十八世紀後期の侍の国を舞台に、十六歳のお星が藪の中で光る円盤を見つけたことから始まる物語。円盤の中には見たことのない道具が並び、お星と幼馴染の舟彦は、それらがどこから来たのかも知らないまま、身の回りの出来事や難事件にどう生かせるかを探っていく。道具は現代から時空を超えてきたとされ、使い方や意味を確かめる過程が捜査の手掛かりにつながる。時代劇の捕物帳に科学技術の要素を重ね、古い社会の常識の中へ新しい発想が入り込む構図が軸になる。お星と舟彦の二人を中心に、未知の品の扱いと事件解決が並走する全1巻の作品。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 江戸時代に現代の科学捜査道具が入り込む発想が新鮮。
- 証拠をそのまま使えず、当時の人に納得させる工夫が見どころ。
- カタカナ語や口語を混ぜた軽妙な文体が読みやすい。
- 事件解決の手順より、道具の使い方を考える過程が楽しい。
- ほのぼのした空気とユーモアがあり、肩の力を抜いて読める。
こんな人におすすめ
- 時代劇ミステリの特殊設定を楽しみたい人。
- 科学捜査や論理の組み立て方に興味がある人。
- 重すぎない連作短編をさくっと読みたい人。
- ライトノベル寄りの軽快な文章が好きな人。
- 江戸ものでも堅苦しさの少ない作品を求める人。
人を選ぶポイント
- 本格ミステリとしては低カロリーで、謎解きの密度は控えめ。
- 未来道具の便利さがそのまま解決に直結しないため、もどかしさが残る。
- 物語のまとまりやオチにもう一押しほしいと感じる場合がある。
- 作品全体が軽めなので、毒や重厚さを期待すると物足りない。
- 設定の都合や説明の軽さが気になる読者もいる。
テンポ・読後感
- さらっと読める軽快なテンポ。
- 口語的で遊びのある語り口が続く。
- 江戸時代ものでも堅苦しさより親しみやすさが前に出る。
- ほのぼの感と小さな機転で進む、やわらかい読後感。
- 連作短編らしく、1話ごとの発想を楽しむタイプ。
キャラクターへの評価
- お星は機転が利いて可愛らしく、行動力もある。
- 舟彦は説明書や理屈への強さが目立ち、相棒役として頼もしい。
- 父親は頼りなさやクセの強さが印象に残る。
- 渦之丞は知性や信念が見える場面で好感を集めている。
- 全体に、登場人物は善良で親しみやすい印象が強い。
巻一覧
トリモノート
この巻のあらすじ
ときは十八世紀後期のお侍さんの国。齢十六のお星が藪の中で光る円盤を発見した。この円盤、なんとひとりでに穴が開き、中には見たことのないものばかりが並ぶ。お星と幼馴染の舟彦、ふたりのティーンエイジャーは、現代から時空を超えてきたとも知らず、さまざまなアイテムに興味津々。これで難事件を解決できるかも? 技術の進歩=犯罪捜査の進歩、笑いあり涙ありの科学的捕物帳(トリモノート)。
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