現代の学園を舞台に、文芸部の井上心葉と、物語を食べちゃうくらい文学を愛する『文学少女』天野遠子を中心へ、文学作品の引用や読み替えを手がかりに、校内で起こる出来事や過去の噂の背後をたどるシリーズ。文芸部への入部、夏休みの別荘、文化祭前後の校内、高校生作家と編集者の関係など、日常の場面に謎や感情の揺れが重なる。心葉、遠子、ななせ、麻貴、菜乃らの関係が各巻で少しずつ組み替わり、周辺人物の挿話集や別視点の物語、編集者として遠子が登場する関連作も含めて、同じ世界の人物関係と文学との結びつきが広がる。作品内では本や物語の内容が人物の感情や行動の手がかりとして扱われ、読むこと、書くこと、編集することが一つの線でつながる。
構造レビュー
編集部判定 名作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
本を食べる先輩と絶賛スランプ中の高校生作家コンビが文学に見立てて人の心の謎を解く青春ミステリー
編集部
ある事件がきっかけで筆を折った高校生作家・心葉と、彼を文芸部にスカウトした「本を食べる妖怪」遠子先輩が、古今東西の名作文学が絡んだ身近な事件を解決していく。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
文学少女に憧れる人 古今東西、あらゆるジャンルの本が好きな人 文学少女な先輩の無茶振りに困惑したい人 放課後の部室で文学談義に花を咲かせたい人
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AI分析(あらすじ)
学園ミステリーや文芸モチーフ、片思いとすれ違いのある青春群像に関心がある人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
野村美月は日本のラノベ作家。思春期の少年少女の心理をセンシティブに描いた作品で支持されている。代表作は以下。 『天使のベースボール』 『Bad! Daddy』 『うさ恋』 『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』 『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる』 『SとSの不埒な同盟』 『楽園への清く正しき道程』 『むすぶと本。』シリーズ 『世々と海くんの図書館デート』 『三途の川のおらんだ書房』 『鮮烈青春』シリーズ
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
竹岡美穂は日本のイラストレーター。儚く繊細な美少女キャラクターのイラストが支持されている。代表作は以下。 『丘の家のミッキー』 『ウォーターソング』 『旅する錬金術師のスローライフ』 『私たちは失いながら生きている』 『1パーセントの教室』シリーズ 『ただ、それだけでよかったんです』 『死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った』 『ハムレット・シンドローム』 『スワロウテイル』シリーズ 『黄昏色の詠使い』 『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる』 『ヒカルが地球にいたころ……』 『Θ 11番ホームの妖精』シリーズ
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
アニメ版アマガミ14話に透子先輩がゲスト出演したことがある。”文学少女”シリーズ15周年特設サイトが設けられるなど、今でも根強い人気を誇る。高坂りと作画のコミカライズと日吉丸晃作画のコミカライズが存在する。2010年にはProduction I.G制作のアニメーション映画も公開された。
編集部
自称文学少女な遠子先輩と心葉のコンビが、有名な文学作品をなぞるように展開する事件の謎に挑むシリーズ。作中に登場する本の大半は実在する為、知っている本が出てくるとテンションが上がった。行間を読んで考察するのが主となるので、本格的な推理小説を求めると物足りないかも。『むすぶと本。』シリーズは本作の十数年後を描いた続編にあたり、主要キャラの子供たちが活躍する。
作品Q&A
合わない人・注意点は? ストーリー
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このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
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文学少女シリーズの元ネタは? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 各巻が古典文学を題材に据え、原作を知るほど比較しながら読む楽しさが増す。
- 部室での文学談義やコメディ調のやりとりに始まり、後半は心理ミステリとして一気に引き込まれる構成が評価されている。
- 登場人物同士の関係が巻を重ねるほど線でつながり、シリーズ全体としての完成度の高さを感じる。
- 重い人間関係や内面の葛藤を描きつつも、どこか前を向ける温かさや救いを感じられる点が支持されている。
- 心葉の成長や「物語を紐解く」姿勢、遠子先輩の存在感がシリーズの核として繰り返し挙がる。
こんな人におすすめ
- 古今東西の文学作品や、その元ネタを読み比べながら楽しみたい人。
- 学園ものの軽やかさと、心理描写の深いミステリの両方を味わいたい人。
- 遠子先輩のような饒舌な読書家キャラや、放課後の文芸部シーンに惹かれる人。
- 複雑な恋愛関係やすれ違いを丁寧に追いかける読み方が好きな人。
- シリーズ完結後の外伝・その後の物語まで含めて長く付き合いたい読者。
人を選ぶポイント
- 一見コメディ寄りに見えても、トラウマや執着、愛憎など重いテーマが続くため、読後に疲れを感じる。
- 人物関係が絡み合い、感情の起伏が激しい展開が多く、メロドラマ的・ドロドロした印象を持つ読者もいる。
- ヤンデレ的な要素や独占欲の強い関係性に抵抗感を覚える。
- 中盤以降は不安定さや胸のざわつきが強まり、救いがあるのかと心配になるほど重い。
- ネタバレ耐性やシリーズ全体の読了前提があると、より意図を汲み取りやすい作品だ。
テンポ・読後感
- 前半は学園コメディ・文学談義の明るさがあり、後半からシリアスなミステリへ畳み込む二段構成が印象的だ。
- 文章は読みやすい一方、クライマックスでは疾走感のある展開や連続する衝撃に夢中になった、と語る読者が多い。
- 古典をモチーフにした愛憎劇は、予習していてもラノベならではのオリジナリティで新鮮に感じる。
- 笑える場面と息を呑む場面が交互に来るため、公の場では読みにくい一冊だった、というユーモラスな感想もある。
- 外伝や短編では事件色が薄く、日常やコメディ寄りのまったりした温度感を楽しめる巻もある。
キャラクターへの評価
- 天野遠子は本を愛する天然で手の付けられない先輩として、シリーズを通じて不変の魅力を持つ存在だ。
- 井上心葉は内省深く、自分や他者の心と向き合いながら少しずつ成長していく主人公として応援されている。
- 琴吹ななせは報われにくい立場で可哀想、幸せになってほしい。
- 日坂菜乃は真っ直ぐで太陽のような性格として、暗い物語の中でも前向きさに救われた。
- 流人は怖さや重さを増していく存在として緊張感を与え、一方で外伝では快斗のようなコメディ色の新キャラも好意的に受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』―そんな文面で呼び出され、貴重な夏休みを姫倉の別荘で過ごす羽目になった心葉。“おやつ係”として呼ばれたはずが、麻貴の挑発に乗せられた遠子に引きずられ、昔屋敷で起こったという惨劇の謎解きをする羽目になり―!?不敵に微笑む麻貴の望みとは? 自らの“想像”に心を揺らす“文学少女”の“秘密”とは―?
この巻のあらすじ
柔道一筋、人呼んで「炎の闘牛」。そんな彼が恋をした! 清楚で可憐な大和撫子、その名は……『“文学少女”と恋する牛魔王【ミノタウロス】』、「このことは内密に」待望の入部希望者が漏らした呟きには何やら不穏な気配が!? 『“文学少女”と革命する労働者【プロレタリア】』ほか、遠子のクラスメイトとの交流や、美羽&芥川のその後など、ほろ苦く甘い、極上のエピソードが盛りだくさん! 物語を食べちゃうくらい深く愛する“文学少女”天野遠子と、彼女を取り巻く人々の、恋する挿話集第1弾!!
この巻のあらすじ
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉【このは】。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの“文学少女”が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」――文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの“文学少女”の物語!!
すべての巻を見る(全17巻)
この巻のあらすじ
親切だけどお節介で早とちりな、ななせの親友・森ちゃん。そんな彼女に恋する少年・反町の前に、“文学少女”が現れて――!? 『“文学少女”と愛を叫ぶ詩人【ハイネ】』、心葉【このは】に恋するななせの切ない胸の裡を描く『ななせの恋日記』ほか、今回はななせ&森ちゃん達をメインに贈る、物語を食べちゃうくらい深く愛する“文学少女”の、恋する挿話集第2弾!! 時に本編で語られなかった秘めた想いまでもが描かれる、甘く切なくほろ苦い、珠玉の恋のエピソード集!!
この巻のあらすじ
「きみが大嫌いだ」心葉【このは】にそう告げられてしまった菜乃。その日以来、心葉は本心を見せず、取り繕った笑みで菜乃に接するようになる。そんなのは嫌だ! と、夏休み、菜乃はある行動に出るが……。傷心の夏が過ぎ、秋。文化祭に向け賑わう校内で、菜乃はまた新たな出逢いを体験する。不吉な影を背負った少女。彼女に関わる中で、菜乃は彼女の、そして心葉やななせ、皆が様々に心に抱える闇と光を見つめることになる。もうひとつの“文学少女”の物語、第2弾!!
この巻のあらすじ
恋に破れた「炎の闘牛」、柔道部の牛園くん。それでも遠子を思いきれず、思い出が欲しいと心葉【このは】に詰め寄り……『“文学少女”と炎を上げる牛魔王【ミノタウロス】』、クラスにも、気安い笑顔を向けてくる担任の竹田千愛先生にもなじめない中学生の仔鹿だが──『迷える仔鹿【バンビ】と嘘つき人形【ドール】』ほか、遠子の想いを目にした紗代や、夕歌と毬谷先生の出会いなど、甘くほろ苦いエピソードが満載! 物語を食べちゃうくらい愛する“文学少女”と、彼女を取り巻く人々の、恋する挿話集第3弾!!
この巻のあらすじ
「わかったでしょう? 邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉【このは】は、そんな瞳とつきあうという! 仰天する菜乃の前に、さらに、瞳の過去──人を死なせたと噂された3年前、彼女の側にいた人物が姿を現す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない! 心を決め、動きはじめた菜乃に、心葉は1冊の本を差し出し……。瞳が抱く秘密とは? そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は──。
この巻のあらすじ
「心葉【このは】先輩、大発見です~~!」文芸部に飛び込んできた菜乃の発見とは?『“文学少女”見習いの、発見。』、部室にいつの間にか置かれていた薔薇の模様の指輪。これは誰かから遠子へのプロポーズ!? 謎を探る遠子とそれに振り回される心葉だったが……『“文学少女”と騒がしい恋人たち【ラヴァーズ】』ほか、甘くほろ苦いエピソードが満載! 美羽、ななせ、遠子のその後を描いた書き下ろしも収録の、物語を食べちゃうくらい愛する“文学少女”の恋する挿話集第4弾!!
この巻のあらすじ
新しい担当編集の天野遠子嬢は、清楚な美人だった。――が、いきなり本棚の前でグルメ批評を始めるわ、ほんわか笑顔で容赦なく原稿修正を指示してくるわ、売れっ子高校生作家たるオレが、どうしてこうも振り回される!? そんな時届いた脅迫状じみたファンレター。そこにはまだ刊行される前の小説の内容が書かれて……って差出人は、まさか!? 半熟作家・雀宮快斗とその担当編集者遠子が織りなす、物語や文学を食べちゃうくらい愛する“文学少女”の、最後の物語。
星評価・感想
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最新 50 件を表示(全 109 件・感想付きを優先)
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おっぺ 4 自分が偽善者や嘘つきではないかと感じている人におすすめ
主人公が高校に入って出会ったのは、文芸部部長で自称「文学少女」の天野遠子先輩。主人公と遠子先輩の物語なのですが、この巻で心に残るのは、「人間の心が分からない」、孤独なある登場人物のことです。読んでいて、とても心を揺さぶられました。可愛らしいイラストだし、読み始めて時々「ん?」と思う所はあるけれど、だいたい可愛いお話で進んでいくけれど、「人間の心が分からない」登場人物の本当の心のところが出てくるのがすごく深刻で、つらく、恐ろしいものでした。どんな人間でも、表面からは分からない。中味は表面とは全然違うのかもしれない。誰だって、友達に見せている顔、家族に見せている顔と、1人でいるときとは全然ちがう。たぶん、友達や家族にも、誰も知らない本当の顔があるのかもしれない。それはとてもこわいことでもあり、あるいは逆に安堵することなのかもしれない……続きも読んでいきたいシリーズの1冊目です。 -
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