現代日本の探偵事務所を舞台に、不狼煙さくらと箒山小竹が浮気調査の依頼から一件の不審死へ踏み込むミステリー。盗聴器に残った“死者との会話”という記録を手がかりに、自然死か、仕組まれた事件か、あるいは聞こえてきた声の意味は何かを追う。旧知の警察官から事務所廃業を迫られるなど、調査の外側からも圧力がかかり、関係者の言葉や証拠音声の食い違いが焦点になる。依頼の発端は身近な調査でも、扱う材料は死者の声、警察の介入、複数の証言と録音で、真相の輪郭を少しずつ詰めていく構成。現実寄りの調査手続きの中に、説明のつかない音声が差し込まれるため、手がかりの解釈そのものが物語の軸になる。探偵、警察、盗聴、死者の声が交差する単巻構成。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 浮気調査の最中に起きる死と、盗聴器に残された「死者との会話」という導入が強い引きになる。
- 途中までの見え方が終盤で大きく反転し、読み返したくなる仕掛けや伏線回収が印象に残る。
- エピグラフや細かな言い回しまで含めて、作品全体にギミックが張り巡らされている。
- 死生観や生と死の境界をめぐる問いが、ミステリの枠を越えて考えさせる。
- イヤミス寄りの後味の悪さや、ブラックな着地を含めて強い読後感がある。
こんな人におすすめ
- どんでん返しや叙述トリック系のミステリが好きな人。
- 後味の悪さや胸糞感も含めて作品として楽しめる人。
- 伏線や仕掛けを読み返して確かめるのが好きな人。
- ホラー、オカルティック要素、イヤミスの混ざった作品を求める人。
- 死生観や哲学めいたテーマにも興味がある人。
人を選ぶポイント
- 帯や宣伝文句の派手さに比べると、期待した本格推理の手応えは薄く感じやすい。
- 中盤まで事件の輪郭を追う展開が続き、やや退屈・読みづらいと受け取られやすい。
- 真相の驚きよりも、気分の悪さや釈然としなさが前に出る。
- 事件そのものの謎より、別の仕掛けや着地に重心が寄っている。
- すっきりした解決や爽快感を求めると合いにくい。
テンポ・読後感
- 序盤は不穏な導入で引っ張り、中盤は調査と会話の積み重ねでじわじわ進。
- 途中までは静かで哲学的、終盤で一気に景色がひっくり返る構成。
- 軽妙さやラノベ的な読みやすさを感じる人もいれば、緊張感が薄いと感じる人もいる。
- 全体の空気はカラッとした語り口と、内容のじめじめした嫌さが同居している。
- 読後は唖然、苦々しさ、不気味さが残りやすい。
キャラクターへの評価
- 不狼煙さくらと箒山小竹の女探偵コンビは、聞き込みや調査を進める軸として印象に残る。
- 探偵たちの掛け合いは軽さがあり、重い題材との対比になっている。
- 登場人物の名前や設定のクセが強く、そこに目を取られる読者も多い。
- 事件の当事者や周辺人物の見え方が、真相に近づくほど不穏に変わっていく。
- 主人公側の人物像よりも、死生観や悪意の構造のほうが強く印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
貴方に この声が 聞こえる?
京大生が100%騙された 驚愕のミステリー、誕生。
☆☆☆
読み終えたらこんな気持ちになるなんて、思ってもみなかった(京都大学学生T)
探偵であるさくらと小竹がたどり着いた真実ーーだけで終わったら、どれほど良かっただろう(京都大学学生M)
死者の声なんて聞こえるはずがない。そう思っていた時期もありました(京都大学学生O)
純然たるミステリーの手つきに惚れ惚れします(京都大学学生N)
☆☆☆
“死者”と語り続けた後、彼は命を落としたーー。
不狼煙さくらは探偵・箒山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。 一見病死だが、仕掛けた盗聴器からは“死者との会話”が流れ出してきた!?
これは自然死か、死者の呪いなのか……。 旧知の警察官に事務所廃業の脅しをかけられるなか、 真相を追う二人は予想だにしない悪意に出会うーー。
デビュー二作目にして本格ミステリ大賞を受賞した天才に、あなたは絶対に騙される。
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