲームソフトが、達也にとっての「ふっかつのじゅもん」となる……。 作家・円居挽、もうひとつのデビュー作と称すべき瑞々しさを放ち、森見登美彦も共感を寄せる傑作青春小説、ここに誕生ーー。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
