高校生の主人公が、隣のクラスの女子・水池海と突然同居するところから始まる現代ガールズストーリー。料理や家事を分担しながら暮らす一方で、主人公は夜に出かける理由を言えず、海もまた事情を抱えている。主人公の家は昔から家と住む人が変わりやすく、海の側にも母親や金銭、交際相手を含む複雑な事情がある。やがて、海が金で買われていたことや、和服姿の陸中チキの存在が明らかになり、二人の関係は三人の距離感へ広がっていく。海とチキが腹違いの姉妹であることも含め、学校、家、夜の外出が重なり、初恋と居場所をめぐる関係が少しずつ組み替わっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 同居から始まる百合三角関係の緊張感が強く、関係が近づくほど息苦しさが増す。
- 優しさや甘さがそのまま危うさに変わる展開が印象的で、背徳感のある読み味がある。
- 心理描写が細かく、登場人物の揺れや執着がじわじわ伝わってくる。
- 夏の終わりや海のイメージが重なり、切なさと郷愁が残る。
- 作品世界の湿度が高く、重めの百合として強く記憶に残る。
こんな人におすすめ
- じっとりした心理戦や重い恋愛関係を楽しみたい人。
- 百合の三角関係や、報われなさも含めて味わいたい人。
- 入間人間作品の会話劇や独特の文体が好きな人。
- 『安達としまむら』周辺のつながりも含めて読みたい人。
- きれいな恋愛より、危うさや業の深さに惹かれる人。
人を選ぶポイント
- かなり重く、読後感も軽やかではない。
- 近親に触れる要素や、関係性の地雷が気になる人には厳しい。
- いわゆる甘いラブコメを期待すると温度差が大きい。
- 登場人物の行動がかなり危うく、共感しにくい場面がある。
- 露骨な修羅場や精神的な痛みが続くため、気楽には読みにくい。
テンポ・読後感
- 序盤から不穏で、関係が動くたびに空気が重くなる。
- 会話や心理の積み重ねでじわじわ追い詰めるタイプ。
- 大きな事件より、日常の中の違和感と圧で読ませる。
- ひりつきと背徳感が強く、読み進めるほどカオスさが増す。
- 夏の終わりのような、切なくて湿った余韻が残る。
キャラクターへの評価
- 高空は報われにくい立場で、初恋の痛さが強く出ている。
- 海は受け身に見えて、感情の向き先がはっきりしていて掴みにくい。
- チキは強烈な存在感があり、優しさと危うさを同時に感じさせる。
- 大人たちの介入で関係がさらに歪み、空気が一気に不穏になる。
- それぞれが自分本位に動くため、誰も単純には善悪で割り切れない。
巻一覧
この巻のあらすじ
うちに居候をすることになったのは、隣のクラスの女子だった。ある日いきなり母親と二人で家にやってきて、考えてること分からんし、そのくせ顔はやたら良くてなんかこう……気に食わん。お互い不干渉で、とは思うけどさ。あんた、たまに夜どこに出かけてんの?
お母さんとあたしは昔から家と住む人がころころ変わり、今度の家は同じ学校の子がいた。料理を作ってもらって、家事も分担して、夜に出かけるあたしを気にしてくれて。でも、夜どこいってんのって言われても、なんて言えばいいんだろう。知り合いに会ってるだけなんだけど。
『安達としまむら』著者がおくる、ある日突然同居することになった女子高生二人の、淡くてもろいストーリー。
この巻のあらすじ
【『安達としまむら』著者がおくるガールズストーリー、第2幕】
水池さん。突然部屋に転がり込んできて、無口だけどやたら顔だけはよくて……そして、恐らくは私の初恋相手になった人。
彼女はお金で買われていた。 目の前で怪しい和服の女とキスをしていた。
思考する間もなく、チキと名乗るその女は告げてくる。
「じゃあ三人でホテル行く? 女子会しましょう」
私が? 水池さんと、彼女と付き合っている女と?
…………地獄か?
この巻のあらすじ
「というわけで、海の腹違いの姉でーす」 女子高生をたぶらかす魔性の和服女、陸中チキはそう言ってのけた。 姉妹だと知っていてお金で買っていたんだろうし、海は受け入れてシスコンまっしぐらだし。 これは、手遅れの初恋の物語だ。私と水池海。この不確かな繋がりの中で、私にできることはなにかあるのだろうか。 淡く、もつれた三角関係ガールズストーリー、ついに完結。
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