不老不死の吸血鬼になった高校生・原田詩也が、転校先の演劇部で先輩の綾音に声をかけられ、恋人役として舞台に立ちながら、自分の変化と周囲との距離を探っていく現代学園恋愛シリーズ。もともとバスケに打ち込んでいた詩也は、人間を超える身体能力を得たことで競技を続けられず、学校と部活の居場所を組み直すことになる。文化祭や季節公演を通じて、役柄、恋愛感情、正体を隠す事情が少しずつ絡み合い、演技と本心、表に出す関係と隠す関係が入れ替わっていく。舞台の演目は『ドラキュラ』『マイ・フェア・レディ』『とりかえばや』『エロスとプシケー』『ロミオとジュリエット』などで、劇中劇を軸に人物関係が広がる。別巻では娘ミナの視点から、詩也と家族の過去と現在も補われる。
構造レビュー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 演劇の演目や物語構造が、詩也と綾音の関係や心情と重なる作りが印象的。
- 吸血鬼・不老不死という題材を、恋愛の切なさや「永遠」との相性で掘り下げている。
- じれったいすれ違いから、告白や気持ちの通じ合いに至る場面の高揚感が強い。
- 綾音、カレナ、理歌、偲先輩など脇役までキャラの魅力が立っている。
- いちゃラブ、糖度高め、エロチックな場面を楽しむ読み方と相性がいい。
こんな人におすすめ
- 野村美月作品の雰囲気や、文学少女系の空気感が好きな人。
- 学園ものと演劇ものの掛け合わせを楽しみたい人。
- すれ違い恋愛や、感情の積み重ねを丁寧に追いたい人。
- ヒロインやサブキャラの掛け合い、華やかなキャラ群像が好きな人。
- 甘さと切なさが同居するラブコメを求める人。
人を選ぶポイント
- 巻によっては詩也のへたれぶりや軽率さに引っかかりやすい。
- 物語が打ち切り・未完の印象を残し、伏線回収や決着に不満が出やすい。
- 後半ほど短編集やダイジェスト寄りで、主要人物の出番に偏りがある。
- 作品の核になる関係が進む一方、サブキャラの掘り下げ不足を惜しむ声がある。
- 誤字や校正面への細かな不満が挙がっている。
テンポ・読後感
- 舞台稽古や公演を軸に、感情が少しずつ積み上がるテンポ。
- じれじれした空気から、終盤で一気に熱量が上がる構成。
- 甘さの中に切なさや不安が差し込む、落差のある読後感。
- クリスマスやバレンタインなど季節感が効いていて、華やかで読みやすい。
- 連作短編やエピローグでは、駆け足感と余韻の両方が残る。
キャラクターへの評価
- 詩也は、優柔不断さやヘタレ感が目立つ一方で、覚悟を決めた場面の成長が大きい。
- 綾音は、上品さだけでなく自分から動く強さや色気が魅力として受け取られている。
- カレナは、場を動かす存在感と芯の強さで好感度が高い。
- 理歌や偲先輩、雫、いち子なども、短い出番でも印象を残している。
- サブキャラ同士の関係や過去の気配が、物語の厚みとして楽しまれている。
巻一覧
この巻のあらすじ
バスケ馬鹿で、強豪校で練習に打ち込んでいた詩也。けれどある日、彼女と出会い、彼は人ではないものになってしまった。人を遥かに超える身体能力を得たため、バスケも続けられなくなり転校したその先で、詩也はマリア様を思わせる綺麗な先輩に出会い、告げられる。「わたしと、おつきあいしてください」つれていかれた先は、演劇部。そこで何と、先輩の恋人役としてドラキュラを演じることになってしまい……!? ドラマティック青春ノベル、ここに開幕!! ※作品の表現や演出を考慮して、電子版は本文縦組で制作しております。また一部のページを加工、追加、削除しております。※
この巻のあらすじ
吸血鬼になったことを乗り越え、綾音のパートナーとして演劇で頑張ろうと決意した詩也。だが次の演目は『マイ・フェア・レディ』。自分とまるで違う人物、しかもテンポの良い長台詞が特徴のヒギンズ教授役に、苦戦することに。一方で、詩也は赤い瞳の吸血鬼、雫が流した涙のことも気になっていて……。そんな時、ある失敗から「チーム・ベガ」のアイドルとの恋愛スキャンダルが持ち上がり、綾音ともコンビ解消の危機に!? ドラマティック青春ノベル第2弾!!
この巻のあらすじ
「お前はわたしを愛することになる」そんな雫の言葉に動揺し、綾音との距離感にも戸惑う詩也。一方、演劇部では次の劇の準備が始まるが――次の文化祭公演は、何と四つある演劇部が合同でひとつの劇を上演するのだという! いち子の脚本・演出で、演目は『とりかえばや』。綺羅星のごとく集った各チームのトップの間で、宰相中将役の詩也は奮闘することに。だが稽古を進める内に、詩也の胸に、ある人物が吸血鬼ではないかという疑いが芽生え……。好評第3弾!!
この巻のあらすじ
綾音と距離をおくことを選んだ詩也。素直な後輩を演じる彼に綾音が動揺を隠しきれずにいるところへ、さらにいち子が、クリスマス公演は「チーム・デネブ」を脱退したカレナを客演に迎え、ダブルヒロインで行うと発表! 演目は『エロスとプシケー』、神と人間の恋物語。謎を秘めた詩也と正体を隠す愛の神エロスが重なり、綾音は演技が出来なくなってしまい――!? 互いを想いながらすれ違う二人、それを見つめる赤い瞳の少女。彼らの想いが交錯する第4弾!!
この巻のあらすじ
「交際はーー認められないわ」心を通わせ、恋人同士になった綾音と詩也に、いち子からまさかのNG宣言! 交際を隠すため、「つきあってない」と言い張る羽目になる二人。だが次のバレンタイン公演は『ロミオとジュリエット』。舞台の上でなら甘い関係を演じられると思う詩也だったが、そこには別の問題がーー!? 初詣にバレンタイン、ホワイトデー、そしてカレナたちの卒業式。冬から春へ。つきあい始めた二人と周囲の人々が織りなす、極甘なエピソード!
この巻のあらすじ
交際していた男性のプロポーズを、私、ミナ=アリス・原田は「父を置いていけない」という理由で拒絶した。私が五歳のときに死んだことになっている父、原田詩也は、不老不死の吸血鬼だ。母と出会い、恋に落ち……けれど母は、父のそばにはいられなかった。だから私が、ずっとそばにいる。そのために私はある決意をした。父を置いていった母に、負けたくなかった――。運命と別離、超克、そして永遠の恋。娘の視点から綴られる、ある吸血鬼の過去と現在の物語。
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