『エンドブルー』は、現代日本を舞台にした短編集で、山中の小屋で陶芸に向き合う岩谷カナと、町で時おり会う新城雅の関係から始まる。別の話では、実家の茶屋を継いだ女性が、兄の娘である高校生の姪と暮らしながら、昔の知り合いを思い返す。山と町、茶屋という生活圏の違いがあり、そこに女性同士の距離、家族としての呼び名、相手をどう捉えるかという感覚が重なる。会話、回想、同居の時間を通して、近い相手との関係が少しずつ変わる様子をまとめた作品集。各話は、陶芸、家業、家族の呼称、過去の記憶といった要素を手がかりに、同じ場所にいても簡単には言葉にならない感情を追っていく。

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  • AI分析(あらすじ)

    女性同士の関係を軸にした現代短編集を読みたい人、山小屋や茶屋など地方の日常風景に関心がある人。

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 既存作の後日談として、過去作を知っているほど感情の重なりが増す構成。
  • ふわっとした現実離れの空気と、どこか欠けた人物たちの距離感が独特。
  • じっくりした会話や関係の見直しが中心で、情感の濃さが残る。
  • 百合要素を軸にしつつ、切なさと温度のあるやり取りが印象に残る。
  • 仲谷鳰のイラストも含めて手に取る動機になっている。

こんな人におすすめ

  • 『クロクロクロック』『少女妄想中。』を読んでいて、続きや余韻を味わいたい人。
  • 非日常寄りの空気感や、少しズレた人物像が好きな人。
  • しっかりした説明より、感情や関係性の手触りを楽しみたい人。
  • 軽めの百合短編集として気軽に読みたい人。
  • 既存作を補完しながら読むタイプの作品が好きな人。

人を選ぶポイント

  • 前提となる作品を知らないと、人物関係や背景がつかみにくい。
  • 単独で読めなくはないが、初見だと短編の意味合いが薄く感じやすい。
  • 物語の説明が多いタイプではなく、文脈を拾う読書が必要。
  • 近しい関係性の設定に抵抗があると、後半は受け止めにくい。
  • 先に原作を読んだ方が満足度が上がる。

テンポ・読後感

  • 全体はゆったりしていて、会話と心情の揺れを追う読み味。
  • ふわふわした雰囲気の中に、不穏さや切なさが差し込。
  • 前半は軽やかで可愛さがあり、後半は静かで感傷が強い。
  • 読後感は穏やかだが、余韻は長く残る。
  • 文章の流れがすっと入る一方、背景を知らないと少し難しく感じる。

キャラクターへの評価

  • カナはズレた感性なのに楽観的で、妙に惹きつける存在として見られている。
  • 雅は世話焼きで、カナへの思いの強さや不器用さが目立つ。
  • 芹は過去と今の気持ちを見つめ直す人物として印象が強い。
  • アオは大切な相手との関係の切なさを背負う存在として受け止められている。
  • どの人物も「普通」から少し外れた感性が魅力として読まれている。

巻一覧

エンドブルー
2020年12月 ISBN 9784049134568
この巻のあらすじ

山中の小屋で陶芸に勤しむ岩谷カナは、一年前に知り合った新城雅と、町でちょいちょい会っている。カナは雅に膝枕をして世間話をするだけで、なぜ会おうと言われるのかと思っていたが、ある日、雅がカナのもとを訪ねて来て──。

実家のお茶屋を継いで、このまま一生を終えるのも悪くないと思っていた矢先、わたしの前に現れたのは姪だった。高校生で兄の娘。そんな女の子がわたしの彼女になって、一緒に過ごしていると、昔の知り合いを連想する。鳥のような、でも飛びもしないで走ってばかりいる鳥のような彼女のことを──。

少女たちの鮮烈な想いが弾ける作品集。

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