チェンライ王国を舞台に、人造人間の少年や出来損ないの魔女、死神、狼男、人魚、吸血鬼、化け兎、アンデッドなど、人ならぬ者たちがそれぞれの欠落と願いを抱えて動く群像ファンタジー。事故で人間の心を失った少年は失ったものを、人に恋した魔女は恋の魔法を、人外たちは金、血、秘密、死などの目的を求める。三年前の列車脱線事故と、その後に生じた関係のずれが物語の軸になり、満月の夜や鎮魂祭(ワン・サッチーン)をきっかけに、過去の因縁が連鎖していく。2巻では国内初の巨大テーマパークを舞台に、事故の裏にある思惑と、それぞれの過去へ向き合う流れが広がる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 欠けたものを求める人外たちが絡み合う群像劇で、場面転換の巧さと特急列車のような疾走感が高く評価される。
- 「死神のカマ」「神の目」などのキーアイテムが物語の中心軸となり、散らばりがちな複数視点を束ねる構成が好意的。
- ハートランドや王即位記念日など、チェンライ王国のにぎやかな舞台設定とオリエンタルな世界観が読みやすさを支える。
- 予想外の出会いや思惑の交差で線がつながっていく展開に、ジグソーパズルがはまるような爽快感を覚える読者が多い。
- コミカルなドタバタと血の通った人間ドラマが混在し、最後まで軽快な空気が続くバランスが支持される。
こんな人におすすめ
- 主人公不在の群像劇や、多数キャラの視点が同時進行する構成を好む読者。
- 人造人間・死神・魔女・吸血鬼など人外キャラの個性劇を楽しみたい読者。
- テーマパークや小国の祭りを舞台にした、騒がしいファンタジー事件ものが好きな読者。
- 伏線回収や仕掛けの巧さを味わいたい、一気読み志向の読者。
- ライトノベル枠を超えた一般向け群像劇にも関心がある読者。
人を選ぶポイント
- 新人作らしい荒削りさや、キャラのバックボーン不足で感情移入しにくい人物がいる。
- 一冊に詰め込みすぎた設定・伏線の多さと、未回収感やラストの説明が長く感じるという批判。
- 人外世界観の説明が薄く、地名や片仮名の固有名詞が多い点で戸惑う読者もいる。
- 群像劇としてのつながりにワクワク感が弱く、存在意義の薄いキャラがいると感じる意見。
- 架空の東南アジア風舞台なのに日本語の地口ギャグが多い違和感を挙げる声。
テンポ・読後感
- 特急に乗っているようなスピード感と、場面が次々切り替わるテンポの良さが印象的。
- 雑多で騒がしいチェンライ王国の空気と、自由気ままなコミカルさがラスト近くまで続く。
- 三年前の列車事故を背景に、鎮魂祭の夜から一気に物語が動き出す始まり方。
- バラバラな出来事が収束していく後味の良さを称える一方、設定過多で淡々・拍子抜けに感じる意見もある。
- 現実離れした非日常事件が続くが、雰囲気の楽しさで読み進めやすいとするレビューも多い。
キャラクターへの評価
- 心を失くした人造人間のトウアと、魔法が使えない魔女マナの関係が可愛らしく、物語の芯として好意的。
- カマを探す死神や、太陽の平気な吸血鬼など、何かが足りない人外たちの個性が一覧性よく描かれる。
- ジンノは相変わらず良いキャラとして存在感があり、コミカルな掛け合いの要に挙がる。
- ベアトリお嬢様や狼男、占い師を装う人魚など、もっと見たい・活躍が印象的な脇役が多い。
- 菲とイアンは過去の描写が薄く、ドラマ性に対して読者の共感が追いつきにくい。
巻一覧
この巻のあらすじ
人造人間の少年は、事故で失った人間の心を取り戻したかった……。 出来損ないの魔女は、恋の魔法を覚えて少年の心を奪いたかった……。 これは、チェンライ王国に蠢く欠点だらけな人外による欲望物語。 死神はカマを奪いかえしたかった。狼男は金と宝石を手にしたかった。 人魚は黒歴史を隠し通したかった。吸血鬼はある女の血が欲しかった。 化け兎は愛する男を殺したかった。アンデッドはずっと死にたかった。 謎の男は皆の願いを叶えたかった。 ── 誰かの願いが叶う満月の夜、切ない感動のドミノが傾き始める。 人ならぬ者が織りなす新機軸の極東ファンタジー、必読!
この巻のあらすじ
チェンライ王国を震撼させた三年前の列車脱線事故。人外たちの運命を一変させた悲惨な事故の裏側には、ある人物の黒い思惑が隠されていた! 事故で人造人間になった少年、両親を失ったエスパーの少女、恋人と生き別れたメデューサ、罪を着せられた狼男……国内初の巨大テーマパークを舞台に、それぞれの過去に決着をつけんとする人外の雪辱戦が繰り広げられる! 死者が一晩だけ蘇るという鎮魂祭(ワン・サッチーン)の夜、物語は動きだす。
星評価・感想
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